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ブロッコリーってなんだ?

 『それ』は、太い薄緑の茎と、ぎっしりと詰まっ緑の蕾を蓄えていた。

 大きさは全長約一メートル、茎と蕾の割合は五対五。

 大地にそびえたつ姿は大樹を想起させ、どこか神々しい気配さえ漂わせている。

 ここは霧が常に発生するほどに高い霊峰の頂上。

 地面に生えた『それ』は、ただ悠然と時を待っているかのようだった。

「生えるの飽きた」

 ずぼっと足と腕を使って地面から抜け出す、『それ』……というかブロッコリー。

 時を待ってるようだとかいうのは気のせいだった。よくよく考えれば、地面に生えているだけとかつまらないにも程がある。

 岩の様なムキムキな人間のような四肢。いつの間にか生やしていた手で土を払い、がにまたで大地に立つブロッコリー。

 服はない、つまり全裸だ。だってブロッコリーだもの。恥ずかしくないもん。

「うむ、吾輩は……何であったか」

 気がつけば、ブロッコリーはこの斬りの深い山頂に生えていた。それまでの記憶はなく、何故こんな何もないクッソつまらなさそうな天辺に生えていたか分からない。

 隣に酒瓶でも落ちていたら、納得できるだろうに。辺りにあるのは霧と地面に散らばる手のひらサイズの鱗のみ。

 手持無沙汰で、取りあえず鱗を手にとってみるブロッコリー。茎と蕾の間に持ってくると、口も開けずにバリバリと食べる。しっけてるな、それがブロッコリーの得た感想だった。

「ん?」

 ブロッコリーの研ぎ澄まされた五感。彼の聴覚が、足音を捕らえた。大地を踏む音が軽く、そして安定しない。どうやら、訪れた客は疲れているらしい。

 少しして、霧の向こうから一人の人物がやってきた。

 流れるような金髪に、宝石の様な紫の瞳を携えた少女だ。歳は十から十二と言ったところか。彼女は薄いベールをかぶり、武骨な金属の杖を支えにしてこちらに歩いてくる。

「やっと、やっとたどり着きました。ここが霊峰の頂上……。文献が正しければ、ここに霊草スピリガエッロが、どんな呪いも解く薬草があるはず……」

 少女はどうやら、探し物があって山頂まで登って来たらしい。よたよたと地面を注視しながら、地に生えているだろう霊草を探しながら前に歩く。

 どんっと柔らかいものに当たって、少女がその場に転ぶ。前方を見てなかったので、障害物に気が付かなかったのだ。

「あうっ……。まったく、なんですか、もう!」

 少女が目線を上に向ける。そこには、ブロッコリーがあった。性格には、ムキムキの手足が生えたマッチョ? なブロッコリーが立っていた。

「ぎゃぁあああああああああああ!!」

 ブロッコリーを見て、絶叫する少女。

 これもしかたのないことなのだ。考えてみてほしい。肝試しに行った先で、巨大なブロッコリーが二つの足で直立して居たら、怖くないだろうか? 冷静に考えなくても、超恐い。

 だから、ちょっと漏らした少女は悪くないのだ。

「なっ! 失礼な、人のことを見て叫ぶなど。まったくけしからん!」

 人? ……人? 疑問を浮かべる少女。もしかして、目の前のブロッコリーに手足の生えた何かは、自分を人と言っているのだろうか。念のために、と少女は口を開いた。

「あの、人ってなんですか? というか、あなたは……一体何なのですか?」

「吾輩か? 吾輩は……」

 少女の言葉にブロッコリーは一拍の合間、考える。この質問は言わば、ファーストコンタクト。人ってなんですか? というのは、哲学的な意味ではなく、もっと生物学的な事だろう。何なのですか? という言葉も、同様だ。

 ブロッコリーは、息を吸って吐いて答えた。

「吾輩は、ロリコンである!」

「ええええええええええええ!!」


 ***


 ブロッコリーはロリコンだった。それは彼女を見た時に、彼自身がどうしようなく悟っていた。

 その姿を見た時、まるで宇宙の深淵を覗いたかのような錯覚に、衝動に襲われたのだ。

 天の川を彷彿とさせる太陽にも勝る黄金の髪。紫の瞳はブラックホールより奥深く、全てを呑み込んで破壊しそうだ。

 魔法を強化するための触媒であろうヴェールと金属の杖も、ギャラクシー的なユニバースがほとばしっている。滑らかな肢体と、控えめな胸のマッチは、純粋にエッチだ。エッチなのだ!

