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『親ガチャ失敗・俺の親、泥棒ですが何か!』 怪盗紳士は『スチール』極めて成り上がる。  作者: 米糠


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第23話 レベル3のスライム



 俺は、スライムを探してどんどん前に進んでいくと、ほどなく本日5匹目のスライムを発見した。


 いつも通り、2メートルの距離からスチールを発動する。

 スライムは、5回で魔石と水に変わった。


 これで、魔石とスライムゼリー五個ずつになった。

 さらに進むと分かれ道にぶつかる。

 右に行けば第二階層につながる階段がある。

 

 俺は、左の道を選んだ。


 なぜかって?


 決まってるじゃん。


 右に行ったら、他の探索者に出会いやすいじゃないか。


 第二階層に行くやつらは全員右側に行くんだぜ。

 そんなところでスライムを狩っていたら、ほとんどのやつらが俺の横を通っていくことになる。

 スライムスレイヤーの誕生じゃん。


 今のところ、ダンジョン内で他の探索者に出会ったのは、あの三人組だけだ。

 だが、探索者は、たくさんここを通っているはず。


 第二階層に行く者。第三階層に行く者。その先に行く者。

 ここを通らないのは、探索者に成り始めの者だけだ。

 俺のように十五歳未満の探索者なんて、そうはいないだろうから、ほぼ全員が、右の道を通って坂を降りていくのだろう。

 

 当然、帰ってくる者もここを通る。

 

「ダンジョン内部は危険がいっぱいだよ。魔物がいるからというだけじゃない。ダンジョン内は無法地帯だ。一番怖いのは人間かもしれないぞ。なにせ殺人が行われても、魔物に殺されたのか人間に殺されたのか分からないし、死体が見つからないことの方が多いのかもしれない。実際、行方不明の人間は後を絶たないからね」

 初日にレクチャー担当のガタイの良い職員さんから言われた、注意喚起の言葉だ。


「探索者を見たら殺人鬼と思え」じゃないけど、できるだけ他の探索者との遭遇は避けた方が良いに決まっている。


 そうでなくても、他人との接触は嫌いだけどね。


 いつも通り左の道を進んでいくと、第六スライム発見。

 毎度の手順で魔石とスライムゼリーをゲットした。

 この辺で出会うのは、レベル1のスライムだ。


 地図にレベル1と書いておこう。

 レベル2のスライムと出会ったのはもう少し先だ。

 この辺りは、まだレベル1ゾーンのはず。


 先に進むとスライムとの遭遇頻度が高くなっていく。

 こいつらどこから湧いてくるのだろう。


 続けざまに倒し、もう10匹目。

 けっこう早いペースだ。

 スチールのレベルが上がったのが影響しているのかも。


 今日は、弁当持参だし、探索時間はいつもの倍は取れるかな?

 ……いや、帰りのバスがなくなるか?

 今晩も家に男が来るはずだから、いっそ朝までダンジョン内にいるか?

 道造さんのところに連泊もなんだし、公園で一夜を過ごすのと比べると……やっぱり危険か。


 いや。寝ずにスライムを狩りつづけ、明日学校で、保健室で爆睡すればいいや。

 うん。

 それが良い。

 今日も保健室のベッドで寝てたしな。


 左右の岩壁は蛍光石らしく、柔らかくあたりを照らしている。

 ここは、夜の公園よりよほど明るいし、温度の変化も少なそうで熱すぎず寒すぎず快適なんじゃないだろうか?


