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一筋の光

ラプラスの瞳、完(前編)

 セイムによる市議会襲撃事件から数週間後。


 有魔市唯一の空港、有魔空港。国際線も完備されているこの空港に一人女の子が降り立った。


「ううん、やっぱり日本(ふるさと)はいいな。空気が落ち着く」


 両腕を目一杯上げて伸びをする小柄な少女。クセのある栗色の髪に赤いインバネスコートが特徴的な少女は胸ポケットからある新聞記事の切り抜きを取り出した。


『有魔市の良心――探護重信、死亡!最重要容疑者は息子の探護守偵(たんごさねさだ)!!』


 それは数週間前に発行された新聞の一面を飾った事件の記事だった。


「待っててね。私が必ずあなたを救い出して見せるから」


 少女は記事をポケットに直すと出口に向かって歩き出した。


 窓ガラスから差し込む光が彼女の行く道を淡く照らしている。

後編に続く

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