一難去って、また一難
まだ主人公の飛ばされた場所は判明しません。
魔王様を庇って飛ばされたその先、そこは――
「へ?」
「え?」
唐突に感じた浮遊感と聞こえた声に、そこが『誰か』の上であると知った。やっぱり、妨害かました影響は出ていた模様。
……何て、呑気に思っている場合じゃない!
速攻で重力を軽減し、下に居る人への被害軽減を。無理に飛ばされたせいか、頭がぐらぐらとするが……さすがに数々の失敗をしている転移魔法なので、対処法は判っていた。
クラウスの腹に乗ったり、セシルの上に出たことがあるもんな〜……私の対応は条件反射と言ってもいい。
「――様っ!」
さっきとは別の人の声が聞こえた気がするけど、私はそれどころではない。
完全に勢いを殺しきれなかった――普通の転移ではなく、放り出されたような感じだった。多分、私が妨害したからだろう――ようだが、それでも下の人が受け止めてくれたらしい。
どさり、という音と共に、無事着地。……受け止めてくれた人は座っていたらしく、そのまま抱きとめてくれた模様。その人に抱きつくような形で一息吐く。
激突しなくて良かった。大怪我にならなくて、本当に良かった……!
私じゃないぞ、私を受け止めてくれた人のことだ。今回ばかりは物凄く拙い。
クラクラする頭ながらも、それだけは安堵した。これで怪我でもさせていたら、大事だ。何せ、あの状況。事情説明なんて、できるはずがない。
つーかね、この人が関係者という可能性もあるわけで。まだまだ気が抜けませんが、相手も予想外の事態ということだけは判る。とりあえず、眩暈からの回復だ。
「えーと……その、大丈夫かい?」
「世界が……回っています……」
「ああ、うん、何かおかしかったものね。とりあえず、落ち着くまでこうしていればいいよ」
私の様子と転移してきた状況を思い出したのか、その人は安心させるように背中をポンポンと叩く。ありがとうございます、暫くへたらせてください。
「すまないが、お茶を淹れてくれないかな? 勿論、彼女の分まで」
「しかしっ……」
「頼む」
「……宜しいのですか?」
もう一人は私を警戒している……というより、困惑しているようだ。それを諭しているのが、私を受け止めてくれた人。そんな遣り取りが、どうにもレックバリ侯爵と執事さんを思い出す。
主従……かな? どちらも男性だけど、もう一人は結構年がいってそう。
受け止めてくれた人も男性だけど、こちらは若い。ただ……どうにも『お貴族様』な雰囲気がバリバリです。
『茶を用意する=客として受け入れる』。これ、不審者な私を無事に帰すための布石だろ?
何もしないと、不敬罪一直線ですもの、この状況。警備の脆さ――騒いだはずなのに、人が来ない――が気になるけど、それなりに身分がある人なのだろう。
『……宜しいのですか?』という言葉は『不問にして宜しいのですか?』であり、『不審者がいるのに、席を外して宜しいのですか?』でもあると推測。ま、当然か。
こんなことをさらっとやる人達が、ただのお金持ちとかないわな。警戒心のなさに疑問を抱くが、絶対に民間人じゃない。
とりあえず、名乗らない方が良さそうだ。不問にしてくれるならば、彼らだって名乗らないだろう。
「私に何の危険があるというのさ、大丈夫だよ」
「そのようなことはっ……いえ、言葉が過ぎました。判りました、ご用意させていただきます」
困惑と警戒を露にしつつも、結局は年のいった男性が折れたようだ。溜息を吐いたらしき気配がして、部屋を出て行った。
「さて。そろそろ眩暈は治まったかな?」
