魔王殿下の考察
あれから騎士達に付き添われ、囚われていた令嬢達と共に城に保護されて。
私は『エルシュオン殿下への報告』と称し離れ、そのまま騎士寮へ。呼ばれるまでは自室で待機ですよ、魔導師はイルフェナに居ないということになっているからね。
そしてお呼びがかかったのは翌日のことだった。あの家の現場検証や証拠品の押収、そして私を休ませてくれたということだろう。
うん、事前の打ち合わせは必要だ。私がいない間にどういった設定になったのか聞かなければ、今後迂闊なことが言えん。
連絡を取り合っていた王族達ならばある程度の事情説明は最初からされているだろうが、今回は『共犯者達』と『誘拐された令嬢達』がいる。
彼らも当事者なので、当然無視はできないだろう。今後のことも踏まえて、ある程度暈した『設定』での説明がされていると思う。
「お帰り、ミヅキ。良くやったね」
「……」
目の前には笑顔の魔王様……でも、その笑顔が何だか怖い。
あの、そのぐりぐりと力強く頭を撫でているのは一体どういうことでしょう……?
「確かに。確かに、君は誘拐された令嬢達の唯一の護衛であり、身動きも取れなかったとは思うよ? だけどね?」
そう言って全く笑っていない目を向け、威圧を強める。
「人を窓から吊るすってどういうことかなぁ、この馬鹿猫ぉっ! 『騒動を起こす』って言っても、ものには限度というものがあるだろう!?」
「一番簡単で確実、かつ私が見張れる方法です」
「だからってねぇ……!」
「いざとなったら始末できるとも言いますが」
さらっと続けると、魔王様はぺんっ! と頭を叩いた。結構痛い。
アルは苦笑し、クラウスは……割と正しいと思ったのか頷いている。職人は魔術大好き、犯人と魔導師ならば当然魔導師の味方。
「そうは言っても、あの家に何人居るか判らなかったんですよ? 絶対に令嬢達に危害を加えられないような状態での捕獲って、あれくらいしか無理です。他の犯人に部屋に乗り込まれて戦闘……なんてことになったら、一々気にしていられませんし」
「そうですね、それはありえると思います。捕縛を解かれて令嬢達を人質にされれば、ミヅキは抵抗できなくなりますし」
私の言い分とアルの援護射撃に魔王様は言葉に詰まる。一応、魔王様も理解できているのだろう。
そこに割り込むもう一人の声。
「素直に言ったらどうだ? 『自分に事前に伝えられなかったから拗ねている』と」
「クラウス!」
「事実だろう?」
呆れたようなクラウスの言葉に魔王様が反応するが、クラウスは何処吹く風。そのまま魔王様の非難めいた視線を物ともせず、今度は私に向き直る。
「ミヅキ、今回のお前の役目が危険と隣り合わせであったことくらい理解できているだろう? できる限り危険から遠ざけたい親猫としては、それを押し付けざるを得なかった自分の立場に思うことがあったんだ」
「ああ、確かに今回は黒幕が未だ不明なままだものね」
「そうだ、それが一番拙い。あまり言いたくはないが……相手の戦力が不明である以上、お前が命の危機に晒されるという可能性もあった。事実、エルはお前を囮に使うことに難色を示していたしな」
珍しく饒舌なクラウスは魔王様が口にしなかった部分を一気に喋った。睨まれても軽く受け流すあたり、昔からこういうことが何度かあったのかもしれない。
そりゃ、魔術大好きな職人は威圧ごときにビビりませんわなー……。
「ん〜……でも、あれが最良の選択ですよ? 目立って人の注目を集めておかないと証拠隠滅を狙って火を放たれるかもしれませんし」
「……! 確かに」
「あとは恐怖を植え付けて今後の事情聴取をスムーズにすることでしょうか。魔道具持ってたり、騎士が踏み込みにくい商人の家を利用したりって、国の対応を知ってる奴じゃないと無理でしょ」
黒幕に到達できないと判断した以上、即座に次に備えるべきだと私は思った。
