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またあの言葉は俺を締め付ける。

「パパ,パパ。」



桃香の声が聞こえた。


「・・・ん。」


俺は重い瞼を開けた。


「わっ!!」


目の前にあったのは

桃香の顔のドあっぷだった。


「も・・桃香,ビックリさせないで・・・」


俺はそう言うと

起き上がって

大きな背伸びをした。


そして目を擦って

桃香を改めて見た。


「!!!!!!!!!!!!????????????」


俺は・・・



なんて言えばいいンかな・・・。



とりあえず


とてつもなく


驚いた。



「・・・桃香・・・??」


「パーパ。」


桃香は笑顔で俺を呼んだ。


え  が  お   で。


「桃香・・・??」


「あい。」


桃香は返事をした。


「・・・なんでッ・・・笑ってるの???」



「?」


桃香は口元を緩ませて俺を見た。


俺は涙が出てきた。



桃香が・・・また笑ってる。



ただただ,

其の事で頭が

いっぱいになった。


「パパ??」


桃香は心配そうな顔で

はいはいをして

俺に近づいた。


「ゴメン・・なんでもないの・・・

なんでも・・・」


俺は涙を拭って

桃香のおでこに

キスをした。


桃香は照れくさそうに

下を向いた。



俺はこのことを優華にいち早く伝えたくて

優華に知らせようと電話を手に取った。


そこで昨日の事を

思い出した。


「・・・・・・・・。」


(どーしっかな。

どうせ学校で会うし・・・。


つーか優華が処女だとしたら

話してくんねぇかも←≪経験済み(笑)≫。


ん〜・・・

よしっ,


今 言うっ!!!)



ぷるるるる ぷるるるるる・・・


俺は少し胸をドキドキさせながら

携帯を耳に当てたまま待った。



「・・・唐御君??」



「あっ!優華か!?

あのな「ごめんっ ガチャッ・・・プープー・・・



「・・・は????」


「「・・・・・・・・・・・・。」」


桃香は何だか解らない顔で。


俺は鳩が豆鉄砲をくらったような顔で・・・。



「・・・パパ??」


「・・・・・やっぱあいつ処女だったんかな・・・。」


「????」


桃香は首を傾げた。






とりあえず俺は

桃香に朝ご飯を食べさせて


優華の家に・・・連れて行こうと

悩んだが連れて行くことにした。



「パーパvvv」


桃香が俺を呼ぶ。


「ん〜??」


俺は返事をする。


その時だった。


近所のババアどもが

俺を白い目で見て

コソコソと喋りだした。


「ねぇ・・・あの子,小林さん家の・・・」


「恵さん・・・だったかしら。

キャバクラで働いてたあの人!」


俺はその時点で眉を歪ませた。


(キャバクラで働いてちゃ

悪いかよ・・・。)


「あの小さい子何かしら。」


「何か恵さん子供2人いたみたいよ。」


「うそ!まぁまぁ・・・。」


「それであの子が育ててるってわけ?」


「あの子,前の高校じゃかなりの

不良だって聞いてるけど・・・。」


「怖いわねぇ・・。」


「高校生に子育てなんて出来る訳

ないじゃない。」


ピクッ・・・


「しかも,不良よ不良!!」


1人のババアがそう言うと

全員が笑い出した。



・・・ピキッ……。



「…パパ????」


俺はその言葉に目を覚ます。


「えっ・・あ…」




「パパだって!!」


「まぁ…あれよね…」


(ん?)


俺はその話のまとめらしい言葉に

耳を傾けた。


「あんな子に子育てなんて出来る訳が

にわよね〜。」




俺はあの時の言葉を思い出した。


忘れかけてたあの言葉。



「お前に子育てなんか出来る訳ねーだろ!!!!!」



「あ…う・・…」


俺は涙を堪えて

下唇を噛んで桃香の手を

引っ張って歩き出した。



「・・…ッ」






お前に



あんな子に



子育てなんて






出来る訳ない















遅くなって

申し訳ございません…↓↓。

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