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魔導師は平凡を望む  作者: 広瀬煉
サロヴァーラ編

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217/705

さらば、採掘場跡!

 魔獣は眠りにつき、カエル様も見送って。最後は私達の脱出です。

 魔獣の体はすでに分解してしまったので、もはや見る影もない。魔道具の残骸もきっちり壊したので、術式の解析や復元も不可能だろう。

 正直なところ、この魔道具を残すことが大問題だと思う。極一部の限られた人は魔獣の存在を知っているだろうから、それを魔術師に調べさせて……なんてことになりかねん。

 

 扱えるならいいよ、扱えるなら。

 でも、この国は過去にそれができなかったわけでして。


 うっかり模造品を作り上げて『完成したかどうか、試したい』となったら最悪だ。そもそも、これは『生きた生物に埋め込む』ということが重要。

 実験体に人間が選ばれないとは限らない。それだけではなく、実験体と戦わせるとかやりかねん。

 ホラー映画にも囚人とかを利用する描写があるじゃないか。可能性があるなら、徹底的に隠さなきゃね。


「じゃあ、準備はいい?」

「はい。ですが、何故このような状態に?」

「そのまま下にいると危ないし、砂塗れになるから」


 現在の騎士は私に抱きつく形で浮いている。私が手を伸ばせば届く位置にある天井、その上に謁見の間がある以上は下にいると危険です。

 と言っても、ぶち抜くとか壊すという方法は取らないけどね。


「今から魔法陣をこの上にいる人にも見えるようにする。謁見の間の床に魔法陣が浮かび上がったみたいになるかな? その魔法陣の中心部から分解して砂みたいに細かくする」

「砂、ですか?」


 細かくし過ぎとでも思ったのか、騎士は首を傾げている。

 まあ、それもそうですね。普通は『砕く』という方法になるだろうし、わざわざ砂のように細かくする必要なんてないだろう。

 勿論、これには理由がある。


「そう。下からぶち抜けばその影響で他にも崩れてくるかもしれないし、砕いた破片は周囲に及ぶ。私達はともかく、上に居る人達にも被害が出る可能性が高い。小さい破片ならば大丈夫かもしれないけど、大きい破片の下敷きとか洒落にならないでしょ」


 この『謁見の間の床ぶち抜き』は脱出に必要な行動だが、それに伴って怪我をさせてしまえば私が責められかねない。

 私は民間人、相手はお貴族様。普通に怪我をさせた場合の何倍も責められることは確実です。サロヴァーラも状況の拙さを理解しているだろうから、当然そこを突かれる。

 これが『サロヴァーラで起きたあれこれ』の落としどころに使われるのは少々勿体ない。念には念を入れておくべきだ。

 ついでに言うなら、この方が様々な意味で恐怖を誘えるという点もある。

 上から見た分解風景はまさに蟻地獄の巣。中央から徐々に窪み、魔法陣が描かれている部分が砂と化していく光景が見せつけられるわけですな。

 

 そんな中、人々は思うだろう……『自分の足元は大丈夫なのか!?』と!


 一気に砂にしないのは『じわじわと迫り来る恐怖』を感じて欲しいからなのです。足元から来るなんて、ホラー映画のお約束じゃないか。

 今回は落ちるどころか怪我をすることさえない――私の有責になるから――のだが、そんな事情をサロヴァーラの皆さんは知らない。寧ろ、私に報復されることを恐れているだろう。

 それに加えて『嵌ったらじわじわ飲み込まれ、下に落ちる(かもしれない)』という、思い込みによる恐怖をプラス。安全かつ私が楽しい、素敵な方法だと思うのだが。

 ただ、騎士は別方向の解釈をしたらしかった。


「貴女は本当に……お気遣い感謝致します。怪我人を出さぬよう配慮されるとは」

「……気のせいよ」


 暫し沈黙していた騎士は超善意方向に捉えてくれたようだ。尊敬の色を滲ませる目に気まずくなり、思わず視線を泳がせる。

 はは、この人は本当に善良だ。あまりに善良過ぎてネタバレできない空気ですよ。


 うん、『怪我をさせないため』ってのは合ってる。そこまではいい、そこまでは。

 でも、私と貴方では狙ったものの意味が違うと思うの。


 と……とりあえずアルに念話でも入れとくか。アルなら上でも上手くやってくれるだろう。いきなり人が落ちてきても困る。


『アル、今から謁見の間に魔法陣の幻影を出す。その魔法陣の内部が崩れるから、注意勧告をしてくれる?』

『判りました。ですが、魔法陣でなくとも良いのでは?』

『無詠唱を誤魔化すささやかな抵抗。んじゃ、解説宜しく』

『なるほど』


 会話を打ち切って術の発動を。暫くすると、アルが笑った雰囲気が伝わってきた。すでに魔法陣の幻影は出した――こちらからも見えている。平面のものがそのまま上に伸びている感じなのだ――ので、上がざわつきだしたらしい。