イルフェナを貶めることが目的ならば、当然今回だけで済むはずはない。次の手を打たれる前に少しでも情報収集をし、備えておくべきだろう。
それは魔王様達も同じだったのか、難しい顔をした後……仕方ないというように溜息を吐いて威圧を緩めた。ご理解いただけたようで何よりです、親猫様。
こういった態度を見ても、魔王様とキースさんは同じポジションだと思う。
キースさんは『ジーク一人に全てを押し付けて、最終的に死に至らしめること』を心配していた。特別な存在はそれだけ人に期待され、無茶な要求を押し付けられるだろうから、と。
だから魔導師である私や守護役達がジークと同列になるのは良いことだと、自分もカルロッサの騎士でありながら言っていた。
魔王様も同じなのだ。だから私が魔導師だろうとも、そうそう無茶な命令は来ない。
今回は時間がない・手掛りもない・他国から要請が来た! という、どうしようもない状況だったからである。魔王様は基本的に後見人や上司というより保護者。
だから親猫なんて呼ばれるんだよ。
キースさんも『お世話係』として騎士寮面子に認識されてるしな。
本人達が無自覚のままそういった態度を取るので、周囲の認識が勝手に出来上がっていく。
レックバリ侯爵は凄いな、最初に親猫呼びを始めたのはあの人だ。的確過ぎるだろ、この渾名。
「判ったよ、今回はお説教はなしにしよう。あらゆる可能性を想定する限り、君の言い分に勝てそうもない」
「貴女は本当にこういうことをよく思いつきますよね。その行動だけを見れば問題ですが、総合的・最終的に見れば誰もが納得するしかありません」
……お説教回避と共に、アルに微妙な褒め言葉を貰いました。そうか、お前も行動『だけ』を見た場合はそう思ってるんかい。変人様に言われたかねーぞ?
私のじとっとした視線を苦笑で流すアル。素敵な騎士様はこの程度の視線など痛くも痒くもない模様。
「二人とも、そこまでにしなさい。とりあえずミヅキに必要なことを話さなきゃならないんだから」
パン! と手を打ち、魔王様が私達の睨み合いを終わらせる。
……うん? 『必要なこと』って何さ?
そんな疑問が滲んだ私の表情に、魔王様は軽く頷くと話し始める。
「まず、君の立場。今回は『囮役になった騎士団長の養女にして私の配下』として他国上層部に説明されるよ。魔導師の存在を匂わせるわけにはいかないし、要請があったから丁度良いだろう。これはディーボルト子爵も納得済みだ」
ディーボルト子爵に協力を仰いで、狙われそうなクリスティーナに同行していた……ということか。
つまり『事前に何らかの情報を掴んでいた』ということにする、と。徹底的にイルフェナを貶める要素を排除する方向になるらしい。
「ただし、一般的には『騎士団長の養女が誘拐されたことを切っ掛けに事件解決』という認識になる。黒幕が新たな手を思いつくかもしれないし、その時に備えて有力な駒の情報は隠そうと思う」
「助けに来た騎士や令嬢達に『魔王殿下の配下です。助けに来ました』って言っちゃいましたけど」
「それもある意味嘘じゃないし、狙って囮になったか否かの差だろう?」
「事実を知っている令嬢達はどうするんです?」
「それぞれの国の王直々に『お願い』してもらって、こちらの提示した設定に従ってもらう。そのための見返りもあるからね、納得すると思うよ?」
そう言って魔王様はにこりと笑う。
「令嬢にとって誘拐なんて醜聞だ。酷くなると純潔を疑う噂まで出回る。だからそれを回避する策を授けたんだ」
「回避する策ぅ? そんなのあるんですか」
正直言ってこればかりはどうにもならないと思っていた。魔術による確認が可能だろうとも、それを直接目にしていなければ言い掛かりをつける輩も出るだろう。
だが、そういったアホどもを納得させる方法があるらしい。ある意味、凄くね!?
