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「そうなると……」

「そうなると……」

 ん? なんか言った?


 タメダがわたしの歩幅に合わせてぽつりぽつりと歩く。タメダが横にいて、それが公園以外の場所で、それがとてつもなく誇らしいわたしがいる。

 こんなことぜったいタメダに云わないけどさ!

「いやな? そうなるといきなり増えた犬も怪しいなってさ」

「え……」

「だってそうだろ? 検索掛けてみたが、このへんで犬の連れ去りなんて起きていないんだ。あったがだいぶ遠い地域だ。車が必須な距離。そんであいの母親」

 そこでタメダは言葉を切った。

 悩む素振りをみせ、結局言う。

「かどうかはよくわかんねえが、たちは車を運転できないんだろ?」

「んー。たぶん」

 だと思うってくらい。

 ただ、あの時のお姉さんの、あの免許の出し方やわたしへの切り出し方を見る限り、車を移動手段としてちゃんとあの日まで考えてなかったってふうに見えたんだけど。

 たぶんね。

「じゃ、そうなんだろうよ」

 タメダは言った。

「近くでそんな事件起きていたらニュースになっているはずだ。生き物だからな。隠すってことはねえだろ。すぐ連れ戻したいはずだ。じゃあ連れ去りは起きていないんだ。となると、やっぱいきなり現れたっつーその犬共も」

「こあい話はやめろっつったろ!」

「お、おお。そうだよな。ああ、だな。俺も同じ家に住んでいるのにそんな何匹も何匹も人外がっていや違うんだすまん」

 タメダは何やら早口で謝った後にいらん言葉重ねて慌て出した。こいつ……。

「いて。やめろ。やめろって」

 ぐーで殴るのもやり過ぎだし、付いてきてくれてる手前、申し訳ないから体ぶつけてタックル三連発しておくに留めた。


「ここか」

 呟いた後、

「こりゃひでえな」

 と、タメダは言った。


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