特別入門者パメラ
第16話 特別入門者パメラ
リメイル『私は、貴族出ですが…貴方様を尊敬しております。』
リメイル『実は…シェルピー様とパメラ様には、先に「魔導協会会長」よりある招待が届いておりまして…』
リメイル『それは…この王立魔導学園の、「特別入門」の件についてです。』
レクサム『!』
ニイ『!』
ゼイル(何だ…それ…)
レクサム『パメラ…その会長と知り合いか?』
パメラ『いえ…会ったことも聞いたこともありません…』
リメイル(これは…喋っても良いのでしょうか…)
?『リメイル…またいつもの癖が出たな…』
レクサム『!』
?『紅茶を囲むことを…忘れていただろ…』
リメイル『忘れていましたわ…』
ラノート『失礼…お客人…私は、ラノート・ムーンアンドレア…』
ラノート『一応は…この魔導国の護衛長も勤めている。』
リメイル『ラノートさんは、あの英雄軍の一人として活躍された。「サンアンドレア家」の親戚に当たる一族なのですよ…』
ラノート『そのサンアンドレア家は、今は何処にも存在しない名家だ。』
レクサム(サンアンドレア?何処かで聞いて…)
リメイル『すいません…話はまた後で…ラノートさんと、紅茶を囲むのが日課ですので…』
ラノート『失礼する…』
ゼイル『貴族の交流だな…』
ゼイル『貴族は、ああやって紅茶を囲んで仲を育むんだ。』
パメラ『レクサムさん?』
レクサム『すまないなパメラ…妙にサンアンドレアという名に懐かしさを感じる。』
レクサム『英雄軍の親戚…是非話を聞きたいが、それ以上知って無い口ぶりだった。』
レクサム『学園に向かう…パメラに、魔法についてもっと学ばせる必要がある。』
レクサム『俺が教えるより…学園で学んだ方が早い…』
それは言えている…
レクサム『シェルピーと一緒に行って来い…お前がずっと行きたかった。学校だ…』
その話を聞いた私の心の中は、嬉しさでいっぱいだったのを覚えている…
シェルピー『パメラさん…あそこに人が待っていますよ…』
シェルピー『行きましょう…』
ゼイル『俺らは、どうする?』
レクサム『お前は俺と来るんだよ!』
ゼイル『は?』
案内人『私は案内人になります。迎えに来ました。』
学園の外装は、豪華に装飾されている…
内部は…とても広く中心には、広大な庭が広がっていた。
案内人『こちらになります。』
そう言って通された。
入門者『パメラ様に…お会いしたいという方が、待つ部屋に着きました。私は、これにて失礼致します…シェルピー様は、こちらになります。』
扉の向こうに座っていたのは、私の母であるミレスの姿だった…
ミレス『パメラ…元気にしていた?危険な目には遭っていない?』
それは…遭っていました。
あの時の私には、母と再び再会した事に今までの、困難なんて忘れるぐらい嬉しさでいっぱいだった…
パメラ『うん!この通り…元気です。』
ミレス『パメラは、私に似て勇敢なのね…』
パメラ『お母さん…』
ミレス『あっごめんなさい…急にパメラに会ってこの事を話したくて…』
ミレス『パメラのパパ…フィーデルさんも会いたがってたわ…』
ミレス『フィーデルさんとの出会いは…思い返せば…運命だったのかも知れないわね…私が恋に落ちて…』
ミレス『貴族の私と、平民だった。フィーデルさんと結ばれるのは、猛反対されたわ…』
ミレス『でもね…私は、身分なんて関係ないとお父様とお母様の反対を押し切って貴族を出て行ったの…』
ミレス『それから…暮らしに慣れるのは…大変だったけれど…パメラが生まれて来てくれて幸せだった。』
ミレス『私のお父様ったら…面白いことに、孫が出来たことに反対どころか…家に帰って来て来れ…と伝えて来たの…』
ミレス『お父様とお母様も変わってくれた。』
私は、今までの小さな冒険と沢山の出会いを話した。
お母さんは、とても微笑ましい表情で私の話を聞いてくれる。
そして、お母さんと再び別れる時間になる…
ミレス『パメラが、帰ってくるのをいつでも待っているからね…フィーデルさんと…』
首都リブール 中央広場
ゼイル『出来る限り…面倒なのはよせよ…』
レクサム『明日の早朝…パメラとシェルピーは、遠征試験に出立するらしい…俺らは、それの簡単な護衛をする。その準備だ。』
ゼイル『早速…面倒だな…』
レクサム『なんでも…人手が居ないんだとよ…オスマーズは、魔導国の中でも小さいからな…』
馬車の音「ガラガラガラガラ」
ミレス『あっいけない…』
ミレス『パメラに伝え忘れてしまいました…』
ミレス『この特別入門の件を考案したのが…パメラの親戚に当たる…現魔導協会会長であることを…』