 そんな状況でも『芸が細かいですね』と続くあたり、アルも娯楽か何かと思っている模様。いいのかよ、正式な抗議してるっぽいのに。

 ただ、これは今後のためにも必要なんだよね。どこまで私が――『魔導師』が脅威に思われているか判らないから。

 今更かもしれないが、『私相手に行動する者が出た』ということは結構な大事なのですよ。『サロヴァーラの魔導師に対する認識が南とズレている』ということが事実だと、証明されたようなものなのだから。


『世界の災厄』をあの侍女は恐れていなかった。つまり、他にも同じ行動に出る者がいる可能性がある。


 そうなると、黒幕のフェイクに使われる可能性が高い。もっと言うなら……『フェイクに使われた奴を犯人として処罰し、こちらの抗議を押さえ込む』。

 サロヴァーラとて必要以上に探られたくはないだろう。こちらがそれに再び抗議すれば『探している犯人ではないという証拠はあるのか?』と言い返されることは確実だ。

 そもそも、『危害を加えようとした』という点は黒幕に仕立て上げられた奴も同じなので、サロヴァーラの言い分を突き崩せない。


 盛大に上に床をぶち抜くのは前述した理由から拙い。

 逆に転移程度では迫力に欠ける。


 理想的なのが『よく判らないけど凄い』程度の曖昧な認識だ。これなら警戒心のみ上げることが可能。

 そんな警戒心を抱くのが当然の状況で魔導師に仕掛ける者こそ、『強行しなければならない理由』があるんじゃないかと思うのです。もしくは勝機がある、とか。


 侍女の行動と似てるよね? ……黒幕と繋がってる可能性を期待しちゃうじゃないか!


 黒幕の予想がある程度絞られてきたとはいえ、証拠はない。下手に魔法の威力を見せつけた結果、黒幕が自己保身に入ると……まだ逃がす可能性があるのだ。だからこそ、余計なものを省く。

 現在必要なのは確実な一手。ぶっちゃけ、『証拠か証人プリーズ!』という状況です。魔導師どころか、イルフェナ勢が腕を広げてお待ちしております。

 必要なのは黒幕、もしくは黒幕に通じている『本物』なのだよ。さあ、来い。ウェルカムだ! 

 黒幕との一戦が楽しみなあまり、高笑いしそうなこの状況。……騎士が怪訝そうにしているのは気のせい。どうせ私の思考なんて読めないさ、斜め上に解釈しておくれ。


『もういいですよ』


 そんなことを考えると、アルから避難完了の念話が。よし、中央から分解開始だ。

 パチリ、と指を鳴らす。すると魔法陣の中心部から、さらさらと砂が落ちて行き……その量が徐々に増えていった。その光景に、説明をしてあったはずの騎士さえも驚いている。


「え!? あ、あの、魔導師殿!? これは一体……」

「砂になっていくんだよ。避難が済んでいても一気にやると危ないから、少し時間をかける」

 

 嘘だけど。私は安全第一ではなく、恐怖を煽る目的でこうしています。


「なるほど、あの魔法陣がその術式だったのですか。こういった効果があるものは目にしたことがないのですが、特殊なものなのでしょうね」


 この世界にはない魔法陣だが、騎士は不審に思うこともなく素直に感心しているようだ。彼は魔法が使えないらしいので、魔法陣や術式といったものを知らないのだろう。

 これが魔術師だったら、即座に突っ込まれている気がする。『あの魔法陣は一体何なのです!? 異世界のものですか!?』と。

 ゲームで使われていた魔法陣だから、それは嘘ではない。そうは言っても効果は全然違うし、今見えているものはただの幻影。詠唱なしを誤魔化す時にお役立ちです、魔法陣。

 やがて直径二メートルくらいの円状の穴が空いた。そこからちらりと覗く天井は確かに見覚えがある。


「じゃあ、そろそろ行くよ?」


 改めて尋ねると、騎士はやや表情を強張らせながらも力強く頷いた。


「はい。私も役目を全うせねばなりません」

「いい? 都合よく解釈よ、つ・ご・う・よ・く!」

「……ええ」


 それでも表情が暗く思えるのは、彼が真面目な性格をしているからだろう。念を押せば小さく笑って頷く程度には割り切ってくれたみたいだけどさ。

 さて、脱出といきましょう――!


