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月に手をかざして

作者: 篠城将朝

空に月が浮かんでいた。

水面にも月が浮かんでいた。

だから私は水面の月をすくい上げた。月は私の手のひらの中の水に浮かんでいた。

私は月を水ごとグラスのなかに移した。透明なグラスの中で月はぷかぷかと浮かんでいる。

グラスを軽く揺らすとじゃらんじゃらんとかわいた音がした。

私はグラスを傾け月を口に流し込んだ。

月は甘酸っぱく、どことなく花のような香りがしていた。

澄んだ水面には美しい星々が輝いている。

私は水面の星々をすくい上げグラスに移した。

グラスの中で星々は水と溶けあい、水は七色のゼリーとなる。

ゼリーは甘かった。飲み込むとき口の中できらきらと音がした。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 詩のようですね。 [一言] ども。 タイトルに魅かれてきました。
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