とんでもないことしちまった
『女神ティアマトをテイムしました』
「マジかよ… 女神をテイムしたってどういうことだ?」
俺が思わず狼狽えていると女の子が目を覚ました。
「うーん……うるさいわねぇ、なんなのよ一体………」
そう言いながら女の子がこっちを見てきた。
「…………………」
「…………………」
突然のことだったので俺と女の子はただ見つめあっていた。しかし、その時間は長くは続かなかった。
「イヤァァァァァァァァ、ち、痴漢ーーー!!!!」
女の子はそう言って俺の顔面にグーパンをかましてきた。弁解の余地なく俺はぶっ飛ばされた。
「女神に痴漢しようとする不届き者め、細胞一つ残らず消し炭にしてやる!!」
そう言って女の子はドデカい火球を元◯玉みたいなポーズで出した。
俺は俺の人生もここで終わりかと思い目を閉じていると、いつまでもたっても火球が飛んでこないので目を開けると女の子が狼狽えていた。
「な、何で私動けないの?」
俺はその女の子にテイムしてしまったかもしれないと伝えると女の子は鼻で笑った。
「はぁ?女神であるこの私をただの人間がテイムするですって?そんなことあるわけな…… あ、あれぇっ?嘘!ほ、ほんとにテイムされてる!!女神であるこの私が!この私が!!!」
何故2回言う?というかさっきから女神女神ってこの子はいったい何者なんだ?そんなことを考えていると女の子が喋りかけてきた。
「ねえちょっと!早くテイムを解除してよ!!」
「解除ってどうやるの?」
「リリースっていえばいいのよ」
なるほど。
『リリース』
これでいいのかな?
「あ、あれ?テイムが解除されない……
えっなんで? あっ、まさか!」
「ど、どうしたの?」
「あんたってテイムをしたのってもしかしてこれが初めて?」
「う、うん。そうだけど。」
「マジかー。最悪なんですけど。」
「えーっと、どういうこと?」
「テイマーにとって初めてテイムした相手は相棒といってもいい存在だから、初めてテイムした相手とは絶対に解除することは出来ないのよ。」
ええっ!そうなの!ん?ということはもしかして……
「そう、あんたは私とのテイムを絶対に解除出来ないのよ。ホント、最悪。」
ホントにすみません。