無機物のテイムに挑戦
「いやー美味かったな。」
「ほんとほんと。私ついつい三回もおかわりしちゃったわ。」
俺達は適当に選んだ食事処で朝ごはんを食べた。
俺とティアが食べたのは朝イチて捕まえた新鮮な魚を使った海鮮丼だ。
魚好きの俺としては最高としか言い様がないほど美味かった。
「ねえ、これからどこ行く?」
「そうだなあ…… せっかく冒険者になったんだからなんか1つ依頼を受けたい!」
「じゃあギルドにいきましょうか。」
俺達は再びギルドに行くことにした。
「ねえ、どんな依頼にする?」
「そうだなー、まあまずは無難に薬草採取にしよう。」
「オッケー」
依頼を決めた俺達は受付に行って依頼を受けた。
「はい。分かりました。薬草採取ですね。それでは気をつけて行ってきてください。」
「あったわよ、カズト!」
「よし、これで依頼された分の数は揃ったな。」
依頼を受けた俺達は薬草採取を始めたが30分くらいで終わった。
ティアが鑑定を使って探すと言ったので、俺は自分もやりたいから鑑定を教えてくれと頼んだ。
鑑定はかなり簡単だったため、20分くらいで覚えることが出来た。
そして、鑑定を使って10分くらいで薬草を集め終えたのだ。
「依頼は終わったけどどうする?」
「うーんそうだなー、何しよっかなー。」
俺は何するか考えているとあることを思い出した。
「そういえばオールテイマーって無機物もテイムできるんだよな。」
「ええ、鑑定にはそう書いてあったわ。」
「ちょっとやってみようかな。」
俺は石を集めて、実践することにした。
『テイム』
すると、石が光り始めた。そして、光が消えるとテイムする前と変わらない状態の石があった。
あれ?もしかして失敗した?
「いや、よーく見てみて分かりにくいけどぼんやりと光ってるわよ。」
え?あ、本当だ!確かにぼんやり光ってる!分かりにくいなぁ。よーし、何か命じてみるか。
「散らばって!」
すると石は一斉に散らばった。
「集まって!」
今度は先程散らばった石がすぐに集合した。
「全員ジャンプ!」
すると、石は一斉ににジャンプし始めた。
「すごいわね。無機物をこんなふうに動かすなんて私でも出来ないわよ?」
ティアでも出来ないのか。なんかちょっぴり優越感を感じるな。