戦争で得る物
第14話 戦争で得る物
レクサム『ちょうど…パメラに似ていた…』
レクサム『俺は、奴らを必ず追い詰め…仕留める…ギルドも潰す…それが、俺の旅の目的だ。』
レクサム『だが…パメラと会ったことで目的が増えた。』
レクサム『こいつには、「界門」と言う特別な力が宿っている…』
ゼイル『何だそれ…』
レクサム『「英雄軍」って知ってるか?』
途端にゼイルが、驚いた表情をしてこう呟く…
ゼイル『あの…「人魔間」との争いを鎮めた精鋭の事か…なんでも…様々な種族の代表が、集まったって聞いた事がある…』
ゼイル『でも…それは…御伽話とかである伝説だろ…』
レクサム『だがな…実在すんだよ…それが…』
レクサム『実際…ヴァラメンス共同国と言う王国で、その内の1人を見た。』
レクサム『ちょうどそこにいる…シェルピーの実の祖父に当たる人物だな…』
ゼイル『マジか…』
ゼイル『それで…その「特別な力」と何が関係するんだ?』
レクサム『俺も…姉貴も…パメラも…その「界門」と言う力を持っている…』
レクサム『調べ方はシンプルだ。持つ者は、身体の何処かに印がある…それは「界門」の特徴によって「形」に違いがあるがな…』
レクサム『俺はちなみに右腕に「剣」の様な形だった…』
ゼイル『あるか?見えないが…』
レクサム『どうやら…「界門」を持つ者だけが…見えるみたいだな…』
シェルピー『…』
パメラ「?」
パメラ(私のお母さんには、見えていた様な…)
レクサム『パメラにも…背中にその印があったのを俺は確認した…確か「足跡」の様な紋様だった…』
ゼイル『うわ…』
レクサム『言っておくが…こいつが全裸で俺の前にやって来たのが、始まりだからな…』
パメラ『反省してます…』
ニイ『私には…何やら「魔法陣」の様な印がありました。箇所は…言えませんが…』
ニイ(胸にあるなんて言えない…)
レクサム『ところで…英雄軍の由来って知ってるか?』
ゼイル『その英雄軍に助けられた。人達が、そう呼んでるだけだろ…』
レクサム『英雄軍の名は…9人の実力者達を1人で束ねた。』
レクサム『ある…青年が名付けたのが始まりだ。』
レクサム『それも…あの推進国イスタルディアの王である。「クローゼン・イグニアブル」も、その1人だった…あの者達をだ…』
ゼイル『イスタルディアと言えば…あの「無敗」を誇る…最強軍事国家だろ…魔導将軍も3人が存在し…その3人も、各自…自分の軍隊を持っているとか…』
レクサム『その英雄軍を束ねていた。青年は「主」と呼ばれていた…とまでは分かった。だが…その名前と正体は何処の文献にも記されていない…』
レクサム『ほんの70年前だと言うのに…』
ゼイル『70年とか…人だと一瞬だろ…』
ゼイル『そもそも…イスタルディアの活躍で…今では単独国家で、戦争を吹っかける馬鹿なんて居ないし…各国だって昔と違ってどれも進んでいるしな…』
ゼイル『変わったんだよ…昔と違って平和なんだろ…』
レクサム『その英雄軍を探す旅だ…』
レクサム『そして…こいつパメラの界門…』
レクサム『「探求」なら探し出せるかもしれない…』
レクサム『俺はそう思っている…』
ゼイル『ふーん…壮大じゃん…良いんじゃない…』
ニイ『このお料理…とても美味しいですね…』
シェルピー『はい…とても美味しいです。』
シェルピー『パメラさんは、食べないのですか?』
そうだ…食事中だった…
私は、無我夢中で食べ始めた。
私の食いっぷりを、見てレクサムが少し微笑んだ気がした。
気のせいだろうか…
レクサム『すまんな…話をズラしちまった。』
レクサム『「英雄軍」が出来た経緯も…』
レクサム『「人魔聖戦」の再来とまで言われた争いだ。数多の王族達は、「泣き寝入り」で実力者を募り集結させた…』
ゼイル『流石に天下の王族様が、泣き寝入りはしないだろ…』
レクサム『…』
ゼイル『あ!マジなんだ!』
レクサム『だがな…妙に引っ掛かるんだ…』
レクサム『なぜ…そこまでして争いを止めようとした?「人魔間」と言っても…各国の魔導将軍を集めて吹っ掛ければ…片付くはずだ。今と違って強者がいる事ぐらい分かる…』
レクサム『ずっと調べていたが…争いが起こった。その「きっかけ」が分からない…』
レクサム『「戦争で得られる物」として見てもたかが知れている…それも考えづらい…』
レクサム『何を…止めようとした…』
ゼイル『まあでも…実際に存在すると分かった以上…伝説で無く…真実として近づいているな…その根拠に…』
レクサム『ああ…俺はパメラと共にこの謎を解明する。』
レクサム『人間は、「知ることより知らないこと」に恐れを抱くからな…』
ゼイル『でっ次の目的地は?』
レクサム『そうだな…魔導国オスマーズへ向かう。』
ゼイル『オスマーズか…あそこは、確か「魔導学園」があったか?』
レクサム『目的は、そこにも「ギルド養成所」がある。そこを潰すのが、メインだ。』
ゼイル『そうと決まれば!早速向かうとしょう…』
こうして…私たちは…
魔導国オスマーズ…魔法師を、歓迎する国に向かうのだった…




