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自覚無いのか?
「ミリィ、お前は自分が甘えてるって言う自覚は無いのか?」
「無いよ。だって、トーマは私の抱き枕だもん。抱き枕は抱きつく為にあるんだよ?」
「そうか。抱き枕は自らの意思では動けないし、ご褒美もあげる事もできないな。」
「ち、違うよ~!!トーマは私のっ…」
「ミリィの何だ?」
「な、なんでもないもん…」
キューといった感じに縮こまってしまうミリィ。その代わり、燈馬をぎゅっと抱きしめていた。
「何でトーマは女の子に抱き疲れても大丈夫なのよ?少しは恥じらいを持たないの?」
「奈々に比べたら、ミリィなんて可愛い物だぞ?」
奈々と言う人物はどんな行動を起こしていたのだろうか。二人は聞きたくてしょうがないのだが、少し暗く笑う燈馬を見てその気はうせた。
「ミリィ、どうするんだ?」
「じゃ、デート行こう?この週末がいいな。」
「それなら良いけどさ。」
「私のプリンは~!?」
さて、ちょっと次のお話のここ(後書き)でアンケートをとりたいと思います。