「魔導師はゼブレストに滞在中ということになっている。だから、『確認のためにわざわざ呼び戻した』ということにする」
これが前提、と魔王様は指を組んで笑みを深くした。その表情はどこか楽しげだ。
「次に魔術による純潔の証明、そして令嬢本人達に制約を用いての真実の証明、更に……その立会人を各国の王とする」
「ああ……魔導師を疑うだけじゃなく、王の証言まで疑うことになるんですか」
「そう。これが第一段階だね」
「は?」
続きがあるらしい。これ以上何かやることあったっけ?
首を傾げる私に「これは今後を踏まえての行動かな」と小さく呟く魔王様。
「これだけやっても噂好きな連中はいるだろう? だから……罠と警告に利用する」
「罠、ですか」
「そう。令嬢達に探りを入れてきたり、王の証言を疑う輩は『今回同様に黒幕の共犯者になる可能性がある』よね? 王の言葉よりも自分の楽しみを追及し、被害にあった令嬢に悪意を向ける……とても似ているだろう?」
「ああ! 確かに!」
魔王様の言葉に思わず声を上げる。
似てる。確かに似てるよ、その態度。違いは『犯人から声が掛かったか、掛からなかった』ということのみ。共犯者になっても不思議じゃない。
「他国も狙われたら困るんだ。だからそういった連中を見せしめのように拘束し、厳しい事情聴取を行なう。周囲へは『王の証言を公然と疑ったのだから、きつく叱られても不思議はない。それとも犯人達と繋がりがあって何か知っていたのか?』という風に説明される」
「なるほど。『あくまで王の証言を否定するならば、何か知っているのか』って言われても不思議じゃないですね」
事実は当事者にしか判らない。しかもあらゆる手段で令嬢達への疑いは晴らされている。
それを疑う奴は『犯人達から何か聞いていた』もしくは『そう依頼した』とも受け取れる。自滅です、完璧に。
実際には単に性根が腐っている噂好きというだけかもしれない。だが、黒幕が『国を貶める』という手段をとるならば、口の軽い噂好きな連中は致命的だ。
己が楽しみのために人を貶め、事実ではなくとも『事実のように』他者へと流す。噂は人の会話によって広がり、そのうち真実のように認識されて浸透していくだろう。
カルロッサで王が手を焼いた連中と同類だ。明確な罪がないから処罰できず、かといって野放しは危険な存在。
今回は国を貶めることが狙いと推測されている。やはり魔王様もそういった輩に注意すべしと思ったのか。
「つまり、今後を踏まえた口の軽い馬鹿の一掃」
「うん。その証明には魔導師も拘わっているからね、君を敵に回すことも含めて信じないなんて相当だろう?」
ですよねー!
基本的に魔術師は自分の研究成果に執着を持つ皆様である。研究職なのです、技術を共有し、より優れた方向を目指す黒騎士達が特殊なだけだ。
そんな奴らの頂点に君臨する魔導師の『魔術による証明』を疑えばどうなるか?
