保護者達の午後
主人公のその後の前に保護者達の話を一話入れます。
――ある一室にて(エルシュオン視点)
穏やかな午後。昨夜の出来事が嘘の様に平穏に――当事者達が未だ混乱しているので時間を置くことになったのだ――平穏だ。
間違ってもミヅキが傍に居ないから、という理由ではない。多分、きっと、違う。
「漸く流れが変わりそうですね」
様々な思いを込めてそう言えば、同じくティータイムを楽しんでいるバラクシンの王族達がやや寂しげに苦笑する。
彼等とてフェリクスを慈しまなかったわけではない。手を伸ばさなかったわけではないのだ。
差し伸べられた彼等の手を掴んでいれば、フェリクスには違う未来もあっただろう。
結局は……『選んだ本人の責任』なのだ。
今回はそれにミヅキを巻き込んだことから、ほんの少しその時期が早まっただけ。
王家としてもフェリクスやカトリーナを野放しにしておくわけにはいかないのだから。
「そうだな。貴方達にも随分と迷惑をかけた」
「その分は楽しませてもらいましたよ」
すまなそうな王に笑みを浮かべてそう返せば、苦笑をもって返される。
私達とて楽しんだのだ、それでいい。
国同士の仲が拗れる事など我々は望んでいないのだ。
そもそもミヅキが少々……いや、かなりはしゃぎ過ぎている。追求されても困る、これで終わらせてしまった方がいい。
「今回、初めてまともに会話を交わしたが、魔導師殿は噂に違わず恐ろしい方だね」
恐ろしいと言う割にその表情は呆れを含んだものだ。王の言葉に首を傾げ、先を促す。
「恐ろしいでしょうか? 我々にとっては優秀な良い子ですが」
「うむ、その言葉があるからこそ余計に恐ろしく思うのだよ」
意味が判らず訝しげに王を窺うと、微笑ましいとばかりに笑みが深まる。
だが、意味が判らなかったのは同席していた王太子殿下とライナス殿下も同じだったらしい。
「父上。優秀だからこそ余計に恐ろしいとはどういうことですか?」
「いや、『優秀だからこそ恐ろしい』のではない。『エルシュオン殿下達が魔導師殿を優秀と広めているからこそ恐れるべき』という意味だ」
「は?」
益々首を傾げる王太子殿下に王は「まあ、経験の差だな」と呟くと私に視線を合わせてきた。
「キヴェラの件で魔導師殿はその存在を認められたともいう。だが、彼女は我々の知る魔導師とは違う意味で恐ろしい」
「ほう、それは?」
感情を匂わせず聞き返せば、王の笑みは何処か探るようなものへと変わった。王太子殿下達はそれを悟ったのか、息を飲む。
「圧倒的な殺戮や破壊があったわけではない。だが、一つ一つは些細な……間違ってもキヴェラに致命傷を与えるような事ではないのに、それを組み合わせて成し遂げた。それが可能だったのは何故か」
そこで一度言葉を切り、挑むように私を見た。
「実力者の国の魔王殿下や公爵家の者達が彼女を『優秀だ』と広めているから。だから彼女を直接知らぬ者まで賭ける気になった。策に乗る、行動に移す、彼女の味方になる……全ては噂を信じて」
「それはミヅキを過小評価しているともとれますよ? まるで我々に縋ったようではありませんか。そもそも我々はあの子を守る側です。良い保護者だと言われているのですが」
「それも間違いではない。いや、『彼女を理解している保護者だからこそ』ということだろうな」
私の言葉に頷き僅かに目を眇めると、王は真っ直ぐに見つめ返してくる。
肯定しつつも微妙に別の解釈を匂わせた王の言葉に、バラクシンの王族二人は訝しげに私を見た。
「確かにあの娘は最良の結果を出す為に自ら動く。だが、彼女一人が強いというわけではなく『誰にも危険視されていない存在を動かし結果に繋げることに長けている』。彼女一人の動きを封じたところで予想外の方向から仕掛けられる、これでは対策の取りようがない」
