なぜに?
こんなふざけた小説でごめんなさい。正直、一日目であんなに人が詠んでくれるとは思っても見なかった。
「大体分かったわ。…あなた、異世界から来たのよ。魔法を知らないのが一番の証拠ね。」
グラマーな妙齢の女性、基、学園長が言った。燈馬は頭を掻いて心底面倒くさそうな顔をした。
「参ったなぁ…。奈々がプリン待ってるんだよ。20分以内に帰ってこないと、口には言えない様な仔とされるんだよなぁ…。しかも、リーナが全部食ったから、買い直さないといけないし。」
「私が悪いみたいに言わないでよ!だって、…おいしかったんだもん。」
顔を赤らめてそっぽを向くリーナを横目に、燈馬は学園長に言った。
「あぁ、学園長さん。俺を元の世界に戻してくれません?」
「無理♪」
速攻で否定されてしまう。まぁ、そんな答えも予測していた燈馬だ。ため息を付きながら話を続ける。
「分かりました。俺が帰れるまで面倒を見てもらえませんか?家事なら大体できるんで。」
「それも無理。ただし、この世界で、こっち側として戦ってもらえるんだったら、考えてあげてもいいわ。」
学園長いわく、戦ってくれれば面倒を見てやるとの事。しかも、相手側、サリニャには異世界を渡る装置があるとか無いとか。つまり、戦争で勝利してサリニャを滅ぼしたら、その功績として燈馬を自分の世界に帰すというのだ。
「それしか条件がないなら、それでいいです。んじゃ、何か武器ください。素手だけだと心もとないので。」
「ちょちょちょちょ!ちょっと待ってよ。これから行くつもりなの!?」
「だから言っただろ?奈々に怒られて、口では言えない様な事をだな…」
「その先はいいから。とにかく、サリニャはあなた一人で倒せるような弱いものじゃないの。だからこうして私たちは魔術の戦闘訓練をしてるの。学園長、何か言ってくださいよ。」
「そうねぇ。確かに一人は今じゃだめね。決めた、あなたこの学園に入学しなさい。すこし戦闘術を磨いて、それで戦争にいってね。」
「時間掛かるなぁ…」