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4-4 合宿

よろしくお願いします

「ミッチェル、今何時だ?」


「まだ朝の11時ですよ。」


「さっきも11時って言わなかったか?」


「陛下がさっき聞いたからですよ。数分のうちに何度も何度も、時間を聞かないでください。」


「ミッチェルよ、膝枕をしてもらったことはあるか?」


「遠い昔に何度かはありますけどね。」


「ほ~そんなものなのか。わしはしたことが無いのじゃが、・・・実はのエイトくんは、アビーの膝枕で寝ておったらしいのじゃ。」


「それは違いますよ、陛下。あれは寝ていたエイトくんの頭を持ち上げ、アビー王妃が膝を入れたのです。」


「なんと!そうじゃったのかアビーもなかなかに強かじゃのう。」


「流石、マーゴット王妃のご息女だけはありますな。」


「しかしアビーのやつ遅くはないか?」


「まだ1時間ですよ、今日中には戻るでしょ。そんなに心配なら一緒に行けば良いのでは?」


「やはり一緒に行くべきだったな。」


「何を言っているんですか!ばっ」


「お前今、王に向かって馬鹿と言ったな。」


「何故胸ぐらをつかんでるんですか?」


「お前こそ王の胸ぐらをつかむとはいい度胸じゃあないか!」


「今のあなたは王じゃあ無いでしょ!婚約しようかという娘の心配するただのバカ親じゃあ・・・なんで殴るんですか!!」


「貴様!王を殴ったのか!今、その手で!!」




そこにやって来たのは、マーゴット・コックス・ステイプルトン王妃であった。


「二人ともそこに直りなさい!」


「おお、マーゴット。」「これは王妃様!」


「二人してそこで何をしているのです!エイトさんが来ていますから王宮へ行きますよ。」


ジェイ王は勝ち誇った顔で言う。


「王宮だからな、ミッチェルは仕事していろ!」


「いえ、ミッチェルも一緒に来なさい。」


マーゴット王妃は王の言葉を即、取り消した。


***


そうして王宮のテーブルに一同が揃い挨拶をし席についた。マクジル王国からは国王ジェイ・ド・ステイプルトン、王妃マーゴット・コックス・ステイプルトン、王女アビー・ウイン・ステイプルトン、宰相ミッチェル・アラン・カラザース


片や万共和国はエイト・リナレス、婚約者テレスト・リナレス、ハナ・ヒロセ、マチ


「最初に僕の自己紹介をさせてもらってよろしいですか?」


そしてエイトは話始める。


「先ずは言葉遣いは普段通り喋ります。丁寧に喋っていると言い落しがあってもいけません。一応すべて話しますが他言無用でお願いします。話の後で婚約は無かったことになっても、国外追放になってもそれはすべて承知いたします。


先ず僕には親はいません。教会で育てられました。貴族的に言うならば卑しい出自です。


2つ目に僕の天職はパペットマスターで現在165格です。一般に忌み嫌われているからくり人形師ですね。その他にも6つか7つほどの職が99格です。」


「おおお、すごいですねぇ」王妃が声を上げた。


「3つ目はそれらに伴って、この国では禁忌の魔法とでも言うのでしょうか転移魔法なども使います。


4つ目に此処より遥か北にある島、エコル島と言うんですがそこに城を建造中で1か月後くらいには完成予定です。エコル島はマクジル王国の10分の1くらいの大きさです。


一応、今思いつくのは以上ですが・・・。ご相談もあると思うので、私たちは一度帰りましょうか?」


「ちょっと待ってくれ、エイトくん。い、いくつか質問してもいいかね?」


ジェイ王は立ち上がり前のめりで言う。


「あ、そうですね。ご不明な点等ありましたら、なんなりとお申し付けください。」


「先日の助っ人の人たちは全員部下なのかい?」


「今後、部下でなくなる人もいると思いますが、今の予定では、軍部にキバオウさん、ザンギさん、政務にダハクさん、インフラにドルトイさん、商業にトリトンさん、農業にセルゲイさん、アレクさん、工業にエルゲンさんです。」


「んん?そのインフラというのは何かね?」


「インフラストラクチャで公共施設ですね。道路に上下水道、あと病院や学校ですか。」


「わかったわエイトくん、婚約の時期は夏休み中の2月あたりにしましょう。あなたはとても賢くて、強くて、いい子だわ。アビーのことも大事にしてね。」


そう言ってマーゴット王妃はエイトに近づき、殊更に抱きしめるのだった。


そして帰り際にミッチェル宰相から、手渡されたのは辺境伯領(旧ラルグ領)の統治とその領主権の任命書であった。


「しかしミッチェル、他国の王に対し、辺境伯を任命するってどうなんだ?」


ジェイ王の質問にマーゴット王妃が答える。


「今なら任命できるってことよ。世界会議には、小さな島国だと招集されないかもだけれどもね。それに辺境伯領に隣接するベスパーラ王国はお気の毒だわ。手出ししなきゃいいけど。ウフフフフ」


