やっぱりね
「どうも。」
学園長のウェルカムメッセージに、簡単に答える燈馬。さて、燈馬はこの学園に入学することが決まったのだが…
「色々面倒だから、リーナ、あなたの部屋に燈馬をおいてあげて。」
「あわわわわ、私の部屋ですか!?私としてはいいのですけど、倫理的な問題と言うか、ミリィもいるわけですし…」
「俺もアレですね。いくら奈々と同棲しているっていっても…」
赤面してアタフタするリーナ。至極どうでもいいと言った感じの燈馬。そんな二人を見てニヤニヤする学園長。
「若い内に色々経験しておくのも悪くないわよ?」
「色々って何ですか。しかもリーナですか?」
いかにも面倒だと言いたげな顔の燈馬に、リーナが怒り始めた。
「な、何よ!私だと役不足だといいたいの?良いわ!学園長、是非トーマと同じ部屋にしてください。望むところです。ミリィにも私が言い含めておきますので。」
「そういってくれると思った。じゃ、リーナ。早速だけどトーマ君を部屋に連れてってあげて。私はこれからトーマ君のために転入の書類書くから。ちょこ~っと改ざんするだけで、彼の学費なんてただになるんだから♪」
何かと危ない人だと思う燈馬だが、学費がただの上に、なんだかすごい武器までもらったので、何も言わなかった。