殲滅
第35話 殲滅
レクサム『長期戦は明らかに不利だ!片付けるか…退くか…早急に判断するしかない!』
レクサム(待て…よく考えろ…こんな群れ…動けば森がざわめく筈だ。)
ニイ『レクサム…』
ニイ『この怪物は、魔力を持っています。』
ゼイル『噂には聞いていたが…まさか…化け物の中にも、そんな奴が居るなんてな…』
ニイ『私達と同じ…魔力質量に強弱があり…その殆どの個体が微量です。』
パメラ『怪物にも…魔力が…』
レクサム『それなら…持っているよな…「ヒト族」以外が持ち得る…「魔力性質」を…』
リンフェル『ま…魔物まで…』
シェルピー『それなら「解析魔法」を…』
ニイ『それは出来ません…シェルピーさん…』
ニイ『「魔力性質」は、魔力によって持ち得る。言わば特異体質…』
ニイ『対して、魔力によって発動している魔法を解き明かす。「解析魔法」では成し得ないことです。』
レクサム『だから厄介なんだよ…』
レクサム『これだから…「魔力性質」は…』
ニイ『…』
ピクッピクッ!
リンフェル『来ますよ!』
ザザザザザッ!!!
ザザザザザザザッ!!!
ギャギャギャギャ!!!
ジュザッ!
キィィィ!!!
ゼイル(早い!対応が遅れていたらやられていた。)
レクサム『ゼイル!』
ゼイル『俺は平気だ!それより!非戦闘員を守ってやってくれ!』
レクサム『ああ!姉貴…結界術を頼む…』
ニイ『はい…』
ニイ『結界術トリックバリア』
ーーー
ザザッ!!!
「この森で生命を落とさせはしない…」
ーーー
レクサム『俺たちは、此奴らに、可能な限りの攻撃を叩き込む!』
ニイ『それでは…』
ニイ『シルバースコール!』
カチコチッ…
シュザザザザザッ!!!
グギャァァァァァ!!!
ギィィィ!!!
ゼイル『やるな!それじゃあ…こっちもやってやるか!』
ゼイル『俺の本領発揮だ!』
ゼイル『この力は、ここぞと言う時にしか…使わない…俺はそう決めている。』
フッ…
レクサム「!?」
レクサム『何処に消えた!』
ゼイル『此処に居るぜ…』
ゼイル『俺の「魔力特性」は、俺の姿を完全に視えなくするだけでなく…俺の気配を感じ取ることも出来ないし…俺の実態にも触れられなくする。』
ゼイル『そしてこれが…剣法として組み込んだ技…』
チャキッ…
ゼイル『剣法ロストルーツ…』
ズバァ!
グギャギャァ!
ゼイル『視えない斬撃だ。』
グシャハギ『ハガパリ(此奴らは)…リガ(一体)…』
「グギャ…グギャギャ…」
ニタァ…
ギャギャギャギャギャギャ!!!
ゼイル『何だ…』
レクサム『…』
グシャハギ『パガロッタ(やられた振りを)…リバニ(するのも)…』
グシャハギ『ラタ(良いな)…』
グシャハギ『ドジャ(我らに)!ヴァルタニア(そんなものは効かぬ)!』
グシャハギ『セクタ(まんまと)…ドッタブッタ(罠に掛かったな)…』
ギャギャギャ!!!
レクサム『選択を間違えたか…これだと文字通り…奴らの手の中だ。』
ゼイル『他にも手はある筈だ!レクサム…』
レクサム『予感はしていた。今はそれが当たったんだ。ゼイル…』
レクサム『此奴らは、同時に倒すしか無い…』
ゼイル『嘘だろ…』
グラドール『気付きましたか…これは彼の直感ですかね…』
グラドール『私の出番…と思って居ましたが…』
シュタタッ…
フゥ…
「この森を冒すか…ならば排除する。」
「キーロック」
ガチッ
グシャハギ「!?」
その瞬間…暗闇を覆い尽くす程の邪悪な存在が突如として姿を消した。
レクサム『やはりな…俺の読み通り…数が増えていたか…』
グシャハギ『ギャギャ…』
「おや…元々は10体か…これも神聖な地を守る為…」
チキッ…
ズシャァァァ!!!
怪物の断末魔が森中に響き渡る…
それもすぐに森の静けさに包まれた。
ーーー




