一生もののスキンケア
次は保湿の話です。乾癬は皮膚がたとえて言えば1月15日を過ぎた鏡餅のような状態。そのままにしておいてうっかりこすってしまったら、皮膚が剥がれて出血し、患部が広がってしまいます。なので、パリパリしているところはマメに保湿をして、しっとりしてきたらその回数を徐々に減らすことにしました。
で、保湿には何を使うか。ぱっくり割れの時には地産地消のボディークリームを使用していました。とてもいいクリームではあるのですが、少々お高め。今回患部は全身です。毎日数回とかいうと、いったいどれくらいかかるのか見当もつきません。
実のところ、ステロイドの薬剤も塗り薬のランク上から2番目くらいでしたので、薬価が非常に高く、受診のたびに諭吉さんが消えていくという状態でした。それでもこれを塗り終わったら治ると思えばこそできましたが、一生付き合わねばならないのであれば、そんな高いものを使ってはいられない。大体、罹患してから刺激を少しでも減らすために下着をすべてチェンジしなければなりませんでしたし。それまで化繊のデザイン重視だったファンデーションは、綿素材のスポーツブラと、私もアラ還ですが、もっと年配の方ご愛用の丈長-所謂ズロースってやつですね。乾癬は関節にできやすい。足の付け根にゴムがあるとそれだけで痒くなります。それをブラは型崩れするのでできませんが、ズロースは裏返して穿きます。なぜかというと、ゴムやら縫い目、タグが当たると、痒いからです。実際問題、裏返せないで穿いているボトム。足には縫い目に沿って患部が並んでいます。
なので、安くていいものを! をコンセプトにネットをさまよっていて見つけたのが、「白色ワセリン」。要するにあの小さな看護師マークのあの薬の原料ですね。ま、あれでも効果はあると思いますけど、メントールが入っているので、顔には塗れない。目に入ったら確実に死ぬ…… 因みに価格は100g500円ほど。さらに、まとめ買いすればさらに安くなると知って、10本まとめてお買い上げ。ひと月で2本ぐらいなので、これで5か月ぐらいは保つかな。
さらに、保湿を定着させるために、化粧水を塗ってからワセリンを塗ってます。これは手荒れ対策で見つけた知恵の応用。化粧水を塗ってからワセリンを塗ると浸透圧が高まり、べたつかず足の裏に塗っても少し乾かすだけで歩けます。専業主婦時代ははドクダミで自作してましたけど、仕事を始めてからはそんな余裕もなく、レシピもなくしてしまったので、ちょうど豆乳入りの化粧水があったので、それを使うことに。
ホント何がいいって、副反応の心配がないので、痒くなったら迷わず塗れること。
そして、ステロイドを止めてから一週間、ついに禁断症状始まりました。