召喚されちゃった
処女作です
俺の名前は詩島和人。地方の高校に通っている普通の1年生だ。
今日もいつものように弁当を教室で食べようとしていたら、突然床が光を放ち始めた。
そして、光に包まれた後に目を開けると、派手なオッサンと鎧を着ている人達とフードを被った若い男の人がいた。
当然、クラスメイトは騒ぎ出した。「何だよこれ!」と驚いている者や「こ、これはまさか!」とテンションが上がってる者もいた。
すると、オッサンがかなりデカい声で「静粛に!」と言った。
「我はこのゼクト王国の国王だ。お主達はこの国を救って貰うために我等が召喚したのだ。」
なるほど、俗に言う異世界召喚ってやつか。
すると、委員長が「ち、ちょっと待ってください!いきなりそんなこと言われても訳が分かりません!救って貰うっていったいどういうことですか!」と言っていた。勇気あるなーあの子。
「そのままの意味だ。今、人類は魔王軍と戦争をしておる。だが、魔王軍は非常に強力でな。もう、何度も奴等に負けておってのう。そこで、伝説の勇者召喚をすることにしたのだ。700年程前に、勇者召喚によって召喚された勇者とその仲間が当時の魔王を討伐したのだ。」
へえー、昔の勇者すげーなぁ。
「ですが、私達はそんな戦う力なんて持っていません!」
「安心しろ。召喚された者は全員非常に強力な職業をもっているのだ。今から鑑定魔道具を使って全員の職業を見ていく。」
そんな訳で1人ずつ職業を鑑定していくことになった。俺の職業は強そうなのやカッコいいのがいいな。
まず最初はさっき王様に色々言ってた委員長の八神春菜だ。
「おおっ!こ、この方の職業は賢者です!」
鑑定してた人が驚きの声をあげた。いいなー。カッコいい。
「そうか!賢者か!」
王様はそう言ってはしゃいでいた。オッサンのはしゃぐ姿とか誰が得するんだよと思った。
次は俺の幼馴染の黒川夏海だ。
「なんと!この方の職業は剣聖です!」
と言われていた。そういやあいつ小さい頃から剣道習ってたんだっけ。この前も何かの大会で優勝したとか言われてたな。
次は俺の唯一無二の親友の森山勇人だ。イケメンでとても優しくファンクラブも在るほどだが、当の本人は女子に全く興味が無く、筋肉ムキムキの男が恋愛対象という変わり者のイケメンだ。この前もボディビルダーの動画を見て鼻血とよだれをめっちゃ流していた。
「こ、こ、この御方の職業はゆ、勇者でございます!」
鑑定してた人がそう言うと、先程よりもはしゃいでいた。だから誰得だよ。
それにしても勇人が勇者か。まぁ勇人なら勇者でも納得だな。
その後も多くの者が鑑定されていき、とうとう俺の番になった。