客が来たと思ったらいつの間にか嫁になってた
ダンジョンにお客さんがきた。何を言ってるかわからないと思うが俺もわからない。
『あのーすみませーん!』
『会いたい人がいるのじゃー!』
『ここにいるんでしょー!』
「ねえカズト。呼ばれてるわよ。」
「何故、俺なんだ?俺、あんな知り合いいないし、ティアの知り合いじゃね?この前言ってた女神学校の同級生的な。」
「あんな角と翼の生えた知り合い、一人もいないわよ。」
「じゃ誰の知り合いだろ?」
『この前デカイ岩を使って砦を破壊したお方を出してほしいのじゃー!』
「ほらやっぱりあんたのことよ。デカイ岩を砦に落としたってあんたが隕石落下でボロい砦を消し炭にしたときのやつじゃない?」
「た、確かに。」
「まあお相手さんはカズトに用があるようだからちゃっちゃと話を聞いてきなさい。」
「え、ちょ、まっ……」
「いってらっさ~い!」
すると俺は落とし穴に落ちた。そして穴からでると目の前には女性3人がいた。
「…………」
「「「………………」」」
「あ、あのなんかようですか?」
「はっ!そ、そうじゃな!え~と、その~わ、妾達をお、およ、およ、お嫁さんにしてほしいのじゃ!!」
のじゃー のじゃー のじゃー……………
ふぇ?
「き、聞き間違いかなお嬢ちゃん。今、嫁にしてくれと聞こえたような……。しかも3人も。」
「いや、全然聞き間違いじゃないぞ。わ、妾達をお嫁さんにしてくれといった。」
「な、何で?俺、皆さんと初対面なんだけど。」
「そりゃそうじゃ。なんせ妾達も会うの初めてじゃし。」
「えっ、じゃあなんで?」
「お主があの憎きクソ魔王を消滅させてくれた時に一目惚れしたのじゃ。」
「人違いじゃない?俺魔王なんて会ったこともなければ見たこともないんだけど。」
「何を言うておる。お主がデカイ岩を砦に落としたじゃろ?その砦の中にクソ王が率いる戦争派がいたのじゃ。」
「戦争派?」
「そうじゃ。魔族には人族と友好を結びたい派閥の友好派と戦争したい戦争派の2つあって、2つの勢力はほぼ互角なのじゃ。じゃが、お主が砦を消し炭にしたとき、実はあの場にはクソ王含めた戦争派のほとんどが死んだのじゃ。」
えっ!あの場に魔王いたのかよ!じゃああの時聞こえた悲鳴みたいなのは魔王の悲鳴ってことかよ!あのポンコツ女神め。何が空耳だよ。
「ところで、君たち誰?」
「おっと、申し遅れたな。妾は亡き魔王の娘、ルルエルじゃ。ルルと呼んでいいぞ。」
「私はルル様の侍女のファムです。よろしくお願いいたします。」
「わ、私は元魔王妃のデルタです。末長くお世話になります。」
えっ、魔王の娘に魔王妃……………………………………
はぁァァァァァァァァァァーーーーーーッ!?
「えぅ、つまり俺はルルにとっては父親殺し、デルタさんにとっては夫を殺した男ってことになるんですよ!おかしくないですか!?恨んだりしないんですか!?」
「デルタとよんでくださいまし、旦那様。いいえ、恨んでなどおりません。むしろよくやったと感謝しているのです。」
「えっ、なんで?」
「あのクソ野郎は最低だからです。そもそも私があの野郎の妻になったのは私の実家をとり潰すと脅されてしまったからです。なのであの男には恨みしかありません。」
「妾も風呂を覗かれたりしたのじゃ。ファムもよくセクハラされたりしたのじゃ。」
実の娘の風呂を覗くって……最低だな魔王。
「だから、あのクソ魔王を塵ひとつ残さず消してくれたことに感謝するのと同時に私達を魔王から解放してくれたあなたに恋をしてしまったんです。」
「いやでも俺は魔王を殺そうとして砦を消し炭にしたわけじゃないんです。」
「理由なんてどうでもいいのじゃ。お主が妾達を救ったことには変わりないからの。」
「そうなのか……。そういえばまだ名前言ってなかったな。おれは和人っていうんだ。」
「カズトというのか。これからよろしくなのじゃ、カズト!」
「いや、よろしくって言われても今日会ったばかりだし。もうちょっと時間をかけてからにしたほうが……」
「恋に時間なんて関係ありません。私達があなたのことが好きだという事実さえあればいいのですから。」
「いやでも………」
「「「まあまあまあ………」」」
その後五時間ほど迫られた結果、俺は3人と結婚することにした。
さらに俺が3人と結婚するということを聞いたクルルが自分とも結婚してほしいと言ってきて3人がそれを認めたため、クルルとも結婚することにした。
ティアには「あんたって圧にめちゃくちゃ弱いわね。めっちゃチョロいわ。」と言われてしまった。




