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人間→吸血鬼  作者: 布渋
5/5

初めての外

 C4を爆破させ、リロードをしていると兵士に顔面を蹴られる。

「空中爆破の発想は良かった、だがな……そうゆうのは奇襲時にやるんだな、冥土の土産だ」

 にやけながら話すと、兵士全員の真上に

ワープホールが現れる。

「すみません、助けてください!!」

 ワープホールを隠すためにわかりやすい命乞いをすると、ジョンがミニガンを撃つのをやめこちらに歩いてくる。


 何でこっち来るんだ、わかりやすい命乞いだろ。

 てめぇが死んだら僕の心に何か悪い物が残るんだよ!!


「おい気をつけろ、1人がこっちに来るぞ」

「ふふふ、楽しくなりそう――」

「何だこい――」

「てめぇだけで――」

 ワープホールから出たヒュドラに襲われ、逃げる事も出来ずに首が食われる。

「ジョン!! 後ろにいる奴を殺せ!! 僕は大丈夫だ!!」

「ブラザー!! 俺はもう仲間を失いたく無いんだよ!! 早く体制を整えろ!!」

ダダダダダダ

 ジンを助けるために敵に背を向け、ジンの前に弾幕を張る。

「てめぇ何死のうとしてんだ!! 僕の前で死ぬんじゃねぇ!!」

 ジョンに叫ぶとC4のスイッチを押す。

「これは?」

「もしもの時用に仕掛けたんだがな……お前を救えて良かった」

「すまんなブラザー、足引っ張って」

「良いんだよ、仲間が生きてればそれで」

 2人で話すと洞窟の出口へ歩き始める。

「そういえば地雷爆破しなかったな」

「あれな、中に火薬は無いんだ」

「……は?」

「ほら、俺ってどんくさいだろ、つい自滅しないように火薬を抜いたんだ」

 和気あいあいと話して数分後、異変に気づく。

「なぁ……僕らってさ、かなり派手に暴れたよな」

「うん、爆破とか色々起きたな」

「なら何で追撃が来ない?」

「さぁ、連中が俺らより優先しなきゃいけないものがあるとか、なんつって」


 確かに、ジョンの話しもそうだ。

 僕が扉を開けたから中にある物を略奪してるかもしれん。

 まぁ僕らを追いかけてこないならそれで良い……

良いはずだ。


「おい……俺なんか悪いこと言ったか? 怒るような事言ったらごめん」

「いや……ジョンの言った事について考えていたんだ、このヒュドラがいた場所は洞窟の地下にある遺跡だったんだ、その奥に何かがあって連中はそっちに夢中だったとしたら」

「もしそうなら……早く逃げた方が良いな」

「あぁ」

 2人は結論を出すと早足になる。

 

 40分後……


「やっと光が見えたぜ」

「初めての外だ……でも何故か真っ白だな」

「あ、そうそう、サングラスを着けな、吸血鬼に日光は眩しすぎるだろうしな」

「ありがとジョン」

「気にすんなブラザー」

 ジンがサングラスをかけて外に出ると、荒野が

広がっており、入口近くには仮設テントとバイクが3台置かれていた。

「マジに出れるとは思えなかったぜ、懐かしの

テント……」

「ジョンはテントを満喫しな、久しぶりだろうし」

「サンキューブラザー」

 ジョンをテントに入れると、ジンはバイクの確認を始める。


 ガソリンはある……エンジンも大丈夫みたいだ。

 それなら細工でもするか。

 1台はエンジンの中にC4を、もう1台は少し

走ったら前輪がパンクするように細工を。


 バイクに細工し終えるとテントに入る。

「ブラザー……すまねぇ、俺のせいで……」

 写真を見てすすら泣いているジョンの後ろで手に馴染むリボルバーを手に取る。


 ジョン……気持ちは分かるよ。


 ズボンにリボルバーを挟むとジョンが振り向く。

「ありがとな、静かにしてくれてよ」

「良いって、それよりもう良いのか?」

「あぁ、もう未練はないぜ」

 吹っ切れたジョンはテントの中で放置されていたハンドガンと何かの板を持って外へ出る。

「あてはあるのか?」

「あるぜ、近くにエルフの町がある、そこで少し

身を隠そう」

「友好的なのか?」

「あぁ、あっちにいる奴らはだいたい俺の親友だ」

 2人で話しながら何も細工してないバイクに

またがると、ジョンが何かのスイッチを押す。

「なぁブラザー、半重力装置とエネルギー糸って

知ってるか?」

「何だそれ」

「これはな、各種族が協力し合い出来た半重力装置と、人類の中でめっちゃ優れた科学者が作った

エネルギー糸だ」

「……随分その科学者を誉めるんだな」

「勿論!! 何たってその1人に俺が入ってるからな」

「あぁ……」

 自慢気に話すジョンから板を受け取ると、取りあえず地面に置く。

「よし、まずこの板に乗るんだ」

「あぁ……」

ガチャン

 足を置いた瞬間、足が固定具でがっちりと

固められる。

「取りあえず固定はOKだ、今からエネルギー糸で

繋ぐ、バランス感覚に気をつけな」

 ジョンがそう話しながらバイクについていたボタンを押すと、少し板が宙に浮く。

「浮いた!! まずはバランスを保つんだ

ブラザー!!」

「OK、バランスね」

 しばらく宙に浮いていると、だんだん普通に

浮けるようになる。

「OK!! まずは浮けるようになったな、次は

浮上だ」

「え?」

「簡単か簡単じゃないからわからないんだが

スノボーのブレーキ感覚だ」

「えっと……ブレーキ?」

「まぁ簡単に言えば足を少し前に出す感覚だ」

 アドバイスを受けて少し前に出すと、だんだんと浮上する。

「OKいいね~、次は降下だ、逆に足を少しだけ後ろに持ってく感じだ」

「こうか?」

 先程と同じようにするとだんだんと降下し、地面に戻る。

「良し!! ここまでこれば完璧だ、後もっと

曲げれば前に行ったり後ろに行ったり出来るぜ、

取りあえず通信機を渡しとくぜ」

 そう話しヘルメットを渡されると、サングラスの上から被る。

「あ-……テステス、聞こえるかブラザー」

「聞こえるよ~どうぞ」

 通信機が出来た事を確認すると、エルフの町へ

向かい進み始める。

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