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この街は封鎖されました。  作者: 新坂つばめ
8/26

この部屋でベットの位置が決まりました。

背中を痛めた為、遅くなりました。

「ベットの場所、決めようぜー!」

「お、いいな」

一通り荷物の整理が済んだ時、きょーじがベットの場所を決めようと言い出した。この四人部屋には、もちろんベットが四つある。横に四つ並んでいる形になっている。


「俺は一番窓側がいいな」

こうやが窓側のベットを指した。他の人には異論はなく、そこに決まった。


「じゃ僕…一番…扉側がいい…」

しょうは扉側がいいらしい。こちらも異論はなく決まった。後は俺ときょーじだ。


「俺はどっちでもいいぞ!」


「いや俺もどっちでもいいんだが」

二人ともどちらでもよく、中々決まらない。


「どーしよーかなー」

「ゆうや…僕の隣…来て」

すると、しょうが隣のベットに俺が来てほしいと言ってきた。


「ん?まぁいいけど。じゃこれで決まりだな」


「おっけー!じゃ今日からこの位置で決まりだ!」

順番に扉から、しょう、俺、きょーじ、こうやの通りになった。その後、しょうになぜ俺が隣に来てほしかったのか聞くと、

「なんか…落ち着くから」

とのことだった。落ち着かれるんだったらこの順番でいいな。



その夜、俺たちは寮で出された食事をとった。これがまた美味しかった。本当に何から何まですごいな。さすがこの高校だ。

「ところで聞いたかー?来週の実技試験」

部屋に戻った俺たちにきょーじが問いかける。


「ああ、なんか先生言ってたな」


「いやだよなー、剣士科との合同だぜ?しかも勝ち抜きのトーナメント方式で、順位が上なほど成績があがるとか」

そう、来週には入学して最初の実技試験がある。この高校には年に何度も実技試験があると聞いていた。しかし、それが剣士科との合同であり勝ち抜きのトーナメントだとは分からなかった。


「剣士科が有利に決まっているではないか」

こうやも気に食わないらしい。しょうも何も言わないがこくこくと頷いている。


「学校側も何考えてんだー?絶対魔法科生は一人も上位いけないっての」

一人も…か。まぁそうだろうな。


「ところで皆はなんの魔法の特性があるんだ?」

きょーじがそんなことを聞いてきた。魔法の特性。魔法科生に入るものには全員が共通していること、それは魔力が多いってことだ。生まれた時にはもう剣士科生か魔法科生なんかは決まっている。生まれ持った魔力、その多さで決まる。そして魔力が多い者、つまり魔法科生一人一人に魔法の特性がある。魔法には色々ある。火、水、風、光、闇…この他にもたくさんの魔法がある。その中で特に秀でた魔法、それが魔法の特性だ。その魔法を極めれば、中レベルの魔物なら倒せるようになる。


「俺はちなみに火魔法に特性があるんだ!」


「俺は風魔法だ。昔から特訓している」


「僕は…土魔法…」


「土魔法?珍しいな」


「実家の…周り全体が…土魔法の特性…」

なるほどな。土魔法の特性を持っている集落なんだな。土魔法は珍しい、それ故に固まって特性がでることがあるらしいからな。


「へぇー!あ、ゆうやはなんの魔法が特性なんだ?」


「俺か?俺は…いや、俺も火魔法だな」


「そんなんだ!俺と一緒じゃーん!」


「ああ、そうだな」


「あ!てかもうこんな時間!皆寝ようぜ!」

時計を見ると12時を超えていた。あれ、こんな時間たったっけな?時間って進むの早いな。


「あれ、もうしょう寝てるし…。いつの間に」

しょうは隣でぐっすり眠っている。寝顔、可愛いなこいつ…。

「じゃ、俺も寝るか!おやすみ!」

「俺も寝る。おやすみだ」

「ああ、おやすみ」

こうやもきょーじも寝た。俺も寝るか。今日一日で色々ありすぎたな。疲れたな。そう思っているといつの間にか俺も寝ていた。これで一日目が終了した。


入学式の一日は長く感じたが、それが終わってからは早かった。ついに実技試験、当日となってしまった。

痛いです。

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