精霊界へ
第32話 精霊界へ
レクサム『あっ…そうだ…』
レクサム『さっきの村で、美味しそうな果実を買って来たんだった。』
レクサム『パメラ食うか?』
パメラ『欲しいです。』
パメラ『他の皆さんには…』
レクサム『いや…皆んなの分は無かった…お前のだけだ。売れ残ってたものだからな…』
パメラ『そうですか…』
レクサム『ゼイル…あれを…』
ゼイル『ほらよ…』
ゼイル『もし要らなかったら…そこの食いしん坊ちゃんに渡してくれ…』
リンフェル「ギラリ」
パメラ『では…』
ニイ(あれって…まさか…)
シェルピー(あんな果物…王族の食卓には出たことがありません…)
パメラ「カジッ!」
パメラ『すっぱい…』
レクサム「フッ」
パメラ『でも…美味しいかもです…』
パメラの舌は、「貧乏舌」だった…
ニイ(嘘…あれは魔獣しか食べないはずの…「ロロの実モドキ」…』
ニイ(「幻の果実」として知られている…
「ロロの実」に、似ていることから…たまに店に並んでいると聞くけど…そのすっぱさや苦さが…数時間は、口の中に広がり続くと言われている果物を…)
ニイ(あんな…ガッツリ食べられるなんて…)
リンフェル(あれって…幻の果実と呼ばれている…「ロロの実」なんじゃ…)
リンフェル「ジュルリ」
レクサム『ゼイル…パメラ(あいつ)やべえかも…』
ゼイル『あ?何のことだ?』
「カリッカリッ」
パメラ『こんな美味しいの食べたことありません!』
ゼイル『それは良かったな!またあったら買っておくぜ…』
パメラ『はい!』
レクサム(あれは間違いなく…「ロロの実モドキ」だったはず…)
レクサム(俺が見間違える筈がねぇ…だが…まあいいか…)
レクサム『もうすぐ…国境だ。』
レクサム『と言っても…精霊界と獣界のちょうど中間だけどな…』
此処は魔導国フィラメール…
妖精族と獣人族の為に開かれた魔導国…
その場所は、精霊界と獣界のちょうど境に位置している。
大自然に囲まれており、ここでしか見られない動植物たちが奏でる音色によって幻想的な場所となっている。
リンフェル『此処は、2つの種族が学ぶ為にそれぞれ「3つの国」によって開かれました。』
レクサム『1つは、主導国ソルティシア…すべての魔導国の管轄を担っている。』
レクサム『それで2つ目は、調定国ミスリルティア…聖域として名高い大国だ。』
レクサム『最後の3つ目は、獣主国ファイトベイルの「3大国」が関わっている。』
ゼイル『まあ…オスマーズのような…魔導国と違って結果がすべての場所では無いけどな…魔導国って言っても他とは独立した所か…』
レクサム『ああ…』
ニイ『まるで…樹林の中に住んでるような構造をしておりますね…』
シェルピー『自然そのものって感じです。』
リンフェル『はい…嵐の時に倒れた巨木をそのまま学園としています。』
リンフェル『夜に来ると灯りが点々として…すごく綺麗に見えますよ!』
パメラ『おぉ…』
「キラキラ」
レクサム「パメラがウキウキしてる!?」
レクサム『そんなことより…早く先に向かうぞ…ミスリルティアに向かうには、「自然洞窟ディルローブ」を抜けなければならないし…』
そう言うと、私たちは魔導国フィラメールを後にする。
?『ロディリー!!』
すると、すぐ後ろから大きな声を掛けられる。
レクサム『お?なんだ?』
ゼイル『あんまり…悪い感じもしないな…』
ゼイル『言葉は、何言ってるか分からなくても…雰囲気で大体は伝わるのかもな…』
リンフェル『ロディリー!』
そう言うと、リンフェルは先ほどの子にこの言葉を交わすとこう説明する。
リンフェル『これは、妖精族と獣人族が朝昼晩の挨拶として扱う言葉です。』
レクサム『挨拶にかなり好意的だな…他もこんな感じなのか?』
リンフェル『はい…妖精族の皆さんも獣人族の皆さんも大変好意的です。特に、他の種族に興味を持ち始めて居ますからね…私もその1人です。』
ニイ『2つの種族が同じ言語を…これも大昔から続く何か関係がありそうですね…』
リンフェル『いえ…どちらかと言うと「妖精族」の方が知能や技術に優れていて…』リンフェル『初めに言語を作ったのは、妖精族でした。』
ゼイル『なるほど…それで、深い交流があり同じ言語を使い始めたと言うわけか…』
リンフェル『ブブ~』
リンフェル『正解は、新たに言語を作るのが面倒だった。獣人族のご先祖様たちが…妖精族と同盟関係を築くことを条件に使い始めたでした。』
ゼイル(どう?これ分かる?)
シェルピー『!』
シェルピー『皆さん!あれを見てください!』
レクサム『ん?』
レクサム『ああ…あれが、その樹木だけで出来ている。「自然洞窟ディルローブ」だ。』
レクサム『此処からは、言ってしまえば「世界の宝庫」だな…』