暫く屍と化していた私に、受け止めてくれた人が問い掛ける。それに頷くべく、肩に埋めるようになっていた顔を上げると、青い目が私を見つめていた。首の後ろで一つに纏めている髪は灰色に近い銀色。
セイルは全体的に色素が薄い感じだが、この人は目の色が濃いのが印象的。肌も白いので、騎士でもないだろう。細いし。
「えーと、突然すみません。それと、受け止めてくれてありがとうございます」
未だ抱きとめられたままなのが間抜けだが、それでもお礼を言って頭を下げる。すると、男性は楽しそうに笑った。
「いや、驚いたのは確かだけど、私も面白い経験をさせてもらったよ」
「いやいや、そこはもう少し危機感を抱きましょうって! 不審者を抱きとめるとか、危ないでしょう!?」
「……。君、自分でそれを言うんだね」
「お兄さん、良い人そうだし。この状況で、私が不審者ってのも事実ですからね。疑われても当然かと」
「君は何故、自分が不利になるようなことを言うかな。いくらその発想が当然でも、もう少し誤魔化すとかした方がいいよ」
突っ込めば、生温かい目を向けられる。挙句に、可哀相な子を見るような、とても優しい目をしながら頭を撫でられた。
「君が私を狙ったとは『絶対に』思わないから。安心していいよ」
「……。もしや、『このアホの子に暗殺者なんて職業は無理だ』とか思ってます? 確信しちゃってます?」
「うん」
即答。どうやら、中々にいい性格をしている模様。ジト目で睨むも、お兄さんは笑っている。綺麗な顔をしてるのに、中身が残念な奴だ。
まあ、普通は『貴方は迂闊過ぎです!』と説教する刺客なんて、いないわな。このお兄さんからすれば、どう考えても魔法の事故、もしくはド素人な間者――性格的にも間者に不向き――にしか見えないだろう。
そして、私も本当のことなど口にできない。この場はアホの子として、生温かい目で見られるくらいは耐えよう。
「はいはい、アホの子でいいですよ。っていうか、重いでしょう。降りますよ」
「はは、拗ねない、拗ねない」
溜息を吐きつつ、お兄さんに放してくれるよう促す。すると、お兄さんは自分の隣の席に座るよう指示を。
……あれ? お兄さん、さっきから全く足を動かしていない、ような?
「あの、やっぱりどこか痛めてません? 足とか膝、痛くないですか?」
「……。いいや?」
嘘 を 吐 く な 。 そ の 間 は 何 だ !
「小柄な女一人を受け止めて、どこかを痛めた……なんて言っても、誰も笑いませんよ? 状況が状況ですから、お兄さんが細いことが原因じゃないですし!」
「……。君、さっきのことを根に持ってない?」
「いいえ! 気のせいです! 私は純粋に、恩人を案じています!」
嘘です、半分くらいは仕返ししてるけど。
そんな私の気持ちはしっかり伝わったらしく、お兄さんは顔を引き攣らせた。はは、細いってのは事実じゃないか。でも、お貴族様なら珍しくない要素だ。文官系だと、どうしても騎士よりは細いしね。
だが、不意にお兄さんは表情を穏やかなものに変えた。
「本当に気にしなくていいんだよ。これは君のせいじゃないのだから」
意味が判らない。怪我はしていないようだが、お兄さんには何か事情がある模様。
私が首を傾げていると、先ほどの人らしき人物が戻って来た。だが、その表情は随分と嬉しそうだ。
「ふふ、お二人の遣り取りが隣の部屋まで聞こえておりました。楽しそうで何よりです」
そう言って用意してきたポットからお茶を注ぎ、テーブルへと置いていく。用意されたカップは三人分。はて、使用人が一緒に茶を飲む習慣がある国なのだろうか?