 試しに夜通しスライム狩りといくか。


 それから俺はスライムを狩り続けた。

 何ら変わらぬ単純な作業。

 スライムからの反撃はほぼ無い。

 というより気付かれる方が少ないのだ。

 気付かれても距離をとれば攻撃を受ける心配はなかった。


 ぽよぽよと動いているスライムが、速さ1をスチールされると動けなくなり、HPが0になると水に変わった。


 なんだか愚か過ぎて、かわいい。


 40匹を狩った頃には、ほとんどのスライムがレベル2になっていた。

 地図にレベル2ゾーンと混合ゾーンを書き加える。

 

 この先レベル3に出会えるのかな? なんて考えながら、晩飯用の焼肉弁当を食べる。

 あたりには、他の探索者は一人もいない。


 当たり前だが、こんなところで狩りをする前に、たいていの探索者は第二階層を狩場にするのだ。


 対人関係を考えなくてもいいのは、とても快適だ。

 俺は、ソロの探索者のほうが向いているのだろうか?

 少なくとも第一階層ではそうなんだが、第二階層ではどうだろう?


 晩飯の後もスライムを狩り続け、また分かれ道にさしかかった。


 どちらに行っても問題はないので、とりあえず右から探索しよう。


 右に進んでスライムを狩り続けていると、今までより動きの良いスライムがいた。


 ぽよんぽよんと飛びはねるジャンプ力が今までのより明らかに大きい。

 こいつはレベル3かもしれない……と思い警戒を強めた。


 じりじりと近付き3メートルの距離で止まる。

 まだ、俺に注意を向けてる様子はない。

 ただぴょんぴょんと飛んでいるだけだ。


 多分3回飛べば俺にとどく。

 つまり、ざっくり1メートルくらいは飛びそうだということ。


 移動力を初めに潰しに行こう。


 俺は、速さが欲しいと念じながら、


「スチール!」

 

 速さ2をスチールしました。


 スライムの動きが止まった。

 こいつ速さが2あった。

 今までにないパターンだ。


 動かないところを見ると速さは2なのだろう。


 魔法は持ってないだろうな?

 アニメのスライムのように、消化液を飛ばしてくるかもしれない。

 慎重にMPを狙う。


「スチール!」


 MP2をスチールしました。


 もう一度MPを狙う。

 レベル2のスライムのMPは3だ。

 つまりこいつはそれ以上の可能性が高い。

 

「スチール!」


 MP2をスチールしました。


 もう一度。


「スチール!」


 MP1をスチールしました。

 知力1をスチールしました。


 よし、MPはなくなったな。

 これで魔法で攻撃されることはないはずだ。

 俺は、少しほっとした。

 

 レベル2のスライムのステータスは確かこうだ。

 HP    3

 MP    3

 力     0

 防御外皮  1

 知力    3

 速さ    1

 器用さ   0

 スキル   

 スライムの胃袋 3

 消化液 2

 魔法    なし

 スライムゼリー 1個 


 だが、こいつのステータスは、MPは5、速さは2と判明した。

 レベル3のスライムだ。

 他のステータスも上昇している可能性が高い。


 消化液を物理攻撃で飛ばされないように消化液を奪おう。


「スチール!」


 消化液2をスチールしました。


「スチール!」


 消化液1をスチールしました。

 水魔法・スライムバレット(消化液を弾丸として飛ばす。消費MP1)をスチールしました。


 スライムバレット!?


 やっべー!

 やっぱり水魔法を持ってやがった。

 あぶなかったー!

 アニメの知識も役に立つことがあるんだな。


 これからは、スライムバレットがあるものとして、遠距離攻撃に注意しなければならない。



レベル2のスライムのステータス

 HP    3

 MP    3

 力     0

 防御外皮  1

 知力    3

 速さ    1

 器用さ   0

 スキル   

 スライムの胃袋 3

 消化液 2

 魔法    なし

 スライムゼリー 1個 


レベル3のスライムのステータス

 HP    3→5

 MP    3→5

 力     0

 防御外皮  1→2

 知力    3→5

 速さ    1→2

 器用さ   0

 スキル   

 スライムの胃袋 3→5

 消化液 2→3

 水魔法・スライムバレット(消化液を弾丸として飛ばす。消費MP1)

 スライムゼリー 1個 


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