***


「みなさん、おはようございます。」


「「「「「おはようございます。」」」」」


「本日より3日間、”格上げ”に特化して合宿を行います。先ずは現在の職業で99格にすること!それを目指します。」


「「「「「サー・イエス・サー」」」」」


「えっ!それってキバオウさんの訓練受けたの?」


「「「「「サー・イエス・サー」」」」」


「待ってください。こっちもきついのでその乗りは、この合宿では禁止です。」


「「「「「了解しました。」」」」」


「ほっ。続きを話しますが99格になった人は職業を選択できるようになりますので、僕のところに来てください。」


「エイト!それってどんな職業も選択できるってことなの?」


「説明すると長くなるので、ここではざっと流します。


まず上位の職業はすぐには成れません。例えば白魔導師になりたいとすると先ずは治癒師や初級魔導師になると思います。


次に職業発見チームが見つけていない職業についても、今すぐには無理です。例えば勇者や魔王、死霊使い師、獣使い師など今は見つかっていません。


ということで現在、自分が発現させている職業以外になりたい方はいます?」


「わたくしは賢者様を目指しているのですが・・・。」


アビー王女は言う。


「はい、不確定ですが、賢者は白魔導師からの派生だと思います。そして白魔導師は信仰心が強いと聖職者になり、独身を貫こうと考える者は司祭になると思われます。


アビーは、ビショップRに白魔導師を教わるといいと思います」


アビー王女はこくりと頷いた。


「それでは2組に分けて移動します。1組はエイト、アビー、マチの初心者コースです。こちらはデスゾーンでカニ三昧します。


2組はその他の人たちで上級者コースとなります。こちらはダンジョンでマッドン狩りをして鉱石を集めます。ダンジョン内なので色が判り辛いですが、ミスリルマッドン、オリハルコンマッドン、金マッドン、プラチナマッドンが上位種になります。


2組のリーダーはハナにしてもらいますので指示に従って下さい。ここまででなにか質問等ありますか?」


「「「「「大丈夫です。」」」」」


そして二組に別れ移動した。


***


アビーがなぜ急に合宿をしようと、言いだしたのか。話を聞くと格の話になったらしい、マチはたぶん10格、アビー王女は5格、ハナは75格、テレストは87格、その差にアビー王女は愕然としたという。


「じゃあまずは、鑑定してみようか?あと魔法はもう使えるの?」


「「まだです。」」


「ほう。まだと言うことは使えるようになる予定だと?」


アビーは答える。


「わたくしは火属性の素養があると、以前鑑定士に言われました。」


マチは言う。


「エイト様に特訓を受けると、みんな使えるようになるとハナさんが教えてくれました。」


「なるほどね。」


と、言いつつエイトは鑑定を始める。その後、確かに、アビーは火弾をマチは暗闇弾を覚えた。それぞれ火属性と闇属性であった。


そしてエイトは魔弾の撃ち方の話をし、眷属の話、横殴りの話をする。



「眷属になることによって、僕の命令には抗えにくくなる。あと自己治癒能力が上がり、体力や魔素の回復が早くなる。そしてこの指輪で保管庫が使えるようになる。」


「ほ、保管庫は指輪で使えるんですの?」

「僕にもどっきりタオル出せるのね!」


アビーは疑心暗鬼で、マチは驚きだった。


エイトは投擲用の石ころを渡すと、アビーは保管庫に入れたり出したりを繰り返し、マチは1個づつ保管庫に投げ入れていた。


「保管庫の中は時間が止まっていて、氷も解けない。容量は庶民の家くらいです。あと僕の保管庫の一部を貸しているので、僕だけは中のものを見ることが出来るから、危険物は入れないでね。」


そしてエイトは、最初こそ一緒に魔法をぶつけていたが30分経つと、からくり人形のレッドとブルーに後を任せ、毒婆の元で絡繰り師のことや錬金師について教わっていた。


***


「ダンジョンって噂では聞いていたんだにゃー。こんなにたくさん敵いるのかニャン!?」


「ンダニャ!これは多過ぎンダニャ・・・。」


「あのね、エイトが、敵の数はかなり減らしておいたから楽だと思うよ。って言ってたわ。。。あいつ格上げ過ぎて自分の強さが解ってないんだと思うのよね。」


ダフネは愚痴を言い、ニエベスは悲鳴を上げ、ハナはエイトに文句を言っている。




「そういえばエイトさんが言っていたのですが、タチアナさんはお子様や旦那様のところへは行かないのかな?って」


「行っていい?」


「もちろんですわ!合宿は昼までなので行ってあげるといいです。」


「あとご主人のセルゲイさんには話したみたいですけれども、この島で働いてくれるのでしたら、眷属にしたほうがいいのかな?って言っていたのです。


小さい体で重い果物や野菜を運ぶのは大変でしょうと、心配していたのです。」


「ん。相談する。」


テレストはタチアナと談笑しつつ、マッドン狩りに勤しんでいる。




「グースくんはす、すごいんだな!さ、左右の手をつ、使ってるんだな!」


「すごいすごい!ほんと本当!わーわー!」


「うんむ、左手で土弾または石礫を撃ち、右手のミスリルライトソードでとどめを刺し、左手を翳してドロップの鉱石を保管庫へ収納っす。これが今の最速っす。」


アントンとゾヤの兄妹が持ち上げ、グースが有頂天。




「んん、んーもぐもぐ、んんんダニャ。」


「鉱石ぃ!いいの出ろぉ。ミスリルぅやったぁ!!」


エルサは食べ、ドーリスはハイテンションだ。




「99格になった人は転移して、デスゾーンのエイトの隠れ家に行ってね。キキさんかララさんいるから!今日の合宿は午前中で終わるから午後は自由行動だよ。


泳ぐ人は海の家に来て!そこにいろいろ準備してるから楽しみにしててね。」




ありがとうございました

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