 結論として、ブロッコリーはロリコンという事を自覚したのだ。この血潮たぎるパトスは、ハイテンション以外にありえない。

 彼女とぶつかってしまったのも、見惚れて咄嗟に動けなかったからだ。

「少女よ。吾輩はロリコンだ。だから……名前を聞かせてくれないか?」

「待ってください! 理解が追い付かないんですけど!? あなたは何なんですか!? 客観的に見て!」

「そうだなぁ……種族的には、ブロッコリーである」

「あっ、そうなんですね。やっぱりブロッコリーなんですか、安心しました」

 ふぅっと息をつく少女。とりあえずこのブロッコリーはブロッコリーのようだ。

 見た目通りの生き物だった。ブロッコリーをじっと見ると、少女はどこか癒される感じを錯覚した。錯覚だった。

「って、安心できませんよ! ロリコンでブロッコリーって何なんですか!」

「ほら、口に出した時の感覚が似ているであろう? ロリコンとブロッコリー」

「似てませんよ!」

 ロとリとコが被っているので、六十パセーントぐらいは似ているのかも知れない。ブロッコリーの六十パーセントはロリコンかもしれない。そんなわけないが。

 少女が杖を地面について、ブロッコリーと向き合う。このブロッコリーが何者なのか、それは分からない。だが、敵意がないという事は少女にも分かった。

 彼女は実戦を主とする魔法使いだ。フィールドワークをしない研究職や技師の魔法使いと違って、魔法で敵と戦って来た。

 まだ幼い少女だが、すでに魔法使いとしては経験も魔力量も上位。将来は有望、どころか今も有望な魔法使いだ。目の前にいれば、人だろうと魔物だろうと、敵意があるかどうかぐらいは分かる。

「私は、キャロル・キャス・アンフィフィ。雷魔法を得意とする魔法使いです。よろしく? お願いしますね」

 ブロッコリーによろしく? していいのか? とキャロルは思ったが、彼女の良心がブロッコリーによろしくをOKした。

「うむ、よろしく。吾輩のことは気軽にブロッコリーか、お兄さんと呼んでくれ」

「では、ブロッコリーさん、と呼びますね」

「いや、やっぱりお兄さんの方がいいな。ダーリンというのも、捨てがたい」

「初対面で厚かましいです! この緑黄色野菜がっ!」

 ブロッコリーは見た目の通り、面の皮が厚いらしい。顔がどこか正確にはわからないが、感覚的にはもこっとした部分に当たる。

 こいつは本当に何なんだ? とキャロルの心中は複雑だった。この世界には、魔物という存在が居て、時に魔物は人の想像を絶する姿を持っていることがある。

 八つの頭がある蛇や、羽の生えた空飛ぶ山羊の頭、見た目だけで恐怖を煽るようなものもいるが、目の前の緑色は格が違った。

 手足が生えて人語を喋る巨大な野菜など、お伽噺ですら聞いたことがない。

 もしかして、これが幻の大精霊というやつなのか? ともキャロルは思ったが、大精霊に失礼に当たると考えて思うのを止めた。

「ところでマイハニーよ。先程はふらついていたようだが、大丈夫か? 腹が減っているのならば、これを食べるといい。しっけてるが、腹の足しにはなろう」

 ブロッコリーが地面に落ちていた、手のひらサイズの鱗をキャロルに差し出す。

「いや、食べませんよ! 人間はそんなデカい鱗を食べませんからね。というか、誰がマイハニーですか、誰が!」

 ブロッコリーの手と足はムキムキだ。がにまたなので、身長は高く見えないが、四肢のポテンシャルは図り切れない。そこらの大人よりも手のひらは大きく、つまり手のひらサイズの鱗はかなりの巨大だった。

