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4話

「さて、適当に前の子から呼ぶから君たちの実力を見せてほしい。力の差があり過ぎるから、俺はハンデとして魔法を使わずにこのロングソードだけで戦おう。ちなみに俺に魔法を使わせたらその場で合格だ!頑張ってくれ!!それじゃあ303番、出て来てくれ」


「はっ、はい!よろしくお願いします!!」


「緊張していたら本来の力を発揮できないぞ??慌てず深呼吸をして落ち着こう」


 位置的に1番後ろにいるから俺は最後かな。大分時間はある。それまでシュウさんの戦いをじっくり観察しないとな。



「スーーハーー。もう大丈夫です。では行きます!」


「制限時間は約10分!ここにあるタイマーが鳴るかどちらかが戦闘不能、または降参したらそこで試験終了だ!さあ、こい!」


「ハァッ、ファイアショット!!!」


 303番の目の前に3つの魔法陣がほぼ同時に現れ、火の玉がシュウに向かって飛んでいった。


 うーん、いつ見ても魔法はいいな。カッコいいし夢がある。それにしても一瞬で3発同時か‥‥若干のタイムラグはあったが、やはりこの学園を受験するだけあってレベルが高いな。

 303番は武器を使わない分、身軽で次の行動が早くできる。さあ、シュウさんはどう動く?


「ふむ、火属性のファイアショットか。簡単とはいえ3発をほぼ同時で打てるとは。しかも速い‥‥今年の受験生もレベルが高いな。よっっと」


 シュウは魔力を纏わせた剣の腹で全てのファイアショットを受け流した。


 ほぇ〜流石な騎士団長なだけあって動きと魔力の使い方に無駄がないな‥‥剣を振ったのがほぼ見えなかったし、動くまでのモーションが全くなかった‥‥強いな‥‥‥さて、303番はどうするのかな。


(くそっっ、やっぱり強いな。まず魔法を当てなければ話にならない。取り敢えず視界を封じて一網打尽にするっっ!)


「シャイン!!」


 魔法陣から眩い光発せられ、会場一帯を覆う


「おおっ、目眩しか」


 おっ、視界を封じるのは良い手だが相手の姿も見えなくするのは失敗だったな。


「ウィンドカッt‥‥‥うっ‥‥」


 光が収まった頃にはシュウが303番の後ろから剣を突きつけていた。


「参りました‥‥‥」


「シャインで目眩しは良かったけど相手の方が素早い場合、相手の姿も見えなくするのはダメだったね。もう少しシャインの出力を調整した方がいいかな」


「うぅ‥‥ありがとうございました‥‥‥」


「素質はある!これからも鍛錬を続けたらもっと上まで行けるよ。よしっ!次は290番!」


「よろしくお願いします!」


 最初の人が終わり70人くらい戦ったシュウさんだが、かなり激しい動きをしたのにも関わらず疲れてる様子が無く、涼しい顔をして戦っている。バケモンかよ‥‥‥


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