知りたくなかった そんな事実
「おはよう。昨夜はお楽しみだったようね…… あれ?どしたの?カズト。めっちゃ気分悪そうに見えるけど。」
「カ、カズトさん。も、もしかして私、昨夜に何か粗相をしてしまいましたか?」
ティアが俺のことをからかおうとしたが俺の顔色が悪そうなのを見て心配してきた。
それを聞いたクルルがめっちゃ泣きそうな顔をしてきた。
「いや、違うんだ。クルルとの夜は超最高だった。出来ればすぐにでもまたシたい。」
「じゃあ何で顔色悪いの?」
「悪夢をみたんだ。」
「どんな?」
「裸の男達に追い回されるっていう内容だ。」
それを聞いたティアが何故か顔を赤らめながらどんな内容かもっと詳しく教えろと言ってきた。
「いや、なんか裸のムキムキのオッサン達が『カズトくん、ワシ達と共にスポーツジムに行こう!そこでおもいっきり汗をかこう!ジムで汗かいたら今度はホテルで汗をかこう!』とか最悪なこと言ってきたからずっと逃げ回って……… おいティア。お前何で鼻血だしてんだ?おいお前まさか腐ってるのか!?」
「え、いやそのえ~と………」
俺がドン引きしてティアを見てるとティアが突然キレだした。
「ええそうですよ!私は腐女子ですよ!なに!?女神のくせにとか思ってんじゃないでしょうね!?女神が腐ってて悪いか!何かあなたに迷惑かけましたか!?それに女神のほとんどは腐ってますから!夏と冬には本を描いて皆で見せあってるのよ!」
マジか。やっぱりコイツ腐ってたのか。というか女神ってほとんど腐ってるのか。聞きたくなかった、そんな事実。
「いや、別に腐ってるのが悪いってわけじゃない。趣味は人それぞれだからな。俺が言いたいのは俺で腐るなとそう言いたいんだ。」
「それは無理。そんなこと聞いたらネタにするわけにはいかないわ。この話は今度の私の作品のネタにさせてもらうわ。」
マジか………… 言うんじゃなかった………