 これが魚の鱗であれば、ゆうに十メートルは超えるだろう。だが、この山頂には湖の様な物はなく、鱗はそもそも鋼のような硬質だった。

 手に取った鱗をわざわざ地面に置くのも何なので、ブロッコリーは鱗を食べる。

 相変わらずしっけていた。ブロッコリー敵には、そこらの土の方がうまそうだ。ロリコン的には、キャロルのぱんつのほうがおいしそうであった。

「そうでした。私にはこんなところで、戯れている暇はないんです」

 山の新鮮な空気が、ブロッコリーショックからキャロルを解放した。本来の目的を思い出して、キャロルは辺りを見渡す。

「私はここに、スピリガエッロっていう霊草を探しに来たんです。あれがないと、私のお姉ちゃんが……」

「ふむ、何やら事情があるようだな。吾輩に話してみるがいい。力になれるかもしれないぞ、ブロッコリーだけに」

「何が、ブロッコリーだけなのか知りませんが……そうですね、聞いてくれますか?」

「うむ、存分にパンツの色を喋るがいい」

「喋りませんからね! 真面目な話ですよ、これは!」

 ぐるりと辺りを見渡して、近くに目当てのものはなさそうだと、キャロルはあたりを付ける。ブロッコリーに向きなうと、これは私情何ですか、と話し始めた。

「私には三歳上のお姉ちゃんがいるんです。優しくてお菓子作りが得意な、自慢のお姉ちゃんです。その美貌に目を付けたのか、ムラムラしてたのか知りませんけど、一か月前に吸血鬼に目を付けられてしまって……」

 吸血鬼。高い身体能力と、不死と比喩されることもある不死性をもつ怪物。月の下でしか生きられない太陽に嫌われた生物でもある。

 吸血鬼の最大の特徴は、血だ。人の生き血を啜り同胞を喰らう事で、奴等は進化していく。栄養源として、強さの結晶として、性の対象として、吸血鬼はその名の通り、血を吸うのだ。

「吸血鬼に呪いを掛けられたんです。血の贄餐(グラートサイン)っていう血を美味くするための呪いだとかで。掛けられた対象は魔力や生命力を血の強さに変換されていって、最後には血が結晶になる呪いです」

 魔力や生命力は人が生きていくのに必要なものだ。過剰にそれらを失えば、当然待っているのは死だ。

 血の贄餐(グラートサイン)は、魔力や生命力の力を無理やり血に注ぎ込む。強引に変換されていくことと、生きるのに必要なものを失うため、呪い掛かった者はそうとうな苦しみを味わう。

 そして待っているのは、血が結晶化するという末路だ。神経毒により血が固まれば人が死んでしまうように、結晶化したものの行く先も決まっている。

 血の贄餐(グラートサイン)が最後まで進み、血が結晶化したものは、吸血鬼にとっては最高の供物だ。特に血と共に結晶化した心臓は、吸血鬼の中で最高の美味の一つと言われている。

 だが、呪われる相手からしたら、呪縛以外の何物でもない。

 永遠に続くような苦しみを味わい続け、最後は餌にされるなど、到底看過できるものではなかった。それが、最愛の姉の話となれば尚更だった。

「そうとう強力な吸血鬼だったようで、私が用意できる解呪道具や解呪魔術師では、呪いを解くことはできませんでした。そんなとき、噂を聞いたんです。どんな呪いでも解呪する霊草スピリガエッロの話を。それを求めて、ここまで来ました」

 霊峰の山頂に生えるという霊草スピリガエッロ。姉を救うため、キャロルは一人で霊草を求めて山を登って来たのだ。スピリガエッロが言われたこの山を登るのは、魔法使いとして強力なキャロルとて容易な事ではなかった。危険な魔物や、過酷な自然環境、それらを乗り越えてフラフラになりながらも、彼女は何とか頂上に辿り着いたのだ。

 そして見つけたのが、ブロッコリーだったのだ。なんで、ブロッコリーなんだよ。

「そうか、大変だったのだな。……ここに、スピリガエッロがあればいいのだが」

 ブロッコリーが見渡す限り、植物と言えそうなものはブロッコリー以外には存在しない。

「でも、ここにはなさそうですね」

 キャロルが聞いた話では、スピリガエッロはほうれん草のような形をしているという。断じて、ブロッコリーではないのだ。

「お姉ちゃんの魔力と生命力は強力なので、すぐさまどうこうということはありません。ですが、このまま放って置いたら一年以内には、血が結晶化してしまいます」

 少し落胆したような、疲れた顔で呟くキャロル。

「私は、次の場所に行こうと思います。霊草スピリガエッロ以外にも、呪いを何とかする当ては……なくもないですから」

 どんな呪いでも解くというスピリガエッロの話は、半ば伝説だった。どんな呪いも解くなどという誇張表現されていた時点で、ない方の確率が高いとキャロルは思っていた。

 だから、落胆は少しだけだ。絶望している暇があったら次に進む、それがキャロル・アンフィフィという少女だった。

 踵を返して、下山を決めるキャロル。

 ブロッコリーが声を掛けようとした……その時、大地を揺るがす咆哮が響いた。

 直後、空から霧を吹き飛ばして、黒の巨体が地上に降臨した。

黒竜(ブラックドラゴン)!」

 あまりの重さと衝撃に地面が陥没をさせながら、黒竜は大地に降り立つ。ぬらりと光沢は放つ鱗はキャロルの顔より広く、鱗に比例して身体は巨躯だった。

「まさか、こんなところまで来るなんて!」

 翼を広げて再度咆哮する黒竜。思えば、ブロッコリーがパリパリしていた鱗は、黒竜のものだったのだ。山頂にはスピリガエッロどころか、枯木すら生えてないため、魔物が来る何てキャロルは想像してなかった。

