お前!
遅くなりました。すぐにもう一話追加します。
燈馬はふと目を覚ました。頭がガンガンするのを堪えながら、あたりを見回す。
「やっとお目覚め?」
後ろを振り向くと、あのフルフェイスの姿があった。サリニャの兵士。直ぐにナイフを取ってミリィを庇おうとするが、ナイフがない。
「これを探してるのかい?」
サリニャの兵士がくぐもった声で話してくる。声がくぐもるのはヘルメットのせいだろう。そしてその兵士が持っていたのは燈馬のナイフだった。軽く舌打ちをする燈馬。頭は痛いし、武器も取り上げられてしまった。対抗する手段がない。おとなしく従ったほうが身の為だろうと思ったのだった。
「これから何をするつもりだ…」
「話し合いだよ。いくら兄貴でも、武器持ってたら、僕の身が危ない。」
燈馬は耳を疑った。今、目の前の兵士からありえない単語が聞こえてきたのだ。しかし、サリニャの兵士はヘルメットを取り外した。
「お前…!」
「探したよ、燈馬兄さん。」
そこには燈馬と瓜二つの顔をした青年がいたのだった…。
アンケートのほうもよろしくお願いします。言われて気づいたのですが、「ハーレムルート」もありですね。