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異世界冒険少女  作者: 柊 亮
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魔法の世界へ

第17話 魔法の世界へ


ーーー


レクサム『こいつが「魔法」が扱えない訳では無く…「魔法自体」を元から知らなかった…ことは分かった。』


ゼイル『こんなことって…あり得るのか?』


ニイ『通常…魔力を持って産まれて来る人々は…元から魔力の扱い方を身体が覚えていますので…』

ニイ『その「特殊な感覚」を活かし…自身の魔力を制御しながら…やがて魔法を扱えます。』


カルドラ『こればかりは…魔力を持っている者にしか伝わらないが…』

カルドラ『確かに彼女は、何かしらの「魔力属性」を宿していた。』


レクサム『決して枯渇することのない…こいつの「魔力質量」はそれこそ…「未知数」では表し切れないな…』


カルドラ『ああ…』


ニイ『パメラさんをリーダーにしたのは…正解だったようですね。』


シェルピー『パメラさんは現在に至るまで…1度たりとも…「魔法」について触れなかった。これは…歴史に名が残りますよ!』


ゼイル『流石にそこまでは…』


レクサム『ゼイル…そこまでだぞ…』


ゼイル『マジ!?』


ーーー


レクサム『「魔力操作」は…誰もが当然のように出来ることだから…「基礎能力」の1つとして扱われている…』


「こんな事例は聞いたことがない…俺としてはお手上げだな…」


ニイ『では…私がやってみましょう…』


「パメラさんの失われた感覚を、遠い記憶から呼び覚ますように…」


私とニイさんがお互いに向き合う…


ニイ『「魔力操作」で重要なのは…大きく分けて2つ…』


「1つは、自身の魔力を隠すこと。自身の魔力を抑えつつ…循環させたり…保持することを指します。」

「2つは、自身の魔力を操ること。自身の魔力を制御しつつ…魔法の出力調整を行うことを指します。』


ニイ『では…「魔力操作」のやり方ですが…これは人それぞれです。』


「静かに波打つような感覚だったり…荒々しい波のような感覚だったりと…様々です。」


ニイ『これは…「魔力感知」にも同じく当てはまります。自身が生まれ持つ感覚を他者へと向けるだけ…』


「皆さんが驚いているのは…無理もありません…」


ニイ『まるで…パメラさんが、「魔法自体」がない世界から来たみたいで…』


「失われた感覚を…再び…元に戻すには…どうすればよいのか…」

「これは…たった1つだけ方法があります。」


ニイ『パメラさんが産まれた時の記憶を…再び…思い出すこと…』

ニイ『本来…「記憶」とは…眠っている感覚を呼び覚ますのに最も貢献するからですね…』


ゼイル『生まれ持った感覚を元に戻すには、パメラの過去に遡るしかないのか…これって可能なのか?』


カルドラ『彼女の「魔力特性」なら…理論上は可能だ。』


ニイ『私の力で、パメラさんの現在と過去を繋ぎ合わせ…意識の中にある…隠された感覚を呼び覚まします。』


「さあ…ゆっくり目を閉じてください…」

「自然の中…小さな村…自分の生まれた故郷…パメラさんの原点に答えがある…」


ーーー


彼女の言う通り…ゆっくりと目を閉じる…

すると…さっきまでの場所と移り変わり…

何処か懐かしい光景が広がっていた。


静かな森の奥…

いつも本を読んでいた場所…

微かな木漏れ日と…そよ風が心地いい思い出の場所…


でも…何故この場所が…

思い返してみると…記憶とは思い出が深いほど強く残る…


私の場合…


ずっと…自分が思い描いていた。

外を歩いてみたいという夢は…此処から始まっていたのだと…


今になって振り返ってみると…こう思えてくる…


パメラ(もしかして…私の感覚って…)


すると…

さっきまでの、私とは異なり…

軽やかな気分になれた様な…そんな感じがした。


ーーー


ゼイル『おい…まさか…』


レクサム『ああ…どうやら…パメラが掴んだみたいだぞ…』


ニイ『やはり…パメラさんの夢こそが…「魔法の世界」を開く鍵になっていましたか…』


「魔力は大変…不思議でして…自分の心身の負担を緩和してくれるんですよ…」


シェルピー『凄い!パメラさんがマスターしました。』


パメラ『これが魔法…』


ニイ『いえ…まだ…ご自身の魔力を押さえ込んでいるだけですよ…』


理解し切れていない自分を恥ずかしく思い…

私は顔を赤らめていた。


レクサム『まあ…どのみち及第点って所だろう…』


「こいつの…主張激しい目立ちたがり屋のような…ダダ漏れ魔力が邪魔しなければ…問題ない…」


ゼイル『ああ…やっとこれで自分の感覚を取り戻せた感じだな…以前からおかしいとは思ったが…』


自分の鍵で開いた魔法の世界…

私は、はじめて「達成感」というものを感じていた…


ーーー


「!?」


リメイル『おや…ラノートさんも違和感を抱いていましたか…』


ラノート『皆も…同じ違和感を抱いていたことだろう…不思議なこともあるものだな…』


リメイル『ふふ…ですね…』


ーーー


魔導学園に戻り…自室へと向かう…


レクサム『さてと…俺達は、魔導国オスマーズの閲覧版で金儲けするか!』


ゼイル『えらいウキウキだな...』


レクサム『俺の目に狂いは無かったからな…』


ゼイル『ずっと黙っていたが...パメラって魔力がダダ漏れだけど…疲れた様子を見せないよな...』


レクサム『ああ…底無しの「魔力質量」とは考えにくい…これも訳がありそうだな…』


「因みに少し試したが…パメラは、全力で走った後にしか…疲れている様子を見せなかった。」


レクサム『あいつ…俺が、剣の才を見定める言いながら…わざと「鉄の小剣」を置いたが…』


「俺の所まで辿り着く前に…クタクタでよ…凄え面白かったんだよな…」


ゼイル『いや!?普通…少女に鉄製の剣を用意するかよ…』


レクサム『言っておくが俺はな…13の頃には旅に出ていたし…独学でほとんどの基礎は身に付けていた。』


ゼイル『てか…お前…年齢いくつだよ…』


レクサム『18だ。』

ゼイル『俺は19な…』


レクサム『...』

ゼイル『..』


レクサム『今更…敬語は使わないぞ…てか使えないぞ…』


ゼイル『知ってる…』


ニイ『ふふ…仲が良いこと…』


レクサム『えーと…なになに…』


「魔龍セルターンを目撃ね…」


ゼイル『あの…「魔王」に匹敵する「魔龍」か...』


ニイ『世界に災禍を齎す悪しき存在です。古の時代から人々より恐れられておりました。』


ゼイル『よく英雄軍様に倒されなかったよな…』


レクサム『英雄軍の余りの強さに隠れて居たんだろ…』


「魔王..無から誕生する存在...いつか戦う時が来ることだろう…」


レクサム『「魔王」と「魔龍」は似て非なる存在…これが世界を巡る旅ならば…これらの存在とは…いずれ何処かで必ず遭遇しうる…』


レクサム『此処は…「森緑しんりょく大陸」…「人間界」…』


「俺達の旅はまだ…始まってすらない…」


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