「それとどういう関係があるのでしょう? 我々がミヅキを優秀と吹聴すればするほど、彼女は動き難くなっていくのでは? 守るならば命の危険から遠ざけるべきでしょう?」
「だから簡単に潰れるような教育はしていない……『その信頼がある』。彼女一人に注意が向けば貴方達は動けるだろう。逆に言えば『魔導師のみを危険視するあまり協力者達の存在が隠される』」
違うかね? と聞いてくる男は確信を持って言っているのだろう。ただ、確認と他の王族に聞かせるために言葉にしているだけだ。
厄介な……いや、こんな国だからこそそう在らねばならなかったのか。王の言葉は実に的を射たものだった。
ミヅキは個人が圧倒的な強さを有しているわけではない。それは守護役達やイルフェナの騎士達との手合わせで知れた。
誰にも予想がつかない策、危険視されない者達を使った方法を取るからこそ『誰もが恐れる魔導師』となっているに過ぎないだろう。
ミヅキの役割は参加者達の代表であり司令塔なのだ、はっきり言って。
交渉によって協力者の役割を決め、助言によって行動を促し。
また、ある時は協力者と成り得る存在の行動を予想して。
それらを組み合わせて最終的に望んだ結果を出す。彼等を使う以上は自分が矢面に立つ、といったところだろうか。
だから自分以外に注意が向けば取れる策も限られてくる。協力者達を押さえ込まれることがミヅキにとって一番の弱点なのだ、きっと。
確信が持てないのは本人が何があっても潰れない程度に強く、精神的にも逞しいからだ。
単独で何かを企画しても、それなりに成し遂げると思うのは保護者の贔屓目というわけではないと思う。
そういう風に教育した。一人でも生きていけるようにと。
そうは言っても案じるのは保護者として当然というもの。
結果として事ある毎に『優秀だ』と吹聴する方向になった。ミヅキ一人なら何かあっても後見として庇えるし、集中攻撃されたとしても……我々が助け出すまで持ち堪えるくらいはするだろう。
一見目立たせ危険に晒すような方法だが、ミヅキを知っているならば逆の意味を持つ。
あれは大人しくしていろと言ったところで無駄なのだ、ならば少しでも動き易いように状況を整えてやった方がいい。
『魔導師の強さ』とは個人の攻撃力のみを指すのではない。『存在が災厄』と称されるほど、彼等の行動は多種多様なのだから。
私は一つ溜息を吐くと笑みを消して王を見つめた。
「貴方達の『魔導師は優秀だ』という言葉を信じるならば手を出すことを躊躇うだろう。逆に侮れば報復される――最終的には。結果として彼女自身が恐れられる上に『優秀』という言葉も事実となる。しかも日頃から貴方に対して従順ならば脅威とはならない。上手く考えたものだ」
「それで? 一体何をお望みでしょうか。このことを周囲に吹聴すればそれなりの方法は取らせて戴きますが」
「おや、否定せんのかね?」
「今更です。気づく者は気付いている。ただ意図的に広める事は避けたいのですよ」
そもそも国の上層部、もしくは王は何となく気付いてはいるだろう。
それを言葉にしないのは確実とは言えないから。そして……何より今後ミヅキと手を組む可能性を踏まえて。
怒らせて被害を被るより、利害関係の一致で手を取り合った方が得だ。
ただ、私達が意図的にそう見せていることにまで気付いたのは、バラクシン王含む極限られた一部だとは思うけど。
「ふ……はははっ! 心配せずとも広める気はない。貴方を困らせれば魔導師殿は黙っていないだろうしな」
それでなくても好印象を抱かれてはいないだろう、と半ば自棄の様に続いた王の言葉に、私とアルから憐れみの篭った視線が向けられる。
