表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界冒険少女  作者: 柊 亮
8/33

三ツ眼の蛇

第8話 三ツ眼の蛇


ラグス『今の場所は、ユクトピの森と呼ぶ…』

ラグス『あの場所では…年間でおよそ

100人の旅人が行方不明となっている…』


ラグス『君も危なかった…』


パメラ『あの…』


ラグス『どうぞ…続けてくれたまえ…』


パメラ『何故…迷いの森の中では…ラグスさん達は、迷っていなかったのですか?』

パメラ『まるで…濃い霧の中でも前が、鮮明に見えている感じでした。』


ラグス『良く気付いたね…その気づきが旅人を成長させる。』


ラグス『我々「魔導兵団」の者たちには、「魔力感知」と「気配認識」と言う…常に、この「基礎能力」を活かす事が必須となるのだよ…』

ラグス『勿論…磨けば、私みたいに鮮明に感じ取ることも出来る。』


ラグス『だが…暗い場所では、灯りを灯さないと当然視認出来ない…あくまで、戦闘に特化した者が持つ「基礎能力」と言えるだろう…』

ラグス『君1人じゃ無いね…近くで、強い者の気配を感じた。』


ラグス『君のお仲間さんも、それが当然のように出来ているのだろうね…』


パメラ『何故…あの場所にいらっしゃたのですか?』


ラグス『我が国…リートグルムには、私が率いる魔導兵団があってね…』

ラグス『何者かから…ユクトピの森に魔の存在が、出たと報告を受けて来た。』


ラグス『さっきの変異した魔の存在…あれは、私程でないと倒すのは困難になってくる…』

ラグス『おや…出口が見えて来たね…』


ユクトピの森を、抜けると遠くに町が見える。


ラグス『あれが…セルミナの町だ。』


セルミナの町に、着くと町の人達が集まって来て一瞬で囲まれる。


町民『碧の瞳だ。』


ラグスさんが、率いる部隊「碧の瞳」は人々から尊敬されており…

私も一緒にいることで無料で宿に泊めて貰えた。

宿の部屋でベッドに、座って居ると…

部屋の外でラグスさん達の会話が、聞こえてくる。


ラグス『報告どうり…変異個体こそ出現したが…この周辺も人が住める環境でなくなって来ている。』

ラグス『何か他に原因があるかもしれない…警戒を怠るな…』


兵士『ハッ!』


その夜…お風呂上がりで、ポカポカしていると…

部屋にラグスさんが尋ねて来る。


コンッコンッ


パメラ『はい…どうぞ…』


ラグス『旅の者…お休みの所…すまない…』

ラグス『我が国の魔導兵団が最近様子がおかしくてね…』


ラグス『いつまでも、調査報告書を届けなかったり…集合場所に1人居なかったりと…真面目な私の部下だ。そんなことは今まで無かった…』

ラグス『これは、ただの問題では無いと睨んでいる…君も…気を付けて立ち寄って欲しい…』


パメラ『はい』


そう伝えると、ラグスさんは自室に戻って行った。

かなり疲れているようだった。無理も無い…

部下の唐突な死とご家族に亡くなった事を伝える…重大さ…

責任と信頼は、別のものだから…


翌朝…ラグスさんと共に

王立国リートグルムに向かう…


王都エルシエラ…


そこには、殆どが貴族風の立派な建物で溢れており…

人々の活気が伝わって来る明るい都市だった。


ラグス『君のお仲間さんもここに辿り着いていると思うが…』

ラグス『取り敢えずは…近くのギルド養成所に向かうといい…あそこは、町案内も行っているからね…』


ラグス『私の勘では、あそこにいると言っている。』


ラグスさんの言った通り…ギルド養成所に着いて早々…面倒事を起こしている…

レクサムに会った。

私は、嬉しさのあまり…レクサムに抱きついていた。


レクサム『えっ!なに?パメラ…お前無事だったか…』


ニイさんと、シェルピーの姿も見える

3人共無事だったのだ。


レクサム『でも…お前…何故無事なんだ?』

レクサム『あれから…後を追って都市まで来たのは正解だったが…』


レクサム『俺達は、「気配認識」や姉貴の「迷い子の道標(まよいごのみちしるべ)」で切り抜けられたが…』

レクサム『確かにお前は、「魔力感知」も出来ない…ましてや…剣もろくに出来ない…魔法も使えないガキだけど…』


それは言い過ぎだ…


レクサム『まあ…でも近くに、確かに出来る奴は居たけど…まさかそいつに、助けて貰っていたのか?』


パメラ『はいっラグスさんに…』


レクサム『ラグス?ああ…「魔導将軍」か…それは相当手練れだろうな…』

レクサム『魔法を扱う兵団である…「魔導兵団」のトップが「魔導将軍」だ。』


レクサム『「魔導将軍」は、それぞれの国に存在しており…それがそのまま国の強さに直結するんだとよ…』

レクサム『確か…こいつらギルドにも似た強さを持つ者たちが居たな…』


レクサム『こいつらの中にも、知っている奴が1人ぐらい居るだろ?』

レクサム『三ツ眼の蛇という…パーティー名を…』


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