 そして私達はふわりと浮き上がった。唐突に開けた視界、私達の姿に驚く人々のざわめきの中――イルフェナ勢がそれぞれ念話で帰還を喜んでくれた。ただ……。


『期待していますからね、ミヅキ』


 無事を喜ぶのではなく、騒動の始まりを予感して喜んでいたみたいだが。

 微妙な表情になる私に『護衛の方は無事のようですね。何よりです』という念話が響く。

 ……。

 ああ、そう。護衛の騎士『は』心配だったと。私に対する理解があって何よりです、皆さん。


※※※※※※※※※


――同時刻。(アルジェント視点)


『アル、今から謁見の間に魔法陣の幻影を出す。その魔法陣の内部が崩れるから、注意勧告をしてくれる?』

『判りました。ですが、魔法陣でなくとも良いのでは?』

『無詠唱を誤魔化すささやかな抵抗。んじゃ、解説宜しく』

『なるほど』


 そんな会話を交わした後、私は厳しい顔をしているサロヴァーラ王に視線を向けました。当然といえば当然なのですが、何の証拠もなくリリアン様を疑う貴族達に呆れている面もあるのでしょう。

 何と言いますか……サロヴァーラの貴族達は非常に我々の予想通りの行動を取りました。即ち……『第二王女を糾弾する』という愚かな行動に。

 証拠はないのです。普通ならば王族相手にこのようなことはしないでしょう。

 ですが、第一王女の派閥に属する者にとっては、またとない好機。王の退位さえありえるのですから、少々暴走気味になってしまっても仕方がないのかもしれません。

 その光景に、私はひっそりと口元を歪めました。


 ああ、何て愚かな者達。

 我がイルフェナがそんなことで誤魔化されるなど、ありえないのに。


 偽りの犯人など、逆に我らを怒らせるだけなのです。いえ、それ以上に権力争いに利用するなど。馬鹿にしているとしか思えません。

 そう思いつつも私達が大人しくしているのは……ミヅキを待っているから。

 彼女は何かを掴んでいることでしょう。少なくともミヅキが戻れば、この茶番は終わります。彼女が己を利用することを許すのは限られた者のみ、ですから。

 当然、『怒った様を装って』煩い者達を黙らせるでしょう。謝罪など意味がありません。

 まあ、ともかく。

 結果として黒幕に到達するための『邪魔者』が消えるのです。私達にとって有利な方向に進むのですから、目の前の茶番をそのままにしておりました。


 ほら……いつの間にか全ては彼女の願うまま。


 罠などミヅキには意味がない。その後の報復も含め、本人が楽しんでしまうのですから。

 彼女のこういった面はある程度付き合いがなければ知りませんし、知っていたとしても理解などできないでしょう。それこそ、キヴェラ王さえ敗北した理由なのです。

 隠れに隠れた黒幕とて、きっと最終的には引き摺り出して喉元に食らいつく。エルの……『魔王殿下の黒猫』はとても賢く、狩りが上手なのですよ。


「失礼いたします。少々、宜しいでしょうか」


 王との会話に割り込む形になってしまったからか、相手の貴族は私を睨みつけてきました。大方、私がサロヴァーラ王に味方するとでも思ったのでしょう。


「ふむ、許す。どうなされた?」

「たった今、ミヅキから連絡が来まして。今からここに来るそうです」

「ほう? 自力でどうにかしたというのか」


 私の報告にサロヴァーラ王は安堵を、そして第一王女の派閥の者達は苦い顔をしました。

 これまで散々、リリアン様のことで王を糾弾していたのです。もしもこれでミヅキが違った証言をしたら……立場が悪くなるのは明白でした。

 そんな彼らに、私は蔑みを多分に含んだ視線を向けます。


 彼らはミヅキのことなどどうでも良かった。案じてなどいなかった。

 それが明確になりましたから。


「残念そうですなぁ? それほどに異世界人などどうでも宜しいか」


 刺を含んだ言葉はレックバリ侯爵。その表情は少しも笑ってはおりません。

 ですが、レックバリ侯爵に言われて彼らは自分達の態度の拙さを悟ったようです。慌てている様が笑いを誘いますが、当然許す気などありません。

 まあ……『今』はやめておきますけど。黒猫の玩具を取り上げれば拗ねてしまいますからね。

 わざとらしく彼らを一瞥し、私は王に向き直りました。こちらの準備が整わねばミヅキは動けませんからね。さっさと済ませておくべきでしょう。


「どうやら、この下に落とされていたようです。真下にいるので、上をぶち抜いて戻ると言っています」

