ホワイトデー
ホワイトデー
今日はホワイトデー、学校に到着すると黒板前の教台に山盛りのお菓子が積まれ、黒板に『ホワイトデーのお返し』と書いてあった。
「すごいねこれ」
「ほんとに」
葛西さんのポッキーがこんな山盛りのお菓子になるとは。
そこで来た葛西さんも
「すげーなんだこれ」
と驚いていた。
それを女子で山分けしてもらった。これで当分のお菓子は事足りそうだ。
その後の授業はいつも通り、バレンタインデーのようなそわそわした空気はなく進んだ。要するにバレンタインデーに片思いだった男の子に本命チョコをあげた女の子はいなかったということである。
昼休み
「おーい阪元」
「なに」
「一か月前のお返しだ」
と可愛らしい紙袋を差し出した。それを見て琴は案の定と言うべきか壮大に噴き出した。
「なにこれ?可愛いんだけど。これ矢上が選んだの。ダメお腹痛い」
「悪いかよ」
「悪くは無いけど面白すぎる」
そう言ってまだお腹を抱えている。
「でもありがとう。これあたしの好きなところのじゃん」
「まあな」
あらいい雰囲気じゃない。私は少し退散しましょうかね。
「澄ちゃん」
「え?はい」
「今日家来れる?」
「大丈夫だけど」
「じゃあ一緒に帰ろう」
「うん」
突然のこと過ぎて思考が追いつかずにお話が終わってしまった。放課後お家デートに誘われてしまった。何度か放課後に行ったことはあるがホワイトデーという何だか特別な日に誘われたことにとても困惑している。
昼の授業はその事ばかりが頭の中に流れ込み授業どころではなかった。
そして放課後
「悠宇君お待たせ」
「じゃあ行こっか」
「うん」
たまに通る悠宇君の家までの道がとても緊張した。ホワイトデーのお返しだと思うんだけれども、それが学校で渡せないものということにも緊張してしまう。
「ただいま入って」
「うんお邪魔します」
「緊張してるの」
「してないよ」
図星過ぎて嘘をついてしまった。
「そう?でも緊張しないでねそんなびっくりするようなものじゃないから」
すると中から
「おかえり兄ちゃん」
「おかえりー」
と二人の女の子、日向ちゃんと咲ちゃんの声がした。
「澄お姉ちゃんもいる」
「今日呼んでくるって言っただろ。で準備は出来てるのか?」
「もちろんじゃん」
準備?何が起こるというのだろうか。
「どうぞ入って」
「うんじゃあ」
部屋に入っているとテーブルの上にはカラフルなマカロンが可愛いお皿の上に置かれていた。
「すごいどうしたのこれ?」
「三人で作ったんだ。袋の中に日向と咲の分も入れてくれてたでしょだから三人でお返し」
「ありがとうとても嬉しい」
「お姉ちゃん食べてみて」
「うんいただきます」
「とても美味しいありがとう」
「やったー」
とても素敵なホワイトデーとなった。
次回で一年生終了?




