リベンジ2
笑いながら人を殴る俺を見て桃香は
座ったまま動けなくなっていた。
ふ,と俺が辺りを見るともぅおれに向かってくる
ヤンキーはいなかった。
そして俺はやっと桃香の事を思い出した。
「・・・・桃香・・・・。」
俺は辺りを見回した。
けれどもそこには,震えている子供が一人・・・。
「桃香・・・?桃香だよな??何やってんだ?帰るぞ?」
俺はそう言って桃香に近づいた。
桃香は涙を流しながら首を横に振った。
ジリジリと音を立てながら逃げる桃香。
そして,歩きながら追いかける俺。
「桃香・・・?どうしたんだよ?桃香?」
その声を聞いて,桃香はやっと俺だということに気付いたらしい。
「・・・パパ?」
「そうだよ。パパだよ。桃香,今日は帰ろう。くまさんも居るから。」
そう言って俺は桃香の手を引っ張った。
「・・・パパ・・・」
桃香は立ち上がった。・・・すると,背後に影が・・・
「桃香!!!!」
俺は急いで桃香を引っ張った。
けれども間に合わなかった。
桃香はヤンキーの手の中に居た。
「桃香・・・・!!」
「In addition, I made a debt.but・・・
(また,借りを作ったな。でも・・・)」
「コレナラドウダ?」
そいつはそう言って,桃香を殴った。
きゃ,と言う桃香の痛そうな声。
赤く腫れた桃香の頬。
「てめぇ・・・・!!」
俺はそいつに飛びかかり一発殴った。
かなり痛いはずだ。
なんたって、俺の渾身の一撃。
「っつあ!!!」
そう叫んでヤンキーは地面を這いずった。
そして、気絶した。
「桃香!!大丈夫か!?よしよし,痛かったな。」
俺は桃香に急いで駆け寄った。
「パパ・・・うん・・・・。」
桃香はそう言って目を閉じた。
桃香も気絶してしまった。
俺は泣くのを我慢して,桃香を抱いて家に(喫茶店)帰った。
俺は桃香の頬を氷で冷やしてあげた。
すると,桃香は口を開いた。
「ん・・・・・・・。」
桃香はそう言うと笑った。
俺は苦笑いをした。
・・・そして桃香は眠った・・・。
俺は自分が許せなくなった。
桃香を忘れていた事。
油断した事。
その所為で桃香に怪我を負わせてしまった事・・・。
「桃香・・・ごめん・・・ごめん・・・」
俺はスースーと寝息を立てる桃香に何度も謝った。
「ごめん・・・ごめん・・・」
また,俺の目から涙が溢れてきた・・・。