プロローグ
とある軍事工場で、1人の老人と1部隊が交戦をしていた。
「おい、ジン サトウお前は離れた場所で見てな」
「そうそう、お前があんな老害にひびる必要ないぜブラザー」
「老害はとっとと死ねや」
「ジジイの頭でサッカー、悪く無いかもな」
ダダダダダ
マシンガンを何発も撃つが、ゼウスの肌で弾が
止まる。
「お主らのような奴を殺すのにも飽きてきたわい……雷撃」
バリッ
老人の指先から稲妻が出てきた瞬間、全員が持ってた武器を通して感電死する。
「わし的にはレアが良いんじゃが……ミディアムになってしまったの~」
笑っている老人を背に、少年が泣きながら兵器庫に
入る。
「ほほほ、9年も生きたんだ、そろそろ死んでも良いんじゃないかの~」
兵器庫の前で説得しようとするが、キャタピラの音と共に、巨大戦車が壁を突き破ってくる。
「なぬ!!」
「くたばれやぁぁぁ!!」
だが、彼の咆哮も虚しく簡単に受け止められる。
「ほほほ、見かけだけかの、ここはちょっとだけ雷撃……あれ?」
バリバリバリ
手応えの無さに驚き、戦車をどかすとレールガンを
こちらに構えた少年がいた。
「死ねやぁぁ!!」
「ほほほ、ちゃんと頭を狙ってくれ――」
怒り浸透の彼は、笑顔で挑発する老人の頭を吹き
飛ばす。
「仇は取ったよ……皆、取りあえず墓参りとかしようかな、えっとジェンはビーフジャーキーが好きだったよ……」
「痛た……頭を吹き飛ばす威力とは、武器が武器なら死んでおったな、がはははは」
「え……何で? 頭吹き飛ばしたはず」
「さて……わしが喰らったんだ、次はお主に喰らって貰おうかの」
少年の首を鷲掴みにして話すと、指先に電気をため
始める。
カラン
「そろそろ死ぬか、最後に言い残したい事は?」
「くたばれクソジジイ」
「お主の両親も同じことを言って……」
「そういうえばさ、さっき何か落ちた音がしたろ、あれ手流弾なんだ」
「きさ――」
バゴーン
少年は老害を巻き込んで自殺した。
少年は気がつくと大理石に囲まれた部屋にいた。
「あれ? 僕は死んだはずじゃ……」
「そうだよ、君はゼウスを巻き込んで爆死したんだ」
「そうか……僕は仇は取れたんだな……ってあんた誰だ!!」
「あぁ、自己紹介をしてなかったな、俺はテュポーンって言うんだ」
タンスから何かを取り出そうとしているテュポーンに警戒しながら話を続ける。
「いや……まぁ自己紹介ありがとう、一応聞きたい事を言うね、何で死んだはずの奴がこんな豪華な場所にいるんだ?」
「それはな……俺が呼んだっていうか連れてきたが正しいかな」
「えっと……護衛なら200万、暗殺なら150万だ、一応
本部と連絡が取れれば取るが出来なきゃ諦め……」
「いやいやいやいや、俺は依頼をするために呼んだんじゃな~い、取りあえずこれでも食いな」
そう話しながらフルーツ盛り合わせを机に置くが、彼は何も手をつけなかった。
「大丈夫だ毒なんて入れてねぇよ」
「じゃあ何でここに呼んだ? 明確な理由を言え」
「うーむ……強いて言えば孫みたいな存在かな?」
ガシャン
そう話した瞬間フルーツと共に皿がテュポーンの目の前に飛んでくる。
「おー……今のでどんなに辛い場所にいたか想像でかき――」
フルーツを皿に戻し机に置くと、頬を殴られる。
「ふがいないマヌケですまなかった、俺に力があれば両親は死ななかったんだ」
「……」
謝るテュポーンに無言で拳を振りかざす。
「気が済むまで殴ってくれ、それが無能にできるせめてもの罪滅ぼしだ」
しばらく顔を殴り、アザだらけになった所で拳を
止める。
「気が済んだ、そんじゃブドウ貰うぜ」
「あぁ……食べてくれ」
ブドウを食べながら部屋を見渡すと1枚の写真が目に入る。
「これは」
「あぁ、お前の母親との写真だ、彼女は本当に良い人だった」
「そうか……顔も知らなかったけど何か嬉しい」
「父親の写真も見るか? まぁ3人で撮った写真しかないけど」
テュポーンがそう話すと何処かから木箱を持ってくる。
「ほら、これが新婚の頃だ」
「へ~、仲良いんだね」
かれこれ3時間話していると突然部屋が揺れる。
「テュポーン!! てめぇ何魂を奪い取ってるんだ、あれは俺がこき使うために殺したんだぞ!!」
部屋が揺れると共にゼウスの怒鳴り声が聞こえる。
「全く……流石に目の前で魂を掠めとるとバレるか」
「どうするんだ」
「なぁ……異世界に行ってみたくないか?」
「突然何を」
「異世界ってのは無限にある、そんなかの1つに飛ばす」
「お前はどうすんだ」
「俺は一生分の幸せを貰ったよ、それにタイマンなら
あんなジジイくらい追い返せる」
そう話すと彼の足元に魔方陣を出現させる。
「ここからはR18指定だ、異世界生活を楽しんでな」
「ちょっと待――」
そう話しかけると、異世界へ転移する。
「じいさんっぽい事をさせてくれてありがと、さてと……孫を助けに行くぜ~」
木箱を床下に隠すと、リンゴを食べながら外に出ていく。
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