うん、それはそうだろうね。しかも教会派貴族の所為で下手をするとミヅキの好感度はキヴェラよりも低い。
後が無いと言われても納得するだろう。ミヅキがこの国に対して遠慮が無いのもそういった感情からきていると思うし。
「あの、そんな目で見られると非常に危機感を煽られるのですが」
引き攣った顔で王太子殿下が言ってくるのに対し我々は。
「……お気の毒ですが」
「敵にならなければいいと思うよ。『今は』報復対象外にはなっているだろうから、今後もミヅキの邪魔をしなければ多分大丈夫じゃないかな」
「いえいえいえ! お二人とも止めてくださいよっ!」
必死な声にも応えず、アルと二人で生温かい視線を送る。
がっくりと項垂れた王太子殿下には悪いが、その場合は諦めてもらうしかない。なにせ捕獲しなければ説教も何もあったものじゃないのだから。
そんな中、ライナス殿下は落ち着いた様子で王太子殿下の肩を叩く。
「諦めろ。詰み過ぎてエドワードとアリサのおかげでもっているようなものだ」
「エドワード殿はバラクシンには珍しい人材でしたからね」
アルの言葉に思わずエドワードを思い浮かべる。
彼は……何と言うか、バラクシンにおいて異端だった。異世界人を異種族認定するのがバラクシンの常識だったのだ、それを仕事や地位を捨ててまで愛妻を選んだ。
ぶっちゃけて言うと『変人』という一言に尽きる。
クラウスの魔道具の嫁より若干マシ、程度じゃないのかな? この国の認識だと。
王太子殿下もそれが判っているのか、どう言っていいか判らないらしい。しかも叔父から微妙にトドメにも聞こえる言葉を受けて若干涙目。
と、そこへ。
一人の騎士がノックもせずに扉をぶち開けた。その表情は必死。
礼儀などを一切忘れたかのような様子に誰もが表情を立場にあったものに変える。誰が見ても騎士の様子は『非常事態』だと察するに十分なものだったのだから。
「どうした」
「ま……魔導、師殿……が……」
「ミヅキがどうしたって? ああ、慌てなくていいから息を整えてくれるかい」
肩で息をする騎士に言葉をかけつつも、嫌な予感がひしひしと己を蝕んでゆく。
ミヅキはクラウスと共に訓練場に行った筈だ。クラウスも付いているし、イルフェナで問題を起こした事も無いから大丈夫だと思っていたのだが。
「魔導師殿は訓練場の見学をしているはず。まさか……奴等か!?」
思い当たる事があるらしく、声を上げるライナス殿下。だが、それに王太子が首を傾げる。
「そこまで馬鹿ですかね、あの連中。魔導師殿のことは夜会で見ているでしょうに」
「いや、あいつらは騎士だからな。魔術師相手と同じに思っていれば侮っている可能性もある」
その言葉にバラクシン勢は一斉に青褪める。否定できないとの結論に達したらしい。
そうしている間にも騎士は息を整え膝をついた。
「申し上げます! 現在、訓練場にて我が国の面汚しどもが魔導師殿を聞くに堪えない言葉で侮辱いたしまして……」
「何を言ったんだい? ミヅキは大抵の事では怒ったりしないはずだけど」
そう、怒りはしない。利用するだけで。
騎士もそれは事実だと思ったのか一瞬押し黙る。……そして何故か王と私を窺い、覚悟を決めたように話し出す。
「その……様々な知識をもたらした異世界人に対し『下等生物ごとき大人しく従っていればいい』と傲慢にも言い切りました」
「……事実、か?」
「は……『守護役だけでは足らずに男漁りにでも来たのか』とも言っていました」
王が辛うじてそれだけを聞き返し、周囲は一斉に固まった。
これは焦るだろう。ミヅキ個人の侮辱どころではない、下手をするとバラクシンという国が『二百年前の大戦を引き起こした国と同じ危険思想を持っている』と受け取られかねないのだから。
「男漁りってのはミヅキ以前に守護役達への侮辱なんだけどね……それも理解出来ないほどなのかい」
