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2投稿目です。私としてはSっ気のあるイケメンが大好きなので妄想のままに…
次回は登場させることができればいいなと思います!
この世界についての本や、雑誌を自室で読み漁っているとコンコンとドアが叩かれた。
「アンナ、入るよ」
「はい、お父様。」
彼は私の父のクマンディール伯爵。由緒ある血筋の家系で、私はその1人娘だ。
キラキラとした質の良い金色の髪。整った顔立ち。そんな父親が溺愛していたという私の母は私を生むと同時に他界してしまったそうだ。
私の黒髪は母譲りなんだと父親から嬉しそうに聞かされた。
母の写真を見せてもらったこともあるが、とても優しそうでとても綺麗な人だった。
「なんで、こんな2人から私のような顔が生まれてくるのよ…」
「アンナ、なんか言ったか?」
「なんでもありませんわ、お父様。今日はどう言ったご用件で?」
「うん、実はな、お前に縁談が決まった。」
「え?」
私の心臓が音を立ててなり始める。
「それにな、驚くのはまだ早いぞ。お前に義理な弟ができる!」
「な、お父様、誰かを妊娠させたのですか!?」
優しく、思慮深い父がそんな事をするとは思えなかったが、あまりの衝撃に変な思考回路になってしまっていた。
「ははっ、何をいうんだ、アンナ。養子として引き取るんだよ」
「お、お2人のお名前を伺っても宜しいですか?」
間違いであってくれ。そんな願いを込めて父に恐る恐る尋ねる。
「婚約者の方は、オルト・メロウ。もちろん知っていると思うが、この国の王族メロウ家の三男様だ。養子として引き取るのはアルカス・クマンディール。お前とは遠い親戚にあたるかな。」
お、終わった…。
私は倒れそうだった。なぜならその2人は、乙女ゲームの攻略対象と同じ名前だったのだから。