ギルド登録
よし、朝だ!それじゃ早速、町に行こう!
「うるっさいわねぇ……まだ5時じゃないの…… も少し寝かせなさいよ……」
「きゅー………」
えー?早く行きたいのにー。でもまあ、さすがに早すぎたか……
そして、2時間経った頃にティアとラビが起きてきた。因みにライムは6時頃に起きている。
よし、それじゃ今度こそ町に出発だ!!
俺はティアと空を飛んで町に向かった。
「なあティア。今から行く町ってどんな町なんだ?」
「さあ?海沿いにある町だってことぐらいしか覚えてないわ。」
「海沿いか……水着とか持ってきたほうが良かったかな?」
「まあ、それはまた今度にしておきましょうよ。」
それもそうだな。もう二度と来ないってわけでもないからな。
そんなやり取りをしていると前方にたくさんの建物が見えてきた。
「さあ、見えてきたわよ!」
これが異世界の町か。最初は何しようかな。
「町に入るにはギルドカードみたいな身分証明書がないと駄目なんだけどそんなもの持ってないからバレないようにこっそり降りましょ。」
不法侵入じゃん!それ大丈夫なの?
「大丈夫。バレなきゃなんも問題ないわよ。それにギルドに登録してカード貰えば絶対バレないわよ。」
「じゃあ最初はギルドにレッツゴーだな。」
俺達は町に降りた後、すぐにギルドへ向かった。
「冒険者ギルドバザシー支部へようこそ!どんな御用ですか?」
「ギルドに登録したいんですけど。」
「はい。登録ですね。1人1000円です。」
この世界の通貨単位は日本と同じ円なのだ。どうも昔この世界に召喚された初代勇者が別の単位を覚えるのが面倒くさいという理由でこの世界の通貨単位を日本と同じにしたらしい。無茶苦茶だな、初代勇者。因みに紙幣は数字が書いてあるだけである。
「ヤバイ。そういえば俺、この世界のお金持ってない。」
「大丈夫。昨日、Pを使って現金を出しておいたわよ。はあ、2人ぶんで2000円ね。」
「はい。確かに2000円頂きました。では手をこの魔道具の上に置いてください。」
俺達は言われた通りにした。すると、魔道具が光りだした。
光が収まると魔道具からカードが出てきた。
「これで登録完了です。カードを紛失したり盗まれたりした場合は再発行と罰則で合わせて10万円の罰金がかかるのでくれぐれも注意してください。あちらに冒険者としての心構えやギルドのルールなどが書かれたマニュアルがあるので読んでいって下さい。」
「はい。分かりました。」
「これで登録完了ね。早速朝ごはんを食べにいきましょ!」
「良いね!そうしよそうしよ!」
こうして俺達は朝ごはんを食べるためにギルドを後にした。