「魔導師殿には『お前達のような馬鹿は要らない、鏡を見てから言え』と返されていましたが」
「ああ、うん。それしか言いようが無かったんだろうね」
納得した、というように頷くと騎士も同じく頷いていた。彼から見ても事実だったのだろう。
そもそも守護役は異世界人の監視役。忠誠心と実力を評価されて任された仕事なのだ。
名誉な事ではあるのだろうし、誰も通常の婚約者という意味では捉えない。
それを『ご機嫌取りの男』程度の扱いをすれば当然――
「おや、我々がその程度に見られるとは思いませんでした」
穏やかな口調に小さく笑いを含んだような声音が響く。その声に誰もが視線を向け、即座に逸らす。
一瞬集った皆の視線の先には、素敵な騎士様の仮面が微妙に剥がれかかったアルジェントが居た。微笑んでいるのにその目は限りなく冷たく、微妙に剣に手を添えている。
「選ばれることすらない、頭の足りない無能の分際で見下すとは。それに守護役に対する基礎知識も無いようですね、どれほど粗末な頭をしているのか叩き割ってみたいのですが」
お許しいただけるのでしょうか――とばかりに視線を向けられたバラクシン王は必死にその視線に気付かない振りをしているようだった。視線を合わせたら承諾させられると本能で悟ったらしい。
「アル、殺人はやめなさい」
「私がやらずともミヅキが黙ってはいませんよ」
窘めれば肩をひょいっと竦ませる。自分の言葉を全く悪いとは思っていないらしい……いや、下手をすると本気だろう。
だが、事態は最悪の一途を辿ったようだった。「そういえば……」と騎士が付け加える。
「魔導師殿を化け物と罵っておりました。若い女性に対し酷い事を」
その言葉に今度は私が硬直した。正確には私とアルジェントが。
痛ましそうに騎士は顔を歪めてる。バラクシン王やライナス殿下もミヅキに対して思うことはあれど、年頃の娘の化物扱いに顔を顰めていた。
言葉だけならば酷い事という程度なのだろう。だが、今回ばかりは案じる方向が彼等とは違う。
「ミヅキは……怒りましたか」
「え? いいえ。そういえば何故か楽しげにしていらっしゃいましたね」
「……。君、どこまで見ていたんだい? ミヅキは報復していた?」
「いえ、私は連中が魔導師殿を侮辱し剣を向けたところでこちらに向かいましたので。……そ、それどころではございません! いくら魔導師殿とはいえ、近衛に属する者複数を同時に相手にするなどっ」
終わったな、そいつら……!
ちらりと視線をアルに向けると、先ほどまでの怒りが綺麗に消えている。おそらく、ミヅキの狙ったものが予想できてしまったのだ……『自分が出る幕は無い』と。
そして騎士の言葉に焦ったのはバラクシンの王族達。気の毒なくらい顔色を変えてこちらを見ていた。
……。
これは事情を説明した方がいいだろう。
「判った、報告に感謝するよ。……お茶を飲み終わったら行こうか、アル」
「そうですね。少々残念ですが」
「何を呑気な事を言っているのだっ! 貴方は彼女の保護者だろうっ!」
ぎょっとして声を荒げたのはライナス殿下。私の認識が後見から保護者になっているようだ、いや慌て過ぎて本音が出たというべきか。
他は私とアルの会話に絶句している。感情を表に出さないのが常の彼等にとっても衝撃的だったようで、目を見開いていた。
「保護者ですよ。ですから今は好きにさせておくのです……手遅れですから。よりにもよって『化物』ね、無知ゆえの暴挙か」
「は? あの、それは一体どういう……?」
意味が判らず困惑を滲ませたライナス殿下に、私はやや引き攣った笑みを向けた。
「異世界人に守護役を『婚約』という形で認めさせる本当の理由。それは『人の法を適用させる為』なのですよ。異世界人に気付かれても困るので表向きは契約関係にしない為だと伝えられますけどね」
