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ストイックなまま一生駆け抜けられる人は多くないです

 乾癬をカミングアウトしてから、SNSのFFさんに乾癬患者さんがぐっと増えました。そして、その方々の多くの悩みが「食餌療法が大変すぎる」というもの。


 確かにね、禁忌食材は多いです。鶏肉以外の肉に、脂の多い魚に甲殻類、砂糖に精白小麦粉に白米、ナス科の野菜に南国の果物、アルコールにお酢、香辛料お菓子ももちろんNG……いったい何を食えと言うんだと言いたくなりますよね。

 乾癬の患者さんは生真面目な方が多いそうです。いろんなことに真摯に取り組むがゆえにストレスをため、それを発散できないで発症に至ると。また、それが治療姿勢にも出てしまうようで、✖食材を可能な限り排除しようと努めるので、息切れをしてしまう方が多いのだとか。


 例えば納豆。付属のタレには砂糖が入っていると、しょうゆだけで食べるという方がいます。それで美味しく食べられるのならそれでいいのですが、砂糖を摂らないが第一義で美味しくなくても食べるというのはなんだかなぁと思います。あの1パック分のタレにどれだけの砂糖が含まれていかと考えると、生真面目に抜くのはばかばかしいと思いませんか。

 因みにたすくは納豆はご飯にかけません。そのままセパレート食い。こうするとご飯がないぶんタレを少なくできるのです。


 ご飯も玄米ではなく、雑穀米です。玄米の方がいいという方もいますし、昨今の炊飯器は大抵玄米も炊ける優れものだったりしますが、それでも寝かしておく時間が長いとか、白米よりはハードルが高い。うっかり炊き忘れようものなら、コンビニで気軽に買えないし、くいっぱぐれてしまうことになるからです。その点、雑穀米は白米と同じように炊ける。

 

 パンの方はもっと深刻で、全粒粉仕様のパンなんてその辺のスーパーにも売ってないし、あってもバターは確実に入っている。安心して食べられないんですよね。

 なら、どうするか……なければ作ればいいんですよ。ご飯だって炊飯器で炊くんです。パンもホームベーカリーで焼けばいいだけ。全粒粉モードのあるものじゃないとダメですけど、一万円弱から買えるし、使うのは全粒粉モード一択ですし、レシピ通り※(第4話参照)入れて(ドライイーストだけは稼働させて2分後に入れてくださいね)スイッチを押すだけです。たすくはご飯炊くのとさして変わらないと思うんですが。


 おかずも、砂糖が置いてあったところに、はちみつ(乳児がいて、授乳中はNG。くれぐれも乳児には与えないでください)やオリゴ糖を置けばいいんです。禁忌食材は家族の分しか買わなければいいのだし、3回に一回くらいは家族にも除去食食べてもらえばいいじゃないですか。

 ねっ、これでぐっとハードルは下がったでしょ。


 それから、治れば以前の食事ができると思うこと。まったく前のままという訳にはいきませんが(確実に再発します)お付き合いもありますしね、そういう時だけ食べるということにすれば出ませんし、縦しんば出てきたらまたしばらくしっかり食養生をすればいいだけのことですから。


 くれぐれも完璧を目指さないこと。疲れて投げ出してしまったら、今までの苦労までふいにしまうので。そんなん、もったいないやないですか。

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