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私のなの!
不覚ながらも朝食を作る羽目になってしまった燈馬。ミリィも騒ぎで起きたので、よしとする燈馬だった。
「トーマ、今日は私とデートしよう!」
「やだ。俺とミリィは疲れてるんだ。寝かせろ。」
「そうだよリーナ。私たち昨日サリニャの兵士に襲われたんだから。私も寝たいの。寝るにはトーマが必要なの。」
「ミリィの意地悪ぅ!私にもトーマ貸してよ!」
「いや!私のなの!」
「お前ら二人とも、俺を物扱いするなよ…。ごちそうさま。もう一眠りしてくる。」
「あ~!トーマ置いて行かないで~!」