学園長ぉ!
いつもながら変なタイトル。
なぜか燈馬が目覚めた魔法の力で、森をあっと言う間に抜けた二人。リーナの案内でとある場所に向かっていた。因みに、森を抜けた所でリーナが恥ずかしがった為、燈馬はお姫様抱っこをやめたのだった。しばらく歩くと大きな建物が見えてくる。
「あれが、私も通う兵士育成学園よ。」
「兵士を育てる学校!?」
「あら、知らなかったの?この世界って、戦争の真っ最中なのよ。どこの田舎から出てきたのかしら?」
特に戦争の傷跡も見せないような町並みを歩いて、二人は学園の中へと入っていく。門の所で兵士らしき男が立っていたが、リーナが一言二言言うと、通してくれた。リーナの案内で、“学園長室”と言う場所に入る。
「学園長、あの空間近くにいた者を連れてきました。どうやらサリニャの手先ではないようです。」
「ご苦労様。」
燈馬の視線の先には、妙齢の女性がいた。見た目はすごく若く、長い髪を縛らずにゆったりとさせている。グラマラスな体型であった。
「96点」
いきなり学園長と呼ばれた女性が、燈馬を見ていった。顔をキョトンとさせる燈馬。
「あぁ、これは学園長の癖なの。人の見た目を100点満点で決めてるの。ってか、あなた96点ってどういうことよ!私だって90点なのに!」
「俺に怒るなよ。」
「何よ!自分の見た目に自信がある余裕?このナルシスト!」
「90点って事はリーナも可愛いんじゃないか?」
「かかかk、可愛い?あわわわわわ…」
「まぁまぁ二人とも。落ち着きなさい。それで、君は何者なのかなぁ?」
リーナが魔法を使ってきた以上、この人も魔法を使うだろうと察した燈馬は、包み隠さず全てを話した。
「なるほどね。大体分かったわ。」
今日はここまで。明日をお楽しみに。