 黒竜はAランク相当の魔物だ。人程度なら丸のみする巨体で、手の一撃や尻尾の薙ぎ払いを喰らえば、人間の少女であるキャロルはひとたまりもない。

「くっ!」

 キャロルが金属の杖を掲げた。杖は魔法使いの魔法を強化するもので、魔法の効率を上げたり威力を底上げする。だが、それは魔法を使えたらのはなし。キャロルはここに来るまで、何度も魔法を使い、魔力が枯渇していた。

「ダメ! 魔力が足りない!」

 黒竜を何とかするための魔法は、魔力不足で発動すらしない。キャロルの杖には、魔力を溜こみ、いざという時に使うような機能はない。つまりは、キャロルにやれることは何もなかった。

 黒竜が大口を上げて、キャロルたちの方へと突っこんできた。餌として、二人を捕食するつもりなのだ。

「なるほどな、ここは黒竜の巣であったか」

「な、何を呑気にしてるんですか! 逃げましょう! 背を低くしながら、転げ落ちるように下山すれば何とか……」

 ブロッコリーは、なんで鱗が散らばっていたかの謎が解けて愉快そうにしていた。キャロルは、迫る黒竜を前に焦りを隠せない。

 キャロルが決断する前に、黒竜が二人の目の前まで狂走する。鋭い牙がキャロルを貫かんとした時、ブロッコリーが動いた。

「ふんっ!」

 ムキムキの腕は、飾りはない! 俊敏な動きで、ただ愚直にぶん殴る!

 顎に重い一撃。金属をハンマーで殴ったかのような重音が響き、黒竜が殴られた勢いで地面を転がった。

「ええええええええええええ!!」

 シンプルに言えば、ブロッコリーが黒竜を殴った、というだけ。

 衝撃的な場面を目撃して、キャロルは驚愕した。殴られて地を這う黒竜は、え? マジっすか? と言いたげな顔をしている。こちらも驚いていた。

 唯一、動揺していないのはブロッコリーだ。ブロッコリーにとって、この結果は何かの偶然でない。当然であり必然。何故なら……。

「残念だったな。ドラゴンが下で、ブロッコリーが上。これが、自然の摂理だ」

「待ってください! 聞いたことないですよ、そんな摂理! なんで、野菜がドラゴンより上なんですか!」

「野菜ではない! ブロッコリーだ!」

「そこ、こだわるとこなんですか!?」

 食物連鎖のピラミッドを見てみれば、ドラゴンの上にブロッコリーが座するのは、至極当然。ドラゴンが我が物顔で山頂を巣に出来たのは、ただ単に上の生物に出会ったことがないからだ。

 黒竜は理解していないが、ブロッコリーは捕食者なのだ。竜など、彼の餌でしかない。

「ふっ!」

 飛び立つ。軽やかに、重力や空気抵抗などないかのように、ブロッコリーが二つの足で空を飛ぶ。

 それが意味するところは、追い打ち。止めをささんと、ブロッコリーが黒竜迫る。

 対する黒竜は空中から迫るブロッコリーを前に、口を開けた。喉の奥底から、竜が竜たらしめる力が溢れだす。息吹(ブレス)だ。竜独自の臓器と、強大な魔力が生み出す、生体魔法。

 黒竜の場合は、あらゆるものを駆逐する漆黒の炎。黒い炎の息吹が、ブロッコリーに吹きかかる。

 それを無造作にブロッコリーは撃ち払った。あっという間に霧散する息吹。金属すら燃焼させる破壊の炎は、ブロッコリーに打ち砕かれた。野菜には炎という考えは、とても短絡的で、浅慮と言わざるを得ない。

 膨れ上がった上腕二頭筋から、捻りの加わった拳が打ち出される。黒竜の頭上から放たれたそれは、頭のてっぺんがから黒竜を地面に叩き付けた。

 弱弱しい雄叫びが上がる。黒竜は頭を打ち砕かれて、絶命したのだ。

 こうして、黒竜は今日のご飯になった。


深夜テンションで書き始めました。なので深夜テンションで読むのがおススメです。

少しでも笑ってくれれば、うれしいんだぜ?


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