和人を探す旅 その2
和人が童貞を捨てた夜、ゼクト王国のとある町の宿屋の一室に勇人と夏海と春菜がいた。
「ん……?」
「む……?」
「どしたの?2人とも。」
「いや、なんていうか…… 大切にとっておいたものが全然知らない誰かに奪われたような……」
「何故なんでしょう。無性に腹が立ってきました。」
「あはは、ホントに奪われたりして。」
「冗談じゃないわよ。それより森山、あんた今日は娼館(男娼しかいないところ)に行かなくていいの?明日にはこの町を出てくのよ。」
「お別れなら昨日のうちに済ませたからだいじょぶだよ。それにしても和人はいったいどこにいるんだろうねぇ。」
「和人さんならきっと無事ですよ。」
「そんなこと分かってるよ。」
そんなことをを話していると勇人が春菜と夏海に質問した。
「ねえもしも和人の見た目とか性格がかわってたりしたらどうする?ちゃんと見分けられる?」
「当たり前でしょ。何年幼馴染やってると思ってんのよ。」
「私も自信あります。例え和人さんが筋肉ムキムキになってたり、髪の色とかが変わってたりしても。」
「ムキムキの和人か…… やっべ、想像したらちょっと興奮してきた。」
「ムキムキの和人さんが森山くんを攻めるか、それとも森山くんがムキムキ和人さんを攻めるか…… 確かに興奮しますね。」
「やっぱり委員長とは心の友になれる気がするよ。因みに僕はどちら側でも大丈夫さ。」
「あんたたちの会話、やっぱりアタシには1mmも理解出来ないや。」
3人はそんなことを話してるうちにいつの間に寝てしまった。
因みにその日、和人は裸の男達に追い回される悪夢を見たらしい。