表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/106

そうだったんだな

ある程度の魔宝石マジック・ジュエルを回収して、燈馬達は日向ぼっこにいそしむことにした。ミリィの提案で3個の魔宝石を受け取った燈馬。ミリィ曰く、魔宝石のバリアを張るには最低三個は必要のこと。まぁ、魔宝石で囲われた中がバリアとなるため、少なくとも三角形を作るのだから、それは当たり前といえば当たり前なのだが…。


「お昼寝しようか、トーマ。」


「そうだな。ここは何だか落ち着く。」


燈馬が寝転がると、ミリィが添い寝をしてくる。


「私ね、もし魔宝石と出会ってなかったら、今こうやってトーマとお昼寝できてなかったんだと思うんだ。」


「どういう事だ?」


ミリィが自分の過去を話し始めた。


彼女は元々、それなりに魔力の強い家系に生まれていた。ミリィの兄は一族の中でも強く、あの学園にスカウトされていたほど。しかし、妹のミリィはそうではなかった。人並み以下だといっても過言ではないらしい。親がこれでは一族の名折れと、安い武器から高い武器まで買い揃えた。しかし、どれ一つとして彼女にはうまく使いこなせ無かったのだ。そんなミリィはとうとう親に見限られた。そんな中でも彼女を守ったのは兄だった。彼の言うことならと、親もミリィを捨てるようなことだけはしなかった。そんなある日、ミリィは兄に連れられて、この泉に連れてこられたというのだ。その時、何か強い衝動を与えられたような感覚に陥ったミリィ。我知らず呪文を唱えていた。すると、泉全体が発光し、大量の魔宝石が反応した。この事を親に伝えると、大喜びしたという。


「でもね、お兄ちゃんは戦争で行方不明になっちゃったんだ…」


「そうか…。残念だな…。」


「でも、今はトーマがいてくれるから良いよ。」


「もしかして、お前自分の兄貴を抱き枕にしてたのか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