「私が頼んでいるんだよ。一緒に飲んでくれって」
私の視線に気づいたのか、お兄さんが説明してくれる。なるほど、これは『主として命じた』ってことか。限られた場、もしくはこの部屋だけといった制限はあるだろうが、この人とは個人的にも親しいらしい。
「えーと……さっきまでいた人、ですよね? いきなり現れて、ご迷惑をお掛けしました。申し訳ありません。ついでに、貴方の主らしき人にアホの子認定されました。何か言ってやってください」
頭を下げつつ一応の謝罪……とチクリを。すると、その人は軽い驚きをもってお兄さんを見た。
「随分と打ち解けられたのですね? ……ああ、お嬢様のことは怒っておりませんよ。アホの子認定は……諦めてくださいませ」
「警戒心が薄れる子なんだよねぇ。というわけで、君は諦めなさい」
きっちり私の要求を拒否していたが。ほう、やはりこの人も主第一か。
そう判断しつつも、先ほどの話題を再び振ってみる。ぶっちゃけ、お兄さんが怪我をしていた場合はマジで困るのだ。証拠隠滅の意味でも、しつこく願わせていただこう。
「で、ですね。このお兄さん……さっきから全く足を動かさないので、受け止めてくれた時にどこか痛めたと思うんですよ。私は魔法が使えますし、責任を持って治します。貴方からも言ってやってくださいませんか」
「え!? ……そ、それ、は……」
顔を強張らせて、いきなり言葉を詰まらせる執事さん(仮)。お兄さんに視線を走らせるも、彼は困ったように苦笑するだけ。
暫く後、お兄さんは諦めたように小さく溜息を吐いた。そして、「じゃあ、やってみればいいよ」と私を促す。
「君は魔法が使えるんだろう? その効果だって、知っているはず。だから好きにしてみればいい」
「いいんですか? じゃあ、遠慮なく……と言っても、その前に怪我している箇所を探します。動かないでくださいね」
「う、うん? 構わないけど、医師の心得もあるのかい?」
「似たようなものは。私の先生は医者ですし」
嘘は言っていない。ゴードン先生は騎士寮の医師として活躍しております。
そんなことを言いながらも、お兄さんの手を握って魔力を廻らせる。これ、自分なりの治癒魔法を習得した時に見つけた方法なのだ。
この世界には医療機器なんてものはない。治癒魔法は自覚のない怪我まで治るので、そんなものは必要ない。
だが、私は少々事情が異なる。見えない怪我――頭とか、内臓系のダメージ――も馬鹿にできないと『知っている』。よって、『体に魔力を廻らせて、内部のダメージを感じ取る』という術を作り出した。
だって、狩りで怪我とか一杯したもの! これを使えなきゃヤバイと思ったのよ!
獲物は基本的に物理攻撃。魔法だったとしても、吹っ飛ばされて叩きつけられたらダメージを受けるだろう。
私には万能な治癒魔法がない上、当時は魔道具なんて持っていなかったのだ……魔法の練習を兼ねて、よく自分に試していましたとも。
お兄さんは不思議そうにしているが、魔術師が研究職と知っているのか、何も聞いては来なかった。そして魔力を廻らせるうち……腰に違和感を感じた。
「ああ、やっぱり怪我してましたね」
「え? いや、どこも痛くはないけど」
「腰を痛めてますよ」
若いもの、腰痛とは言いにくかったんだろうな。アホの子として、何やら親近感が湧きますね!
怪訝そうな顔をするお兄さん達をよそに、私は治癒魔法の発動を。ふわりと満ちる魔力の気配を察したのか、お兄さんは動かずにいてくれた。執事さんも見守っている……けれど、こちらは何やら微妙に苦い顔。
魔力が高いみたいだし、もしかしたら魔術師なのかもしれない。主の治療をアホの子に任せる……という屈辱でも感じているのだろうか。魔術師って、プライド高い人が多そうだし。
「はい、終わり! 違和感を感じなくなったので、もう大丈夫だと思います。治したばかりなので、少し歩きにくいかもしれませんけど……これ、判りますよね?」
「あ……ああ」
私が勢いよく落ちたし、今は治癒直後。この世界の魔法でも治癒魔法を受けた直後は違和感がある――魔法で欠けた部分を補っているから、馴染む時間が必要という意味ではなかろうか――し、それ自体は不思議ではない。
ペシペシとお兄さんの膝を叩いて聞けば、ちゃんと感覚はあるらしく頷いている。うむ、問題解決。証拠隠滅は完璧だ!