『遠回しに魔導師を無能扱いしやがった! ちょ、ブリジアス王家の血筋を疑うことだって気付いてる? 王族、しかも王は自分の言葉に責任を持つ立場だって知らない?』
『あのキヴェラを〆た災厄に偽りを強要するなんてできるわけないだろ!? 魔王殿下の依頼? 下級貴族に恩を売って何か得をするのか?』
『っていうか、王の言葉を否定するってどうよ? しかもわざわざ悪意満載の噂を流して誘拐された令嬢を傷つけようとするって、人として最低。女だった場合はクズ確定、そりゃ必要とされないわ』
こんな感じですな。全部意訳だけど、間違っているわけではない。
なるほど、確かに上手いこと考えられている。それに一役買っているのが『世界の災厄』とまで呼ばれる魔導師という存在、そして私が各地で築き上げてきた恐怖伝説か。
「後は各国で対処してもらうよ。厳しいお叱りを目の当たりにすれば、今後は黒幕に協力しようという馬鹿も出ないだろう」
その『厳しいお叱り』がとんでもなく重い処罰になる可能性もあるよねー? そのためにわざわざ王族じゃなくて王に証言させるんだし。
これで令嬢達がくだらない噂に傷付けられることはない。煩いことを言われたら『では再び制約を行ない、令嬢本人と私が皆の目の前で証言しよう』と王が言えば一発だ。本当にそういったことはなかったらしいから、何の問題もないし。
その後、いい加減な噂しやがった連中は地獄巡りだろうけどな。悪質だし、下手すると家がなくなるかもしれん。
「この話題はここまで。でね、事件のことになるけど……ミヅキ、令嬢達に着けられていた魔道具の魔石を砕いたって?」
「は? え、ええ、そうです。靴のヒールで一撃粉砕の脆さでした」
唐突に変わった話題と魔王様の表情に、一瞬遅れて答える。すると何故か魔王様は厳しい表情になった。
「君は以前黒騎士達から『魔道具に使い捨てという発想がない』と聞いたよね。それは貴族階級以上の話であって、魔力の低い魔石……クズ魔石より少々マシ程度を使った物も存在するんだ」
「民間用っていうか、安いんですか?」
「うん。効果はきちんとあるけど、魔力が低いし……」
そこで魔王様は一度言葉を切り。
「強度がないんだ。だから、令嬢達に使われたものは正直言って『誰でも手に入る』。様々な憶測から貴族以上が黒幕とされているけど、決定打にはならない」
「こんなとこまで痕跡を消すよう考えられていたんですか……」
すげーな、おい。黒幕は最初から疑われることを予想し、回避する意味で細部にも拘ったらしい。
呆れとも感心ともつかぬ表情になる私に、魔王様はクラウスに視線で合図し『あるもの』を机の上に置かせた。
「これを見ろ」
クラウスを訝しげに見つめ返すも、逆に視線で促された。どうやら先に説明をする気はないと判断し、改めて置かれた物に視線を向ける。
「これって、魔道具? 一個は私が魔石を砕いたブレスレットだね」
見覚えのある一個を除き、残る二つはシンプルなペンダントとブレスレット。どちらも魔石がついているから、これらも魔道具なのだろう。
「君が壊したのは衰弱をもたらす、そしてこっちは治癒だ。そして最後は良く似せた模造品」
「模造品?」
「クラウスによると術式が微妙に違うらしい。つまり『魔道具として成り立たず、発動しない』」
「……」
これが解毒の魔道具だったってこと? 普通に生活していれば小さな怪我を負うだろうし、令嬢達は一目でその効果が判る。つまり、治癒と衰弱の魔道具は『本物』。
それならば二人が解毒の魔道具も本物だと思っても無理はない。
「解毒効果の確認は結構重要だと思いますが……」
そう、これ一番重要だと思う。特にあんな命令を受けたのだから、トカゲの尻尾切りをされる可能性だって十分予想できたはず。
その予想は魔王様達もしたらしい。今度はアルが机の上に茶葉の入れ物を置いた。
「君達が囚われていた家で見つけたんだ。……ああ、女が死んでいたらしいね。実はもう一件報告があってね、巡回中の騎士が『突如苦しみ出して死んだ男』を目の当たりにしてるんだ」
「やっぱり死んでましたか」
だろうなー、と諦めの表情を魔王様に向けると、魔王様も苦々しく頷いた。男の方は出先で亡くなっていたから、家に帰って来れなかったらしい。
「なんでも『苦しみながら、己が手首を信じられないような目で見ていた』そうだ。解毒の効果がないことを知らなかったんだろう」
「で、その毒がこの茶葉だと」
視線をアルが置いた入れ物に向ける。どことなく高級そうに見えるのは気のせいだろうか。
「水分を吸わせてからゴードンに確認してもらったんだ。随分と珍しい、遅効性の毒を持つ葉が混ざっていたそうだよ」
「遅効性、ですか」
「正しくは蓄積型とでも言うのかな。一定量を摂取しなければ平気なんだ。茶葉の減り方から見ても何回か飲んでいるだろう」
「まるでアナフィラキシーショックみたいですねぇ」
「あなふぃらき……?」
「簡単に言うと一回毒を摂取することにより体内に準備ができて、次に摂取した時に一気に効果が出る……というようなものです」
私の説明に魔王様達は納得したらしい。「確かに近いね」と呟いている。
蓄積型ってことは知らない間に影響が出ていて、許容量を超える摂取で効果が出るということだろう。
ただ、魔道具が開発されてからは脅威ではない――摂取しても片っ端から解毒される――し、摂取する回数も必要だ。随分時の長い、不確かな殺し方だね?
