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人間→吸血鬼  作者: 布渋
1/5

プロローグ

 とある軍事工場で、1人の老人と1部隊が交戦をしていた。

「おい、ジン サトウお前は離れた場所で見てな」

「そうそう、お前があんな老害にひびる必要ないぜブラザー」

「老害はとっとと死ねや」

「ジジイの頭でサッカー、悪く無いかもな」

ダダダダダ

 マシンガンを何発も撃つが、ゼウスの肌で弾が

止まる。

「お主らのような奴を殺すのにも飽きてきたわい……雷撃」

バリッ

 老人の指先から稲妻が出てきた瞬間、全員が持ってた武器を通して感電死する。

「わし的にはレアが良いんじゃが……ミディアムになってしまったの~」

 笑っている老人を背に、少年が泣きながら兵器庫に

入る。

「ほほほ、9年も生きたんだ、そろそろ死んでも良いんじゃないかの~」

 兵器庫の前で説得しようとするが、キャタピラの音と共に、巨大戦車が壁を突き破ってくる。

「なぬ!!」

「くたばれやぁぁぁ!!」

 だが、彼の咆哮も虚しく簡単に受け止められる。

「ほほほ、見かけだけかの、ここはちょっとだけ雷撃……あれ?」

バリバリバリ

 手応えの無さに驚き、戦車をどかすとレールガンを

こちらに構えた少年がいた。

「死ねやぁぁ!!」

「ほほほ、ちゃんと頭を狙ってくれ――」

 怒り浸透の彼は、笑顔で挑発する老人の頭を吹き

飛ばす。

「仇は取ったよ……皆、取りあえず墓参りとかしようかな、えっとジェンはビーフジャーキーが好きだったよ……」

「痛た……頭を吹き飛ばす威力とは、武器が武器なら死んでおったな、がはははは」

「え……何で? 頭吹き飛ばしたはず」

「さて……わしが喰らったんだ、次はお主に喰らって貰おうかの」

 少年の首を鷲掴みにして話すと、指先に電気をため

始める。

カラン

「そろそろ死ぬか、最後に言い残したい事は?」

「くたばれクソジジイ」

「お主の両親も同じことを言って……」

「そういうえばさ、さっき何か落ちた音がしたろ、あれ手流弾なんだ」

「きさ――」

バゴーン

 少年は老害を巻き込んで自殺した。


 

 少年は気がつくと大理石に囲まれた部屋にいた。

「あれ? 僕は死んだはずじゃ……」

「そうだよ、君はゼウスを巻き込んで爆死したんだ」

「そうか……僕は仇は取れたんだな……ってあんた誰だ!!」

「あぁ、自己紹介をしてなかったな、俺はテュポーンって言うんだ」

 タンスから何かを取り出そうとしているテュポーンに警戒しながら話を続ける。

「いや……まぁ自己紹介ありがとう、一応聞きたい事を言うね、何で死んだはずの奴がこんな豪華な場所にいるんだ?」

「それはな……俺が呼んだっていうか連れてきたが正しいかな」

「えっと……護衛なら200万、暗殺なら150万だ、一応

本部と連絡が取れれば取るが出来なきゃ諦め……」 

「いやいやいやいや、俺は依頼をするために呼んだんじゃな~い、取りあえずこれでも食いな」

 そう話しながらフルーツ盛り合わせを机に置くが、彼は何も手をつけなかった。

「大丈夫だ毒なんて入れてねぇよ」

「じゃあ何でここに呼んだ? 明確な理由を言え」

「うーむ……強いて言えば孫みたいな存在かな?」

ガシャン

 そう話した瞬間フルーツと共に皿がテュポーンの目の前に飛んでくる。

「おー……今のでどんなに辛い場所にいたか想像でかき――」

 フルーツを皿に戻し机に置くと、頬を殴られる。

「ふがいないマヌケですまなかった、俺に力があれば両親は死ななかったんだ」

「……」

 謝るテュポーンに無言で拳を振りかざす。

「気が済むまで殴ってくれ、それが無能にできるせめてもの罪滅ぼしだ」

 しばらく顔を殴り、アザだらけになった所で拳を

止める。

「気が済んだ、そんじゃブドウ貰うぜ」

「あぁ……食べてくれ」

 ブドウを食べながら部屋を見渡すと1枚の写真が目に入る。

「これは」

「あぁ、お前の母親との写真だ、彼女は本当に良い人だった」

「そうか……顔も知らなかったけど何か嬉しい」

「父親の写真も見るか? まぁ3人で撮った写真しかないけど」

 テュポーンがそう話すと何処かから木箱を持ってくる。

「ほら、これが新婚の頃だ」

「へ~、仲良いんだね」

 かれこれ3時間話していると突然部屋が揺れる。

「テュポーン!! てめぇ何魂を奪い取ってるんだ、あれは俺がこき使うために殺したんだぞ!!」

 部屋が揺れると共にゼウスの怒鳴り声が聞こえる。

「全く……流石に目の前で魂を掠めとるとバレるか」

「どうするんだ」

「なぁ……異世界に行ってみたくないか?」

「突然何を」

「異世界ってのは無限にある、そんなかの1つに飛ばす」

「お前はどうすんだ」

「俺は一生分の幸せを貰ったよ、それにタイマンなら

あんなジジイくらい追い返せる」

 そう話すと彼の足元に魔方陣を出現させる。

「ここからはR18指定だ、異世界生活を楽しんでな」

「ちょっと待――」

 そう話しかけると、異世界へ転移する。

「じいさんっぽい事をさせてくれてありがと、さてと……孫を助けに行くぜ~」

 木箱を床下に隠すと、リンゴを食べながら外に出ていく。

 見てくださりありがとうございます。

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