亭主元気で留守がいい
この間、たすくは夫に久々にブチ切れました。それは夫が早く帰ってくる日の夕食。因みに私は出勤。
この日、夫の分にチキンライスを用意していました。たくさん食べていいように多めに作ってフライパンに蓋してテーブルに置いて。チキンライスはケチャップベースなので、たすくはもちろんNG。それで、家に帰ったら高野豆腐でも煮て雑穀米をたべようと、釜の中に残しておいたのですが…
で、家に帰ったらチキンライスが半分残っていて、私のために残してあった雑穀米が冷凍保存してあったものまで全部食べられていたのです。
味見もしないで作ったのが悪かったのかなと思ったら、
「あれ、たすく食べないの? 食べると思って残しておいたのに」
と言われて、ぶっつり。
「私今、トマト食べられないって言ってるでしょ!」
ま、確かにこの際だから冷蔵庫に残っているケチャップを期限が切れる前に食べきってもらおうと思って少し彼のいつもの量よりも多めだったのかもしれませんけどね、夫しか食べないと思っているので、胡椒もたっぷりのそれを今のたすくが食べられるわけがないでしょ! いや、食べることはできるでしょうが、折角ここまで治っているのに、新しい病巣を作ってしまいそうで、とてもじゃないけど精神的にムリ!
でも、言われている当の夫は何で怒られているのか分からずきょとーん。それが余計に腹立たしく、珍しくテーブルをぶっ叩いて、台所に消えました。因みに、ご飯が炊けない時のためにとストックしていた雑穀粥が残っていたので、それともう高野豆腐を戻す気にもなれず、作り置きのサラダチキンと生野菜で食べました。
でも、よくよく考えてみると、夫は案外今の私が何を食べているのか知らないんですよね。確かに、私が夜食べた除去食の残りを夫が朝食べることも多いのですが、入っているものは分かるでしょうが、入れないものに関しては分かりにくいだろうなと。特に、夫は「お掃除大魔神」と私が名付けたくらいの掃除好きですが、同時に「料理だけは俺に振ってくれるな」と言うほどの料理下手。ウチの台所からトマトやナスが消えたことを知るはずもありません。それ以前にケチャップ・ウスターソースがトマトとは結び付かないのだろうと思います。夫は、帰ってきてからおかずを作るのは大変だろうから、ちょっと残しておいてやれという親切心で残しただけなんです。で、彼ができる唯一と言っていい調理法、おにぎらずにして雑穀米を食べた、それだけなんだと。ただ、解っていても冷凍庫の分まで食べることはないじゃないと、次の日一日ぐらいはプリプリしてしまいました。
なので、今の賄い付きの職場は夫に「グッジョブ!」と言いたくなる職場。こってり肉大好きな彼の献立リクエストはほぼ間違いないく禁忌料理ですからね。しかも、一か月に一度、「カレーの日」を作ってカレンダーにしるしをつけるほどのカレー好き。たまにだから夫と別々な料理もできますが、それが毎日となると続ける自信がないです。その実、ダイエットが終了した後、少しずつ彼の食事に引きずられてリバウンドしましたし、この大型発症につながったんじゃないかと思います。
でも、だからこそ今で良かった。もっと歳をとり、免疫力低下で発症していたら。その時自分の管理を自分でできるのであればいいですが、母のようにお世話になる立場ではこんな細かい食事管理なんてとてもじゃないけどお願いできませんもんね。重い体ではケアしてもらうのにも気を遣うだろうし。
「亭主元気で留守がいい」
この言葉を改めて実感するたすくなのでした。




