この助けた少女に再会しました。
なんとか今日も書けました。
今の日本には三つの地区に分かれている。それぞれA地区、B地区、C地区となっている。この高校はB地区にあたる。さらに昔、日本では市町村と呼ばれていた場所は「街」として成り立っている。その街一つ一つで魔物の処理を行なっている。例えば、仮にaという街が魔物に襲われた場合、そのaの街で処理をする。さらに街と街の境界には、透明な壁がはられ、行き来が出来ないようになっている。なので住んでいる人は早めに避難する事が前提となる。魔物によって壊された街は、一度壁がはられたらどれだけ壊れても大丈夫になっている。壁がなくなる頃には街は何事もなかったように普通の状態へ戻る。これは壁の特性で、壁がはられる時に街全体をコピーし、壁がなくなる時にそのコピーした状態へ戻すというものだ。とても便利だと思う。また、街には必ずヴァールズの隊員が最低三人はいる状態となっている。この人達が魔物と戦うシステムだ。
この高校では実戦が行われ、魔物の襲来に参加する事もある。もちろんそこでは成績もつけられる。まぁ弱い魔物の時だけだが。いざという時はヴァールズの人が助けてくれる。だから安心して自分の戦い方ができるのだ。
「おい見ろよ。魔法科生の奴だ。魔法科に入学する奴ってまだいるんだ」
「うわ、本当だ。可哀想になー、魔力が多いってだけでな。くくっ」
安堂と教室へ向かう途中、後ろから声が聞こえた。
「ああゆうの、嫌ですよね。私は魔法科がいいから選んだだけなのに」
そう、この高校では魔法科生は侮辱されている。いわゆる差別だ。能力や強さでは剣士科生には勝てない。というか勝つことは不可能だ。元々魔力が剣士科生より多い為、剣の技術がたいしてないなどの理由が魔法科入学へとなっている。対して剣士科生は剣の腕前はもちろん、身体強化魔法の発達が特徴となっている。到底かないっこない。ヴァールズには凄腕の魔法科卒業生もいるが、そんなのは一握りだ。ましてや高校生ともなればすぐやられてしまう。そのため差別の対象となっている。
「俺はこんな差別は無くせないかと思っている。剣士科生だ、魔法科生だなどと無駄な事をしている場合があるなら、対魔物の練習でもしとけ!って感じるな」
「そうですね。私も差別は無くすべきだと思います。ただ、それは考えるだけ無駄ですよね」
ここで反乱を起こしても、魔法科生では到底、剣士科生にぼっこぼこにされてしまう。
「そんなことは分かってるんですけどね…」
「まぁ仕方ないさ。魔法科生は魔法科生と仲良く学校生活を暮らしていけばいい」
「それもそうですね!あー友達、出来るといいなー!」
安堂はとても楽しみにしているようだ。俺も、友達いっぱい作るぞ!
「あ!あんたはあの時の!」
丁度教室へ着いた時、前から高い声が響く。前を向くと、そこには今朝助けた少女が立っていた。
「え、同じ高校だったのか。…あーそういえばここの制服着てたよーな?…」
「ずっと入学式中に探してたのよ!」
「そうなのか。怪我とか無さそうでよかった、それじゃ」
俺は逃げるように教室へ入ろうとする。
「ちょっと、待って!あの時助けてくれたのは…その…ありがとう…」
「うん、礼をされる大したことはしてないよ。それじゃ!」
「ちょっと待ってって!」
止めるな。止めても俺は行くぞ。
「あんたって、魔剣士でしょ?」
俺は足が止まった。
明日は確実に書きます。