「これは魔道具が開発される前に使われた暗殺の手口なんだ。今は魔道具を身に着ければいいけど、昔は魔術師が一々解毒魔法をかけていたからね」
こつり、と魔王様は指で入れ物を突く。
「たとえばあの二人の目の前でこの封を切り、用意した本人が魔道具を全て外した状態で一緒に飲んだら……二人はどう思うだろうね? 少なくとも毒は入っていないという証明にも見えると思うんだけど」
「魔道具を外した送り主も口にした茶葉。即効性の毒しか知らなければ安堵しますね」
「うん。それに加えて他の魔道具は本物、だから疑わなかったんだと思う」
黒幕は最初から全て切り捨てること前提で用意していたらしい。その思惑どおり、私達は黒幕まで辿り着けなかった。
せめてもの抵抗が令嬢達を救い出したことと、イルフェナの評価を落とさなかったこと。そしてこの件に関し、他国との協力関係を築けたことだろうか。
「完全犯罪かー……今回はここまでですね」
「だが、一つだけ綻びがある」
残念そうな私に対し、魔王様が予想外の言葉を続ける。思わず視線を向ければ、魔王様は非常に邪悪……いやいや、ラスボス的な笑みを浮かべていた。美形が怒りの笑みを浮かべると怖い。
「今なおこの暗殺方法を知っているのは本職でない限り『それなりに続いてきた、それなりの立場の家のみ』、ついでに言うと該当する毒草のある地域は非常に限定される。まあ、こちらは人から入手した可能性もあるし、証拠がないから警戒程度だね」
「他の条件は?」
「この茶葉は高級品なんだ。だから『それなりに入手できる階級が限られる』。加えて言うとあの二人はこれを使った茶を好んだ……『そういう習慣のある国出身』だったのかもしれない」
人からの入手が可能ならばどんな国にも可能と言える。国の上層部ともなれば、裏世界の住人と付き合いがあっても不思議ではないのだから。
さすがに商人からの入手というのはないだろう。調べれば絶対にバレる。
そして何より二人が死に至るほど口にしている。黒幕が二人の好みを把握していたとも言えるが、そういった習慣があるなら確実な殺害方法だ。
「まあ、今はここまでにしておこう。優先すべきは誘拐事件の決着だ」
そう言って魔王様は肩を竦める。一気に変わった空気に、魔王様が無意識に威圧を強めていたのだと今更ながらに気づいた。……私も話に夢中になっていたらしい。
すっきりしない終わり方だが、得たものもあった。私に伝えないだけで魔王様達は黒幕への予想がついた模様。
王族は己が言葉に責任を持つ。アル達はともかく、私は部外者なのだ……証拠がないから口にしない。いや、できない。
「一応、警戒を。もしかしたら君も狙われるかもしれない」
「了解です」
とりあえずはメイベル嬢達の断罪といきますか。
転んでもただでは起きない人々。
素直に敗北する気はありません。
※活動報告に魔導師七巻の詳細を載せました。