「な!? 採掘場跡だと!」


 告げた内容――採掘場跡は城の隠し通路にでもなっているのでしょう――に、サロヴァーラ王は驚愕の表情のまま声を上げました。

 そこへ、ひっそり控えていた第一王女が私の前へと進み出ます。


「アルジェント様。今のお言葉は本当なのですか?」

「ええ。それを証明するために、私達だけではなく『貴方達』までもがここにいることを喜んでいましたよ。直接戻る姿を目にしていれば疑われまい、と」


 そう告げると、第一王女は一瞬悲痛な面持ちになりながらも頭を下げて非礼を詫び、再び元の場所に戻りました。

 彼女も会話に割り込んだ自覚があったのでしょうが、それ以上に事態を把握し、妹の無実を信じているといったところでしょうか。ぎゅっと握り締められた手が彼女の胸の内を語っているよう。

 現に先ほど苦い顔をした貴族――王を糾弾していた男です――は安堵の表情になっています。

 限られた者しか知らない、秘密の通路。もしくは、罠。

 これだけでもリリアン様を犯人に仕立て上げる要素には十分、とでも思ったようでした。


 何とも甘い考えをしているようで、本当に呆れてしまいます。

 ミヅキもまた私達同様に、その程度の誘導に引っかかるはずはないというのに。


「床に魔法陣が現れます。危険ですから、離れてください。その魔法陣の内部を崩すそうです」


 私の言葉に、周囲はざわめきつつも半信半疑といった感じに床を見つめています。――そして。

 かなり大きな魔法陣が謁見の間の中央に浮かび上がりました。宮廷魔術師や騎士達がそれを見て慌てていますが、これはただの目印……実害はありません。

 やがて魔法陣の中央の床が窪み、徐々に砂となって下に流れ落ち始めると皆は目を見開いて凝視しました。


 じりじりと窪み、砂となって下に落ちていく床。

 それは徐々に速度を増し、確実に下へと繋がる『道』を作り上げていきます。


 この光景に暫し硬直していた者達は我に返るなり慌てて己が足元を見、自分の足元までもが崩れ始めるのではないかと顔を引き攣らせます。

 そんな光景をひっそりと笑みを浮かべて見ているのは、我々イルフェナの者達だけ。

 彼女はここでサロヴァーラの者に怪我をさせるような真似はしないと、私達は知っているのです。こちらに不利になるような悪手は絶対に選びません。

 ……ですが、少し気が晴れました。ミヅキのことですから、こういった展開――人々が恐怖に顔を引き攣らせる事態――も予想していたでしょうね。実にできた婚約者殿です。


「……。リリアンを部屋に下がらせておいて正解だな」


 サロヴァーラ王がぽつりと呟きました。証拠がなくとも責められるだろうからと、リリアン様は自室にて謹慎させられており、ここにはいません。

 これはリリアン様が責められるあまり、周囲に丸め込まれることを危惧したという意味もありました。

 あの方はこういった場に弱い。言質を取られてしまえば、取り返しがつかないことになってしまいます。

 娘を案じるサロヴァーラ王の親心であり、同時に我らの怒りを正しく知っているゆえの『王としての』采配でした。

 やがて、ぽっかりと大きな円状の穴が謁見の間に空き。


「たっだいま〜! 採掘場跡からお邪魔します!」

「へ、陛下っ……っ、このような姿で申し訳ございません。只今、帰還いたしました!」


 呑気過ぎるミヅキの声が――下から騎士をへばり付かせて謁見の間に現れたミヅキの声が響きました。

 当たり前ですが、その表情には恐怖も怒りもありません。あったのは、これからのことに期待するゆえの歓喜。つくづく、苦難が似合わぬ娘です。

 騎士は浮遊に慣れていないのか、上がるまでは少々情けない姿を晒していましたが……報告の義務を忘れてはいないようです。これならば彼の報告も期待できるでしょう。


「お帰りなさい、ミヅキ。心配しましたよ」


 そう告げれば、ミヅキは微妙な表情で視線を逸らします。

 ……。

 やはり、欠片も案じていなかったことがバレているようです。あの、レックバリ侯爵? その生温かい視線を私だけに向けるのはどうかと思いますよ!?


温度差のあるイルフェナの人々とサロヴァーラの皆さん。

※活動報告に魔導師九巻のお知らせがあります。

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