表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界冒険少女  作者: 柊 亮
9/33

難関ダンジョンへ

第9話 難関ダンジョンへ


レクサムの口から…その名前を、聞いた瞬間…

空気が、変わったのを覚えている…

その内の1人がこう呟く…


ギルド『「三ツ眼の蛇」…ああ…知っているとも…知らない奴なんて…素人ぐらいだろうに…』

ギルド『あのパーティーは残虐だ…あまりの強さ所以なのか…知らないが…例え…パーティーの誰かが、危機に陥っても平気で見捨てる程の残虐性がある…』


ギルド『だから最強なのだとも…』


レクサムが、話に割り込む…


レクサム『そいつに用があんだ…居ないなら…ここをさっさと潰して終いだ。』


ギルド『待ってくれ!あんたのギルドに対する執念が、何処から来てるのか知らないが…あのパーティー名の名前を聞いた時ピンと来た。』

ギルド『あのパーティーは、別格の強さを持つ…国なんて滅ぼせる強さを持つ…』


レクサム『イスタルディアもか?』


ギルド『あそこは別次元だ。奴らもそこまで馬鹿では無い…』


レクサム『なぁんだ…話は済んだか?じゃあ潰すぜ…』


ギルド『まっ待ってくれ…』


急に冷たい空気が、包む空気が凍りついているのだ。


レクサム『いいか?お前らの事情なんて微塵も興味無い…お前に家族が居ようが…恋人が居ようが…』

レクサム『俺は、お前らギルドの連中を潰す…あいつの名前を出したのも…お前ら三流以下の雑魚共を、ビビらす為でもなんでも無い…』


レクサム『お前らから必要な情報を聞けるだけ聞き出し…それから…報復を受けさせる…』

レクサム『ギルドに入って居る時点で、既に、奴らとなんら変わりは無い…』


レクサム『俺だって!優しさは、ある…生かしておいてやってるからな…』

レクサム『本当なら、八つ裂きにしてやりたいのに…』


私は途端に口を開く…


パメラ『もうやめて…』


レクサム『ああ?』


短い付き合いだが、確かにその時のレクサムの表情は、見たことも無い顔をしていた。

その目には、憎悪と執念が確かに宿っていたのだ…

今の私だから分かる。

彼には…

他にも大切な人が居たんだと…


レクサムは、私の声を聞いた時一瞬怒りを露わにしたが…

直ぐに私の恐怖による震えに気付き…

ふと…我に帰った。


レクサム『取り乱した…だが…このギルドは潰す。これは…いくらお前であっても譲れねぇ…』


人の夢を奪う…その行動に…

目をキラキラさせながら…彼はギルドの人達を次々と倒していく…


今の私には、彼を説得し止められる力など無い…

あの頃の私は、どんなに小さかっただろう…

建物を壊して、兵士の皆さんが駆けつけて来る…

だが…彼を見ると兵団の皆さんは、取り囲むことをしようとはせず…片付けに取り掛かった。


レクサム『こんなものだろう…』


彼はそう言いこの町を、出ることを伝える。

ふと…私は、多くの魔導兵団の人達との間に、ラグスさんの姿を見た。

彼は、私の顔を見ていた…

なんとも複雑な表情を浮かべながら…

そのすぐ後に…ラグスさんは私が見ていることに気付くと…そっと下を向いた。


ごめんなさい…

そんな感情を抱きその場所を後にする。


国の外には、「閲覧板」と呼ばれる。

賞金が掛けられている様々な、任務が確認出来る。

その地域にしか無い…任務もある…

そこに、沢山のダンジョンの名前があった。


その1つに、「難関ダンジョン」の呼び名がある…何でも、閲覧板の中で一番賞金が高く設定されており…

その最奥に、ウルンズガードンと言われる…

化け物が住み着いているそうだ。

それの討伐任務らしい…


レクサム『ウルンズガードン?ああ…あのワイバーンの生き残りか…』

レクサム『ワイバーンは、ドラゴンの下位に位置する魔竜だ。』


ニイ『ドラゴンは、大変神聖な存在なので魔竜とは聞きません…』


シェルピー『本で見たことがあります!』


私は、早速初のダンジョン攻略に向かうのだった…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