魔術使いのジーラ
第11話 魔術使いのジーラ
俺の人生の過酷さが…俺を変える…変えてくれる…
俺は、必死で強くなる方法を探した。
そして気付いたんだ…
俺にもあの印があることを…
気付いてからだよな…姉貴が、急に姿を隠し…居なくなったのは…
まさか…修行していたなんてな…
あいつと一緒に居ると…今まで別れ離れて居た人に再会できる…
そんな気がしていた…
遠くで、大きな音が響いた。
ラグスさんは、その音を発した者の存在をいち早く認識している…
ラグス『ここに住み憑いていると、報告があった…ウルンズガードンの鳴き声とその戦闘によるものだね…』
ラグス『かなりの激戦と見える…』
ラグス『あの強さなら一瞬で終わるだろう…』
レクサム『シェルピー!お前は姉貴の後ろに居ろ!』
レクサム『こいつは、俺が倒す!』
だが…妙だ…こいつには、これ程までの力は感じられないはずだ…
ほぼドラゴンと変わらない…強さ…
レクサム『誰かが手中に収めたか…』
レクサム『一撃で仕留める…』
レクサム『剣法!』
レクサム『クロスアーツ』
洞窟内に魔竜の断末魔が響き渡る…
レクサム『どう言う訳かこの洞窟に入った時から…「魔力感知」が全く機能しない…』
レクサム『勘に任せるか…』
ニイ『それは私も思っておりました。』
ふと…ラグスさんは、何かの気配を感じ取っていた。そこは洞窟の最奥だった。
ラグス『君は下がっていてくれ…』
剣を抜くラグスさんの目の前で、何者かがこちらに歩いて来る…
それは黒いローブを、着た女性だった。
ラグス『魔術師ジーラ…』
その女性が呟く…
ジーラ『よくご存知で…』
ラグス『君の手配書は、何度も目を通してある…』
ラグス『まさか…こんな場所で相対するとは…』
ラグス『魔導協会の手配書通り…君をこの場で排除しなければならない…』
ラグスさんは、女性の一瞬の隙をついて素早く駆け寄る…
私には、上手く見えなかった。
その時…その女性は、何処か怪しげな力を使う…
ジーラ『悪魔契約「下階」…おいでヴィジェル…』
ラグス『召喚術!?あれは悪魔か…』
ラグス『悪魔との契約…禁忌に値する愚行だ。』
ラグス『報告書通りだな…』
悪魔契約とは、契約によって召喚した。悪魔の持つ力を、召喚者が扱えることを指す…
悪魔契約が何故禁忌となっているのか…
それは…どちらかが生き絶えると、片方も生き絶えるからである。
まさに、諸刃の剣であり命を捨てるに値する行為であるが故…魔導協会では禁忌と定めている。
召喚術には、「○階」と言う位がある…
それは上から…
「最上階・上階・中階・下階」の4段階で構成されており…
その内…確認されている最上階は、数少なく…
それ以外は、多数確認されている。
魔法を使うラグスさんと魔術を使うジーラの戦闘が始まる…




