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つまらない毎日。

もっと、優しくしてあげればよかったとか、 

 

もっと、抱いてあげればよかったとか、 

 

もっと、愛してあげればよかったとか、 

 

気づくのは本当に後々で・・・・。 

 

 

「不良少年の子育て」 

 

 

不明瞭な足元。 

 

不明瞭な現状。 

 

明瞭すぎるこの痛み・・・。 

 

 

 

それでも、あの子を守りたかった。 

 

 

 

例え、おぼつかない足元でも。 

 

はっきりしないような現状の中に居ても。 

 

明確すぎる痛みを強いられても・・・。 

 

 

あの子の傍に居たかった。 

 

 

俺が赤ん坊を育てていたのは5年前。 

あの頃は高校に入学したばかりで俺はかなり荒れてた。 

 

髪染めるのも禁止だったけど赤茶に染めたし、 

学ランを真面目に着た事なんてなかったし 

校内暴力も当たり前。 

 

オマケに夜の街で危ない遊びまで。 

 

本当に荒れまくってた。 

 

今、思えばなんであんな事してたのか不思議だけど、 

多分、大切な物が無かったから。 

きっと、何かを探していたんだと思う。 

 

 

 

 

俺がこれから話すのは俺が育てた妹の話。  

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「小林!!何度言ったら分かるんだ!! 

その髪を黒く染めて来い!! 

それと、制服をちゃんと着ろ!!」 

 

俺は、いつものようにうざい教師に怒られていた。 

いつもの事なのに、俺は毎日教師に逆らっていた。 

 

俺は、ペッとつばを吐いてそいつを睨みつけた。 

人間なんて所詮自分が一番大切で教師はビクッと体を震わせると 

 

「と、とにかく今言った事を覚えておけ!」 

 

と、言って去っていった。 

 

「・・・・・くだらねぇ。」 

 

俺はボソリと呟いた。 

 

「あ、唐御とうご君だー。」 

 

女が二人、いや三人近寄ってくる。 

 

(・・・・うぜぇ。) 

 

俺はシカトを決め込む事にした。 

俺ははたから見たら顔は悪くないらしくて、つまり・・・ 

 

モテる訳で・・・・。 

 

今まで、何人の女を泣かせてきた事か・・・。 

あ、誤解すんなよ?あっちが勝手に告ってきて振られて勝手に泣くんだぜ? 

 

「あれ〜?唐御くん〜?」 

 

さっきの女が俺の顔を覗き込んでくる。 

 

・・・マジでうぜぇ・・・。 

 

俺はその女から顔をそらして歩き始めた。 

 

「唐御君に話し掛けちゃった〜、きゃー。」 

 

うるせぇ、うぜぇ。 

だいたい話し掛けたとか違くね? 

俺、一言も話してねーし。 




 

そんな学校生活が当たり前だった。 

なにも大切な物が持てなかったあの頃。 

 

 

そんな時もう、お前は俺の心の中にいた・・・。 

 

 

 


 

 



なっちゃん、今回は不良少年の子育てといタイトルを元に書いてみる事にしました〜。 

毎回毎回五月蝿いようですがお願いします。

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