……が。どうも、お兄さんと執事さんの様子がおかしい。
お兄さんは信じられないような顔をして足を触っているし、執事さんに至っては驚愕の表情のまま硬直中。
何さー! アホの子呼ばわりされたけど、魔導師だからそれくらいできるってばー!
「あ、ちょっと立ってみてくれます? まだ足が痺れているかな?」
「いや、それは……。ああ、そうだね。立ってみよう」
私の問いかけに頷くと、お兄さんは立とうとする……が、未だ感覚が戻っていないらしく、腰を浮かせる程度で椅子に座り込んでしまう。
おいおい……お兄さん、結構我慢していたな? 実はかなり痛かっただろう、その様子じゃ。
とはいえ、私も早々に戻らなければならない。ここはちょっとズルをしてしまおう。
「これ、身に着けて下さい。魔石に血を一滴垂らせば、体が軽くなりますよ」
「え? そんな魔道具あったかい?」
「応用なんですよ。本来はこっちの、物を軽く感じさせるものですね。それを血を垂らすことによって、その対象を血の所有者限定にします」
そう言いつつ、私も重力軽減の魔道具――魔石の付いたブレスレットを身に着ける。これ、便利なので作り置きしてるのよね。クズ魔石で作っているから、その場限りな代物だけど。
だが、お兄さんの疑問も判る。この世界だと、そういったものは身体強化による筋力の増強に該当するんだろう。そもそも、重力なんて言葉も認識もない。『重さ』という一括り。
ただ、さすがに魔道具は拙いと思ったのか、ここで執事さんが正気に返った。
「お待ちください! さすがに、そのようなっ」
「いや、いい。現に、私の『怪我』は治っているようだ。この子を信じよう」
きっぱりと言い切るお兄さんに、執事さんは何か言いたげにしながらも引き下がる。魔術師としてのプライドよりも、主の容態の方が気になるのだろう。
大丈夫ですよ、執事さん! 立てることさえ確認できればいいんですし、私も支えるために魔道具を装備しましたから。
つーか、治ってないと私が困るの。『私が治した』という事実ができれば、バレても落としどころに使えるので退いてくださいな。
「じゃあ、私が持ち上げますね。あ、私の肩に手を置いた方がいいかな」
「え、ちょっと、それは……っ」
言いながらも、お兄さんの脇に手を差し入れて、ヒョイッと持ち上げる。
「ね? 大丈夫でしょう?」
「……うん、物凄く複雑だけど。本当に軽々いったね」
何ともいえない表情のお兄さん。はは、男のプライドなんざ、捨ててしまえ。
お兄さんは即座にその表情を消すと、ゆっくりと足に力を込めた。私の肩に置いたままだった手を徐々に浮かせ、自分の足で立ち上がる。
「ああ、大丈夫そうですね」
危なっかしいが、一応は立っている。これなら、きちんと治っているだろう。感覚が戻れば、普通に歩けるはず。
お兄さんは感覚のない足という状況が不思議なのか、何やら呆けた表情になっていた。私はその状態に心当たりがあるので、不思議ではないが……この人は今までそういった怪我をしたことがないらしい。
これは治癒魔法を使った直後、腕とか足の怪我が酷いと陥る状況なのだ。治癒直後は上手く力が入らないのだよ。
私の認識では『そりゃ、欠けた分を魔力で補ったんだから、ぎこちなくて当然でしょ!』という程度だけど、この世界にそんな知識はない。
先生曰く、『治癒魔法の効果しか知らない者がしやすい思い込みで、重傷の時に治癒魔法を使っても、即動けるようにはならない』というものだとか。一般的に普及している治癒魔法って、簡易版だしね。
「おっと!」
体を傾けたお兄さんが、私に体重をかけてくる。どうやら、ギリギリまで頑張っていたらしい。
「すぐに元に戻りますから、焦らずとも大丈夫ですよ。とりあえず、椅子に座りましょう」
「そうだね、感覚だってあるし、立てたんだ。……焦らずとも歩けるようになる」
「そうですよー」
だから、私の所業は不問にしてくれ。不敬罪とか、やめれ。
そんなことを考えつつ、再び椅子に座ったお兄さんとほのぼのしていたら……物凄い音が響き、驚いてそちらへと顔を向ける。そこには開け放たれた扉。
音の正体は執事さんが勢いよく扉を開けた音らしかった。
……。
……って、ヤバイじゃん!? 拙い、どこかに知らせに走ったか!? 身元が割れたら困る!