「え゛」
ぴしっと空気が凍った。
「ああ、やはりこの国ではそういった事情は伝えられていなかったのですね? 『婚約関係になれる程度の種族差』であれば当然法も適用される……『人としての在り方を求められ、それに外れれば処罰される』。それが守護役が婚約者とされる、この世界側の理由なのですよ」
ミヅキには『身分差に関係無く一方的な破棄ができるように』と伝えたが、こちらの方が主な理由だ。でなければ多くの国が賛同するわけがない。
守護役制度は異世界人優遇というわけではなく、まさに『世界を守る為』でもあるのだ。異世界人が我々を人扱いしない場合とて考えられるのだから。
「勿論、ミヅキにはそれを伝えていません。伝えてはいません、が! あの娘は言葉の粗や教育されたこと、それに加えて伝えられていない情報すら抜け道として利用するのですよ」
「ふふ、ミヅキならば『化物扱い』された時点で気付いていたのでしょうね。『化物ならば人の法で裁けないから何をしても問題にはならない』と」
『な!?』
バラクシン勢が声を上げるが私は生温い気持ちで彼等を見つめるばかり。
一度口にした以上はその連中がどんな目に遭おうとも処罰されまい。いや、連中の問題発言があり過ぎて処罰するわけにはいかないのだ。国として追求されても困るだろう。
ここは切り捨ててもらうしかない。魔導師に喧嘩を売った時点で未来は決まったも同然だ。
ただ……それがミヅキという非常に性質の悪い魔導師なので、楽な報復では済まないだろう。
「そういえばバラクシンは異世界人を異種族と思う貴族が大半でしたね。それを考えれば、守護役が何故婚約者とされるのかを知らないと気付くべきでした」
「あ、ああ。私は初めて聞いたな」
「おそらくは内部のゴタゴタと長年異世界人の保護国とならなかった事により、情報が失われてしまったのでしょうね。……そもそも普通はそんな事情を知らずとも異世界人は法を犯そうとはしませんし」
人としての自覚があるなら。そう暗に付け加えると王はいっそう顔を引き攣らせた。
普通は自分を『人』として認識するが故に、異世界人本人が無意識にこの世界の法に自分を当て嵌める。誰だって自分を異端――化物だとは思いたくはないだろう。
それを『やりたい放題の許可得た! 鎖は外れた!』と受け止めるミヅキが規格外なのだ。いや、本人は事情を判っていて意図的にそれを利用しているのだが。
「今回は諦めてください。ミヅキの報復……彼等だけで済めばいいですね」
「クラウスが付いていますから、大丈夫だとは思いますが」
幼馴染を信頼しているアルが口を挟むが、私は緩く首を横に振る。
「アル。魔術至上主義のクラウスが、魔道具考案者を罪人に仕立て上げた国と同じ考えを持つ輩を許すと思うかい? 意図的にミヅキを止めなかったのだと思うよ」
「ああ……それもそうですね。ですが、ミヅキの事ですから口にした連中だけに留めるでしょう」
「いや、それを見ている騎士達がトラウマになりそうだなと思ってね」
そう言うとアルは「確かに!」とばかりにポン、と手を叩き納得する。……納得しただけで動こうとはしない。
どうやらアルも微妙に怒りが継続しているようだ。諌める気はないらしい。
「気分を落ち着けてから向かいましょう。大丈夫です、殺してはいません。死んだ方がマシな目には遭っているかもしれませんが」
私の提案にバラクシンの人々は深々と溜息を吐き。伝えに来た騎士は力尽きたかのように暫くその場を動こうとはしなかった。
……アルが妙に楽しそうに見えるのは気のせいだと思いたい。
親猫達が主人公を褒める理由。単なる親馬鹿に非ず。
……ただし本人は別方向に元気一杯。