地球は女神のお気に入り
「そういえばまだ自己紹介してなかったわね。私はティアマト。ティアって呼んでいいわよ。」
「俺は詩島和人。よろしく ティア」
「よろしく カズト。」
「早速なんだが、ここはいったいどこなんだ?」
「ここはダンジョンの中よ。」
やっぱりここはダンジョンだったのか。
「ティアはなんでダンジョンの中にいるんだ?」
「最近、神界でダンジョンを作るのがブームになってるのよ。そこで、私も流行りに乗ろうと思ってね。自分だけのオリジナルダンジョンを作ろうとしたのよ。」
へぇ 神界ではダンジョン作りが流行してんのか。
「じゃあなんで地球産のお菓子の袋とかがそこら辺
に散らばってるの?」
周りを見るとぽた◯た焼きやハッ◯ーターンやア◯フォートなどのお菓子のゴミが散乱していた。
「こ、これは休憩中にネ◯フリで韓ドラ見てたらお茶請けが欲しくなっちゃって、えーとその~~~」
いや、食べ過ぎだろ…… てか、ネ◯フリ見れるの!?
「見れるわよ。他にもア◯プラとかア◯マとかU-◯EXTとか見れるわよ。」
マジで!?
「私、最近地球の文化にハマっているのよ。いいわよね アソコ。食べ物は美味しいし、漫画にアニメ、ドラマも面白いし。」
「どうやって動画見たりお菓子を出したりしたんだ?」
「ああ、それはPをつかったのよ。」
「P?」
「Pっていうのはまあ簡単にいえばダンジョン内だけで使える通貨みたいなものよ。」
そうなのか。
「私のダンジョンはPを消費すると地球産の食べ物を取り寄せたり動画を見ることができるのよ。後は普通のダンジョンと同じようにに魔物を召喚したりダンジョンの規模を大きくすることも出来るわよ。」
「にしても親切に説明してくれるんだな。最初は最悪だとか言ってたくせに。」
「当たり前でしょ。一応、相棒になったんだし。」
そう言って、ティアはにっこりと微笑んだ。
その顔に俺は少しドキッとしてしまった。