ならば、私が取る行動はただ一つ。
「え〜……大丈夫そうなんで、そろそろ失礼しますね。保護者が心配してますし」
にこやかに微笑んで、別れのご挨拶。ふふ、帰りは転移魔法で一発だ。執事さん不在の今、後追いもできないだろう。
――だが。
「……お兄さん、この手を離して? 私、お家に帰りたい」
微笑んだお兄さんに、ガシッとばかりに手を握られる。は〜な〜せ〜や〜っ!
「実はね、君に言ってないことがあるんだ。……私は生まれつき歩けない」
「え?」
微笑んだまま、見つめ合う私達。
……。
何 で す と ! ?
この世界の治癒魔法は基本的――上級は知らない――に『欠けた部分を補う』というもの。生まれついての欠損は『それが正しい形』なので、治らない。
多分、障害なんかも同じ。というか、治癒魔法は『怪我に対してのもの』なので、生まれついての障害がそれに該当しない可能性もある。
そもそも、魔法は対象を『見て』認識する。見えていなくとも、頭や内臓へのダメージは『痛みがある』ということで、怪我として認識するのだ。
そのせいか、優秀な医師はどんなに些細な怪我でも、解毒と治癒魔法を怠らないそうな。稀にだが、気がついた時には手遅れ……という場合もあるらしい。
生まれつき目が見えなかったり、耳が聞こえなかった場合は、『その状態が完成形』。怪我ではなく、『症状を治す』という曖昧な認識になることも影響しているだろう。
医療が発達していないので、『原因が明確に判らないものは治せない』のだ。治す術があっても知識がない、みたいな?
今回治ってしまったということは、術者が体内の仕組みを知っていれば治療は可能なのかもしれない。ただ、これは説明が物凄く難しい。人の体、その仕組みといったものを、この世界の人が理解できるか怪しいもの。
私の場合、元の世界の知識と自分自身という『お手本』がある。だから、『機能しないだけ』という状態ならば、生まれつきの障害も治せるんじゃないかなー? などと先生と話したことはあった。極僅かな欠損程度ならば、体への負担もそれほどないだろうし。
それでも、いきなり立てるようになるはずはない。体を支える筋力とか、そういった類まではどうにもならないのだから。不可能だろう……元の世界ならば。
だが、『魔法があるこの世界なら、不可能とは言い切れない』。
普通の治癒魔法だって、馬鹿にできないもの。未だ目にしたことがない治癒特化の魔術師なら、ある程度は何とかなりそう。
もしや……さっき出て行った人が治癒魔法特化の魔術師か何かで、日々何かをしていたのだろうか? それが前提なら、この状況はありえるぞ。
「だから、もう少し時間をくれないかな。自分自身の状態が私にも判らないのだから」
報酬は払うよ――などと言ってくるお兄さんには悪いが、私は全く別のことを考えていた。
いーやぁぁぁっっ! これ、説教案件じゃん! 魔導師ってバレるじゃん!
え、これって私のミス!? 私、今回も説教確実ですか……?
微妙に会話がずれていたことにより、更なる災難に見舞われる主人公。
立てるようになったのは『魔術師かも?』と思った人が関係しているので、
どちらかと言えば主人公は切っ掛け程度。主人公の予想は正解です。
ただ、主人公の行動は人体実験紛いなので、本人の同意なくやらかしていいはずはない。
なお、主人公の治癒魔法関連はこの世界に来た当初の経験が多大に影響。
名前などは次話に出てきます。
※活動報告に魔導師13巻のお知らせがございます。




