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寝ようよぉ
「寝よ、トーマ」
「そうだな。…なんでリーナが恨めしげにこっちを見てるんだ?しかもあの瘤はどうした?」
ソファの背もたれから顔だけを覗かせたリーナが、二人をジーっと見ていた。その頭には瘤ができている。燈馬はある程度手加減をしているため、あのような瘤は付かないはずなのだ。
「気にしないで。さ、トーマ行こうっ」
「ぉう。」
「トーマ!ミリィに手を出したらどうなるか分かってるわよね!」
「俺が奈々に殺される。」
マイペースな燈馬だった。
ミリィの寝室に入る。空調の利いたこの部屋は、掛け布団は毛布一枚で十分である。
「眠いよぉ…」
「はいはい」
二人でベッドに寝転がる。ミリィがすりすりと寄ってきて、燈馬にギュッと抱きついた。そのベッドの横には、押し込められたように等身大の動物の人形が置かれていた。その瞳はどこか寂しげだった。
「お兄ちゃん…」
ミリィの呟きに気づく燈馬だったが、次に聞こえていたのは微かな寝息だけだった。




