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トーマっ!
燈馬がカーラとの試合や、ナナリーとの再開があってから、数日の時が流れた。こちらに着てからの生活も慣れてきたのだろう。燈馬にとって、この世界の常識が普通となってきた。例えば…
「トーマ…。」
「分かってる。」
いつもの様に、授業中だろうが休み時間であろうが、ミリィがねだってきた時は燈馬が腕を貸す。すると、ミリィは気持ち良さそうに眠るのだった。
「やぁ、トーマ君。」
「どうした、カルバ?」
いつもの様に、ミリィを寝かせながらカルバとの他愛も無い話に花を咲かせる。
「ミヤシロ君。」
「なんだよ、委員長。」
「なんで私の時だけ嫌そうに返事するのよ!べ、別に仲良くしに来た訳じゃないから私はどうでもいいけどっ!」
いつもの様に、カーラを相手したり。
「トーマっ!」
「トーマ、来たよ。」
いつもの様に昼食時は、リーナやナナリーを含めた大人数で食べるのが普通となっていた。ある日の昼食時だった。そんな普通の毎日に変化が訪れたのは…。
昨日が一話のみの投稿だったため、今日は3話投稿します。