ランチ!
「ミリィ、トーマ。来たよ~。」
リーナが自分の弁当を持ってやってきた。自分のと言っても、燈馬が朝から作っていた物であるが…。
「カルバ君たちも来る?トーマのお弁当ってすっごくおいしいんだよ。しかもね、プリンって言う凄く甘くて冷たいお菓子も作ってくれるんだ。」
昨日の夜は、トーマが即席でプリンを作って二人に振舞った。リーナ同様、ミリィも相当気に入ったようで、目を輝かせていた。
「へぇ。それなら僕もお邪魔しようかな。カーラはどうする?」
「別に興味ないんだから!む、そ、そんなに一緒に食べて欲しいみたいな顔してるなら、一緒に食べてあげても良いけど。」
「そんな顔してねぇよ。」
とりあえずカーラとカルバも参加することになった。
「おいしい!トーマ君って凄い才能持ってるよね!」
「こ、これくら普通じゃない。まぁまぁね。もっと努力するべきだわ。」
「意見どうも。」
やはりプリンは大好評だった。
「食後のお昼寝~。」
ミリィが燈馬を連れて、中庭まで来る。彼女曰く、お気に入りかつ秘密の場所らしい。
「確かに昼寝には持って来いの場所だな。」
「ス~。」
「もう寝たのか。かわいい顔してるな。奈々の奴もこんな感じで寝てたっけ。」
思い出した様に呟く燈馬。いつの間にか彼も寝てしまったようだ。