もしかして駄女神ってやつ?
「でもおかしいわね。」
「どゆことですか?」
「私は女神だからテイムなんて絶対にされるはずがないのよ。」
「でもテイム出来ちゃいましたよ。」
「そこがおかしいのよ!ねえあんたの職業ってなんなの?」
「俺の職業はオールテイマーっていうんですけど。」
「オールテイマー?そんな職業聞いたことがないわよ。どんな能力なの?」
「ええと、どんなものでもテイムすることが可能らしいです。」
「どんなものでも?ホントかしら?ちょっと待ってなさい。今から鑑定してあげるから。」
「でも、鑑定なら魔道具を使ってしてもらいましたよ。」
「馬鹿ね。女神が使う鑑定よ?魔道具程度と同レベルにされちゃ心外だわ。」
へぇーすごいんだなぁ
「ふふふ、誉めても鑑定結果しかでないわよ?どれどれ……へぇーあなたって異世界人なのね。え、ちょ、なにこのステータス 私と同じくらいあるんですけど!」
俺ってそんなステータス高かったっけ?
「あ、あった。オールテイマー どんな生命体や非生命体だけでなく無機物さえもテイムすることが可能…… そんな能力聞いたことないんですけど」
無機物ってことは剣とか石とかにもテイムできるってことか。すごいな
「あら、なにかしら?えーと、オールテイマーの特殊能力?対象の首を5秒掴むと必ずテイムすることができ、テイムした相手のステータスと能力を全て自分にプラスする ただしこの能力を使ってテイムをすると絶対に解除出来ない ですって?もしかしてさっきあなたのステータスが私と同じくらいあったのもそのせい?」
そうか、だからさっき顔面を殴られたときも無事で済んだのか。
「んな呑気なこといってる場合じゃないわよ!!つまり、あんたは女神である私と同レベルのステータスと女神の能力を持っているということなのよ!」
それって何か問題とかあるんですか?
「あーーー、別に問題なかったわ。」
えっ、問題ないの!?
「あなたが世界征服とか企んでるんだったら問題あるけど別にそんなこと考えてないでしょ?」
そりゃそうですよ。そんな物騒なこと考えませんよ。
「それに人間にテイムされたなんて他の女神に知られたら笑い者にされちゃうわ。」
それが一番の理由じゃないの?
「そ、そんなことないわよ!!」
あれ、なんかこの女神全然威厳が感じられないんだけど。